5号機の撤去が進んでいく昨今(パチンコの旧基準機も同様)となっています。好きな機種と最後のお別れをしたい。そんな方々に朗報です。ラストチャンスが延長されました。

PiDEA:21世紀会決議内容(5月20日)の一部改正を承認/パチンコ・パチスロ産業21世紀会

 

コロナ禍を受けて、昨年の5月20日に風営法が一部改正されました。詳しくはその当時の記事に書きましたが、ざっくり言いますと、検定・認定の有効期限が3年から4年に伸びたのです。ただし、業界内の自主ルールとして、それらの期限をフルに使わないよう、以下のように撤去期限を定めていました。

・高射幸性と指摘された機種は、従来3年の期間終了で撤去

・ちょいパチ・1/100未満の甘デジ・ノーマルAタイプなどの遊技機は、当初の設置期限から210日以内で延長(7ヶ月:東京五輪期間は別途延長)

・2021年1月以降に検定・認定が切れる遊技機は、2021年11月30日まで延長

・それ以外の遊技機は、2020年12月31日までに撤去

なぜフルに使わなかったのか。あくまでも憶測ですが、これが当初の陳情だったのではないかなと。で、お上から「第二波とか第三波とか来たら困るだろ? また、法改正することになるでしょ? それは面倒」となって満額以上の回答をいただけた。そんな流れに感じました。いや、性善説に基づく妄想ですよ(笑)。

いずれにせよ、ご存知の通り変異株の影響もあって感染は拡大してしまいました。度重なる緊急事態宣言もあり、隠し持っていた延長分の使い時と判断されたのでしょうね。パチンコ・パチスロ産業21世紀会が、昨年5月のルールを改訂するよと発表しました。21世紀会とは、業界の総意中の総意を決めるラスボスの上をいく隠しボス的な業界横断団体です。

 

○基本的に検定・認定を4年間フルに使える

・高射幸性と指摘された機種は、従来3年の期間終了で撤去

6号機へと遊技機規則改正がなされたのは、依存問題対策もあって射幸性が問題視されたから。その本丸ともいえる高射幸性の機種は、前回も今回も延長の恩恵はありません。当然と言えば当然。

・ぱちんこの羽根モノ・ちょいぱち・甘デジ(TS 1/100未満)とパチスロのノーマルタイプは、従来の検定・認定切れから1年延長

逆に射幸性の問題が少ない機種ですね。こちらは、従来基準(3年間)の検定・認定切れから1年を延長。改正された4年を丸々使えることになりました。

・2021年1月以降に検定・認定が切れる遊技機は、従来の検定・認定切れから1年延長(最大2022年1月31日まで)

高射幸性でなければ、RT機もAT・ART機もこのククリに入ります。こちらも改正された4年を丸々使えることになりました。

 

改定された内容は上記のようになります。ノーマル機や羽根モノの分類には「最大2022年1月31日まで」の文字がないじゃないか。その後も打てる!? と聞かれそうですね。他の業界ニュースにも似たような記載しかありませんでしたが、やはり2022年1月31日までかと思います。

2022年1月31日に至るまでの新基準機(6号機)のパチンコとパチスロを合わせた設置目標も定められており、2021年5月末の65%を皮切りに1月で5%ずつ上昇。11月末で90%、12月末で95%、 2022年1月末で100%となっています。100%から引いた分が設置できる旧基準(5号機)となります。2022年1月末にはゼロになっているということですね。

ということで、高射幸性と指摘された機種以外の5号機は、ノーマルやAT機などのジャンルを問わず、従来の検定・認定切れ日から2022年1月末を越さない範囲で1年間延長。これでファイナルアンサーかと思います。

 

○おそらくファイナルアンサー

そんなことを言って、またズルズルと伸びるんじゃないの? ルーズな業界だし。そんなことも言われそうですが、法律で定められている検定・認定の期間をフルに使うことになるので、これ以上は業界団体などが勝手に伸ばすことは不可能です。分かりませんよ。さらに事情が変わって、また法改正される可能性もゼロではありませんし。

ただ、昨年5月の改正も相当な驚きがありました。検定・認定(昔はなかったけど)は、長らく3年間でそれが当たり前と思われていましたからね。4年間になったのも、法律にはコロナの文字もなく。平時でも通用するように書かれています。

風営法は、パチンコ・パチスロが遊技の範疇に収まるように定められています。「逸脱してきているな。よし、もう少し内容を変えよう」そうなったときに新しいものへ早く切り替わるよう、検定・認定の期間は短くしたいと思うんですよね。なので、これ以上の延長は望みにくいかなと思っています。

ということで。5号機の終焉は今度こそ2022年1月で確定しそうです。機種ごとの撤去期日も違いますし、設置比率の関係でそのホールがどの機種を残すのかはマチマチとなるでしょう。お別れ実戦をしたい方は、そんなことにも注意しながら設置店を探してくださいませ。