よくある議論でパチスロを専業でやっていて勝ち続けている人のパチスロは「仕事」なのかというのがあります。

ずっと期待値を積み上げていて理論上負けないのだからこれは仕事でしょうと。

そして、パチスロの期待値を表す表現でよく出てくるのが機械割。

大雑把に言うと、機械割は100%を超えると1%毎に一日約5000~6000円になると考えてもらって良いでしょう。

 

機械割の意味は「100枚メダルを使った時に何枚になって戻ってくるか」です。

例を出すと…機械割101%の台を1000G打つと使うメダルは1000×3で3000枚。

機械割は101%なので期待値的には3030枚になる…ということです。

 

これをもうちょっと深く考えると、レバーを叩く一打一打に値段を付けることもできます。

先ほどの例だと1000Gで30枚のプラスですから一枚20円換算だと600円。

1Gの単価は0.6円になります。

1Gで0.6円もらえるのを安いと思うか、高いと思うかはあなた次第です(笑)。

足りないと思えば、もうちょっと割の良い台を探しましょう。

 

期待値についてこれだけ考えているのだから、パチスロはギャンブルではなくて仕事だというわけですね。

しかし、個人的にはこの考え方にまったく賛成できません。

 

確かに、期待値を元にして投資の回収がされる目途はたっています。

だから「投機」よりは「投資」に近いものだとは思います。

しかし、ツッコミ所は満載です。

 

いくつか挙げるならば、一日「仕事」をして5万円負けてくるようなことが本当の仕事では起こらないこと。

パチスロは所詮ギャンブルですから、期待値がある台を打っても一日5万負けることくらいザラにあります。

しかし、普通に仕事をしていて、こんなことは起こりません。

 

これを言うと「長い目で見れば…」と返ってくるのですが、ではその長い目とはいったい何時のことなのか?

これに答えられる人はいないのです。

何故ならパチスロはギャンブルだから。

どんなに期待値を突き詰めてもいつ当たりが追い付いてくれるか誰にも分かりません。

 

そして、パチスロが仕事足り得ない最大の理由は信用の部分にあります。

自分を例にするならばパチスロで勝つようになって25年以上になります。

何かの会社に入って25年ずっと働いてきた人は、自分の会社はもちろん、取引先などからも「この人ならば」と信頼を得ているもの。

金銭的なもので言うとクレジットカードなどの信用も高くなっているはずです。

 

しかし、パチスロの専業はそうもいきません。

25年この道で…と言っても社会的信用は0です。

その信用はパチスロの世界でのみ通用(?)するもので、一般社会では意味のないものです。

分かりやすく言えば、ずっと勝っているからとスロプロとしてクレジットカードを作ろうとしても審査ではねられます。

何年やっても信用にならない…この部分もパチスロが仕事と言えない大きな理由です。

 

自分は幸い(?)、メディアに出る仕事をしていたのでスロプロよりは世の中に話しやすい立場ですが、それでもパチスロをしない人からするとかなり怪しい人と思われているのが雰囲気で分かります。

 

 

さて、結論として…パチスロはどこまで行ってもギャンブルで仕事にはなりません(個人の感想です)。

これを今回、書く理由は明白で、今日が5号機撤去の期日になるからです。

多くのホールが閉店を迎えます。

今後の立ち回りに不安を持っている専業の人も多いでしょう。

どうしようかなって気持ちがあるなら、早いうちに本当の「仕事」を探してください。

 

20代、30代ならまだ間に合います。

私のように40代になったら、普通の仕事で雇ってもらうのは厳しいでしょう。

50代になっていたら、自分で仕事を立ち上げるしかないです(これはこれで投機)。

 

パチンコパチスロ業界の大きな転機になるであろう一日。

今後の人生に幸多からんことをお祈りします!!