とりあえず、今回で釘読みの初歩講座は終了になります。
始めた発端はいただいたコメントなのだけれど、少しでも皆さんの意識と知識向上&実戦のお役に立てば! と思っています。ぜひ、ホールで試してみてください。

☆最終回の今回は「釘読みの補完方法」についてです。
今までは正面突破でしたが、ここで裏技というか抜け道を考えてみよう、と。以下はその例です。

・釘の頭の光り方で判断する
釘というのはメッキが施されています。それを金属のハンマーで叩いて調整するので、(叩く人のスキル次第でしょうが)跡が残ることが多い。
「1本(または数本だけ)光っている=近日調整されたばかり」という予測が立てられるわけです(叩いて日が経つと光りはどんどん弱くなるので)。
「出ていなかった台が光るようになった」ということは、多くの場合、入賞率を上げたい店の思惑が見える。逆に出ていた台の場合は入賞率を下げた可能性が高い、ということです。
自分の経験でも、万年釘で放置されていた店の海をストロークで回したら、翌日はバラ釘が数本光っていたことがありました。
古くなった台は釘の頭もくすんでくるので、その差は一目瞭然。
他にも、頑張る営業日になるとヘソの片方だけ光る=アケるのは片方だけ、なんて店は普通にありますよ。

・次は目視。常々書いているのですが、良い釘調整の台は玉が良い動きをします。
「寄りがいいので、玉が遠くへ跳ねる」
「道釘がいいから、玉が上に大きくバウンドする」
なんて具合ですね。
よく見ると感覚的にわかるのですが、ヘソが狭い台は釘間を通ってチャッカーに入るまでの時間がわずかに長い。
これは自分達のバンドのライブ映像を撮ってくれたカメラマン、遠山さんに収録中指摘されたことです。
実際、ヘソに入る玉はスポッと釘にノータッチで入ることはごくごく稀で、大半はヘソの2本に絡んだ玉は細かくバウンドして入ったり外れたりするもの。
感覚の範囲だから、朝一などは今一つアテにならなかったりしますが、こういうのも一つの物差しにはできます。

また、道釘に関しては「下向きの方が玉に勢いがつく」のがセオリーとなっていますが、これは台のネカセとも絡んできます。釘の判断が的確でも、言い切れぬ設置状況が絡む以上は、玉の動きも参考にするのが良いと自分は思います。

そうそう、かの有名な一千万プロのマコト氏のインタビューをした時には、「ヘソを飛び越える玉をカウントすることで、寄りの良し悪しは一発でわかる」との言葉を聞いたりもしています。

最後は「回転数をカウントする」です。
入賞率の判断には当たり前ですけど、逆に良く入る台の玉の動きを追ってみるのも、いい勉強になるはずです。
あっ、カウントは回転数だけではないですよ。
ステージへの乗り上げは玉の勢いの証明になりますし、海等のステージからの入賞は奥穴以外からもあり、そちらはヘソ幅にも大きく影響されます。
こういう数字も釘読みの補助として利用可能なのは知っておきましょう。

☆最後に、ここまで自分が書いてきたことが全てとは思わないことです。
他にも釘にはセオリーがあるでしょうし、見方も自分に合う物が探せばあるはず。
与えられた物を受け入れるだけでなく、自分で役立つことを発見する姿勢が、パチンコが上手くなる王道だというのは忘れないように。