2階以上のフロア全体を喫煙室と見なしてOKということのようで、受動喫煙対策に頭を悩ませていたパチンコ店も多少は胸をなでおろしたかもしれない。ただ、紙巻きタバコが吸える喫煙室では飲食やパチンコができないので、必然的に加熱式タバコに限られる。

 12月11日に開かれた厚生労働省の専門委員会で、受動喫煙防止対策として設置することになる「喫煙専用室」の一部基準がまとまったと、メディア各社が報じた。──参考 https://www.asahi.com/articles/ASLDC74RLLDCULBJ01D.html──

 報道によると、まず「喫煙専用室」は、煙の流出防止のため、壁や天井などで区画され、入口から室内に向かって毎秒0.2メートル以上の空気の流れがあり、煙が屋外に排気されることを求めている、としている。

 加熱式たばこ専用の喫煙室も同じ基準とする。

 また、階数が複数ある店舗では、2階以上のフロア全体を「喫煙専用室」とみなすことを認める方針、という。

 これにより、加熱式たばこ専用室フロアとすることで、遊技ができるようになる。ただし、加熱式たばこ専用室は、20歳未満は従業員も含めて立入ができない。

 フロア分煙は、吹き抜けがあるなど受動喫煙を防げない構造では認めない方針という。

 報道によると、厚労省はパブリックコメントなどを経て、年度内に省令となる基準を正式に決めるという。~以上、web-greenbeltより引用~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010958

 ホール側からすれば喫煙者は2階の加熱式タバコ専用室フロアへ、非喫煙者は1階の禁煙フロアへと好きな方へ誘導できるので、当初思い描いていた、専用の喫煙室を用意する必要はなくなるかもしれない。

 ただ、全体の喫煙率はもとより、若年層のそれは年々低下しており、今後若者を取り込まなくてはならない業界としては、禁煙フロア中心に営業戦略を考えていかざるを得ないだろう。また、2階以上のフロアがないホールでは必然的に専用の喫煙室を用意することになる。