元から家で仕事をしていますし、完全なインドア派なので、自粛生活も全然、苦じゃありません。それでもゴミ出しで外に出ても、ご近所さんと無駄話も出来なくなり、それどころか誰にも出くわさない事に恐怖を感じています。世間のアレコレを見聞きする内に、なんだかセンチメンタルな気持ちに。

予言者じゃね?そう友人から言われました。確定申告もいの一番に済ませたし、元々のストック癖により除菌グッズ、マスクや紙関係も米も未だ買い足していないし、そして────。

忘年会が終わって「じゃ、クリームパンで!」と謎の合い言葉でハイタッチし、雨の中を分かれたのはA氏。初めてお目にかかったのは、ナミちゃんが東京に遊びに来た時の懇親会でした。業界ニュースでピリッと一言を担当されています。

もうどれくらい前かな、1年半以上前でしたか、A氏とのLINEでクリームパンの話になりました。

OL時代、先輩がHOKUOというパン屋さんの「幻のクリームパン」をみんなに分けてくれたが、あれを超えるものに30年近く経っても出会っていない。するとA氏が、そういや某スーパーマーケットに幻のクリームパンてのがあるよと教えてくれたのです。

スーパーは自転車で行ける範囲にあるにもかかわらず、なんとなく買いそびれていました。ところがふと、この騒動前、何となく訪れて2つ。

写真を撮ってA氏に報告します。おお!ついに!なんつって笑い合い(実際は文字ですが向こう側が見えたんです)、でもHOKUOの方が幻ですよと可愛くない事を言いました。

ふんわり軽い口当たり

予言者じゃない

先日、用事で出かけた先からサブホが見えました。

実は4月頭にできうる限りの完全防備で一度だけ、禁煙化になって店はどうなったか見に行きました。喫煙ブースを作るなど出来ないのではと思っていましたが、灰皿は閉じられ、喫煙場所も工夫されていました。

ホッとしましたが、島にはこの日も私しかいません。なんとなく現金で打ち、いつものようにカウンターで、ホット紅茶を貯玉と交換しました。ここには約3万発の貯玉があります。交換せずに帰りました。先頃バイクさんが「交換しないでおく」旨つぶやかれていました。願いのこもったその複雑な心は、あの日の私の気持ちと同じ。だと思っています。玉数は大きく違ってるとしても。

緊急事態宣言がなされ、無期限休業というのは、P-worldで検索して知っていました。

近くまで行けませんでした。

道路を渡った先、静まりかえるサブホを見ていると、店員さんの顔が浮かびます。話をしたのは最近のハイタッチした子だけ。でもマイホと違って放ったらかしにしてくれて、私のためだけに外さないでいてくれる台があるんです。いかん。この店では偽物語での、ふいなSURELYでボロ泣きしたんだった。俺を泣かす店か。しまった。

体力の無いサブホは禁煙化で閉店するんじゃないかと書きました。こんな世の中になると知らず……、

予言なんてないさ。予言なんてうそさ。

そうだ、自分は雨女だとボヤいた時、「あなたが来る時はいつも晴れている、(この2年間で)雨は今日だけだ」と担当の歯科医に笑われた事を思い出しました。そうさ全てはオカルト。だからサブホは必ずまた開く。スタッフはこの「紅茶のオバハン」を覚えていて、マスクを外した笑顔を見せてくれる。幻のクリームパンもまた買いに行けるし、「何度食べてもHOKUOの勝ち!」と軽口をたたける。その日は必ずやってくる。

さてと。まだ今月は一週間残っていますが、4月の収支報告をしておきましょうか。そんなわけでこうなってございます。

自転車の向きを変え、サブホを背にして家へと漕ぎ出します。目が熱いのはついに認めた花粉症のせいです。今回はこぼしませんよ。だって閉店したわけじゃないもんね。「こないだっから閉店するするてなんやねん!なめんなよ!」とキレたサブホと再会できるのを待つ事にします。

こっちこそ、900円マイナスだなんてハンパな負け方させやがって、笑わせるな!リベンジしてやる!