ニューギンの羽根モノには名機がいくつもある。個人的にはワニざんすに始まる様々なV入賞パターンの発明は偉大だと思っているし。さすがは老舗って感じですね。

さて、このデビルマン倶楽部αは2013年に登場したニューギンの羽根モノだ。
実はこのヤクモノはすでに前作で完成済みのもので、シーソーのように動く可動片からのSPルート&可動片に触らずVを目指すNルート(こちらは多彩な玉の動き)と、はっきりV入賞パターンが分かれていたのだが、そのバランスが秀逸。
拾われた玉の動きを追うと、ハラハラドキドキの瞬間で「腰が浮く」という表現がピッタリくるものだった。大好きだったなあ。

このヤクモノ自体はそこそこ甘めで、多少の固体差(ネカセ等の設置状況が主な理由と思われる)はあれど、釘さえ甘ければ確実に出る傾向があった。
まあ、そうなると、鳴きか拾いで帳尻を合わせてくるのがパチンコ。この機種の場合は寄りのゲージが辛めで、拾いでヤキモキさせられることが多かった。当時は東京も一物一価令のお触れで、等価交換のホールが急に増えた頃だったし。

自分は密かに「天釘の間を抜けば、拾いがアップするのでは?」と踏んでやっていたのだが、ゲージ上凄い得ではなかったようで、無人の野を行くような勝ち方はできず。
唯一、この打ち方が効いたのは都会の1軒だけでした。そこは等価にしてはやたらに鳴く調整だったのだけれど、その分ブッコミとそれより弱い玉のハネへの寄りつきは最悪。
自分だけが天釘を狙うことで普通の拾い具合にできたので、それだけで勝てた、と。

だいたい朝イチより少し遅れて入店し、昼飯抜きの稼働で夕方6時くらいには+4万円。
「これは連日行かず、長持ちさせた方がいいかも」
と愚作を練ったのですが、半月ほど間を置いて2度勝ったら、次には鳴き自体をシメられてました。店が諦めての機種の寿命だったのなら、もっと連日行くべきだったかな?
こういう判断は(前例がない店は特に)難しいもんです。

ちなみに、この機種は始動チャッカーに保留があり、大当り直後のシーソーのタイミングをコントロールする(最終ラウンドを止め打ちで狙ったタイミングで終わらせる)ことで、連チャンが狙えました。
初打ちで丸一日打って保留は止め打ちで合わせられると気づきながら、そこまで考えが及ばなかったのは悔しかったなあ。
まあ、のちに打法を極めた人に聞いても、それだけで日当が出るほどの効果は無かったそうなんで、二度行って潰れた店では適当にやったりやらなかったりでしたが。今だったら必死で完璧にトライしてるでしょうね。