7/8、お昼過ぎのこと。

 午前中の仕事がひと段落し、少し遅めの昼食がてら、駅前のパチ屋を巡っていた。14時ごろから続々と始まるパチスロ ガルパンGの抽選に参加しようかなぁ、なんて考えてパチ屋を出た瞬間、目の前をぶつかりそうな勢いで黒い影が横切った。

 話は数分前に遡る。閑散としているパチスロRe:ゼロのコーナーで、データカウンターが185Gを指し示している台にタバコが置かれていると思ったら、少し離れた別のRe:ゼロを打っていた男性が、自分の台のメダルはそのままに、185G台におもむろにお金を入れ始めた。

「おいおい、ハイエナで掛け持ちか」

 と思いつつ、そんなもん注意しない店が悪いとしか思えないのでそのお店を後にしたわけだが、冒頭の黒い影がダッシュで階段を登っていく姿を見てピンときた。ブログのネタになるかと確認する為に踵を返したら、案の定ボクの目の前を通過した黒いジャージの男性と掛け持ち男性は仲間だったようで、二人仲良くスマホ片手にタルそうにスライド打ちをしていた。

 

 こんな話は、ここ最近始まった話じゃない。ボクだって、もし前述の185G台が空いてたらそそくさと座っていた事だろう。ただ、アホほど薄いフラグを引かなければまず当たる事が無いゲーム数があるような台というのは、欠陥台ではないのだろうか。6号機はそういう台が多すぎる。そして何よりも、未だにこんなエナ軍団が跋扈している状況に何も言わないホールの意識の低さは一体なんなんだろう。

 身も蓋もない言い方をしてしまえば、情報弱者から金を巻き上げるのがこの業界のやり方であり仕事なのは昔から一切変わっていない。何ならそれは他業界でもいくらでもある。一方、強く感じたのが、この一連の流れはボクが大嫌いだった4号機末期のストック機時代に少し似ているという事だ。

 そんな事が頭に浮かんだ瞬間、ガルパンGを楽しみにしていたボクの心は霧散してしまった。掛け持ち上等のエナ軍団、それを見て見ぬふりをするパチ屋の店員、どちらとも同じ空気を吸いたくない。その思いが勝ってしまった。

 もう抽選を受ける気にもなれず、そのまま街ブラして帰宅。打つならディスクアップでいい。7/7に打ったらいつでも打てる①だったけども。

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 そんな黒い心を浄化してくれるのは、いつもお酒。

 鶏ササミをそのままラップしてレンチン4分

 火が通ったら、チューブの青シソにチーズをまぶして、オーブンで適当に焼き目を付ける。

 最後にマヨネーズをお好みで。これ以外にもシソ+梅チューブ、もしくはシソ+塩パラパラのパターンでも、ボクにとっては十分ご馳走。電子レンジは偉大だ。

 

 好きな肴を食べられること、久々に連れ打ちした仲間と昼からお酒を飲めること、楽しく生きるには何はともあれお金は必要だ。だから、エナ軍団も、それを助長する台を作るメーカーも、運用するホールも、誰が悪いと言う話じゃないのは分かってる。

 ただ、どうしても割り切れないものがあるのは、5号機の比ではないほど情報弱者に厳しかった4号機時代を知っているからだろうか。また同じ道を繰り返しているようにしか見えないし、それが正しい道だとは一切思えない。

 そういうの、やっぱりイヤ。ただそれだけだ。

 ガルパンGは、また今度気が向いた時に打ちに行こう。