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年利1000%超

その日の夕方、いつも通り忙しいホールでバタバタと走り回っているナカムラ。看板カウンター孃の茂子(仮名:65歳)から「店長にお客さんですYo!」と連絡が入る。インカムなんて無い時代なので、当然館内マイク放送である。

( ゚Д゚)ハイハイ?♪

どこのギャルがボクに御用ですか?っと、高速ステップでカウンターに向かうと…そこに居たのは「いかにもそっちの筋の」ダンディーおじさま×3。

( ゚Д゚)うへぁ…

直感的に面倒くさい話率120%、もはや確定ランプがペカっと光っている。とりあえずダンディーズに「店長でんがな」とご挨拶すると、

(ダ・ω・)「呼ばれたから来たでぇー」

と、ここで数日前に「文句あるなら店来いや!」と大見得を切った非合法金融屋さんだと理解。ここまで幾度となく同じような対応をしてきたが、実際に堂々と営業中のホールにやって来たのはこのダンディーズが初めてで、事務所に入れるのもイヤだから駐車場に出て話をしようと連れ出す。

( ゚Д゚)「本当に来たのはアンタ達が初めてだわ」

彼らの要求はとにかく金を払えと。借りた本人からは、最初5万借りたのがいつの間にか毎週10万払っても追いつかない…萬田銀次郎のトイチ(10日で1割)が足元にも及ばない、シュージュー(7日で10割)という…もう最初から息の根を止めにかかっている利率。ちなみに今の法定利率の上限は年20%で、当時の上限は30%である。シュージューを年利換算したらたぶん余裕で1000%超えるよね。

最初からパンクさせる前提

ダンディーズは詳しい返済状況を教えてくれなかったが、とっくの昔に最初に借りた5万の10倍は回収してるはず。

( ゚Д゚)「もうそれで勘弁してくれー」

って話なんだが、元々はそれを承知で借りた本人が一番悪い。しかしシュージューなんてウルトラ暴利は、最初からターゲットをパンクさせる前提で過半数は最後取りっぱぐれてフィニッシュになるはず。それまでにケツの毛の最後の1本まで毟るのがやり方。つまり取れる限界点を見極めて、あくまで警察に捕まらないうちに撤収ってのが基本線。そこをどんだけ上手く突くかが交渉の生命線…になるはずだったが、電話で挑発して今最悪の事態てへぺろww

とりあえずこのダンディーズには一刻も早くお帰り願いたい!しかもこれ以上お支払い無しで!

( ゚Д゚)むぅ…どの路線で対応すっべかぁ

電話で「文句あるなら店まで来いや!」とまで言った以上、平謝りだけはしたくない。ダンディーズの要求は金払えの一点張りだし、話が通じる気配なし。幸いこういうヤカラには耐性があるので、イキられたところでどうって事ないが…しっかし暑い。真夏の夕方の駐車場、ナカムラもダンディーズも汗だくである。

つづく