☆パチプロ同士というのは付き合い方が難しいものだ。
特に近年は勝つために何かしらのネタや小技が必要で、親しい中でもそれをどこまで話せるか? なんて問題もあると聞く。
ある人から聞いた話だと、大きな飲み会に集まるメンツでも情報共有はバラバラで、いくつもラインのグループが存在しているんだとか。
なんだか面倒臭いよね。自分なんかは紙の世界の人間だから、聞いて試したら書かざるを得ない。それゆえに「俺はいいっす。やらないし」と、ハナからパスになってしまった。
まあ、その方が気楽だしね。

☆あと、パチプロは勝ち込んでいる人ほど勝ち気な傾向がある。もちろん、穏やかな人が半分以上だけどね。
まあ、それがゆえに意味不明なマウンティングやライバル意識もあって、それも自分はご遠慮したいところ。逆に仲良くなると、異常なくらいの身内贔屓も出てきて、「ふふふ、日本人だなあ」なんて思う。

☆自分も若い頃はそういうのがあったのかもしれない。下の世代から化け物がゾロゾロと現れるまでは(同世代にもいたけれど、当時は存在を知らなかった)、天狗な部分があったろうし。
でも、今は純粋に「気が合うか」「緊張せずに付き合えるか」「話をしていて楽しいか」だけが基準。それでいい。

先日は飲み会が一つあった。今の自分には打ち手としての価値はあんまりないので、リスペクトして誘ってくれるのは、若い頃に自分の原稿を読者として読んでくれていた世代かなあ。
パチマガで時々原稿を書いている永浪君などはその筆頭。この時も(多分彼にしては珍しく)幹事を買って出てくれたのが嬉しい。

こういう場でパチンコの話はもちろん、別のジャンルの話ができたり(永浪君はハイロウズの「14歳」という曲の歌詞をアツく語っていたよ)、イジリあったりして笑うことができる自分は幸せだとも思う。

残念だったのは、この場に(顔出しを避けた人もいます)集まった内の半分がパチプロ稼業を離れたことか。
みんな自分よりはるかに上手いのに、家庭の事情etc.でこの世界から卒業していく。
寂しいけれど、ここはエールを送るべきか。
パチンコにしがみつくのが正しいわけじゃないから…。