2019年の交通事故数は38万件。そして、負傷者は46万人…死亡者数は3215人だったようです。また、その前の2018年だと交通事故数は43万件。負傷者数は52万人で、死亡者数は3532人とのこと。

 

2015年から事故件数、負傷者数、死亡者数ともに下がってきているのにこれですから、いかに交通事故が多く、また多くの人が負傷し、最悪死亡に至っているのかが分かると思います。

 

また、それよりも衝撃的なのは自殺者数です。2019年の自殺者数は20169人。なんと二万人以上が自殺で命を絶っているのです。これもここ数年で数が減っていて、これです。最近のピークは平成15年の34427人。去年の1.7倍ほどの方が亡くなっています。

 

自殺に関して言うなら、インターネットの普及が一つの要因になっていると思われます。少し前にも誹謗中傷を苦にした自殺が話題になりましたが、ネットの匿名性を利用した悪質ないじめにより、自殺に追い込まれている人は多くいるでしょう。

 

最近になってようやくこれらを取り締まる動きが出始めてネットのいじめが減っているのがグラフの示すところでしょう。今後もより厳しい対応が必要になると思いますが…それならいっそのこといじめの温床になってしまっているインターネットそのものを失くしてしまえば良いのではと思いませんか?

 

突飛な話のようですが、私が高校時代…約25年前にポケベルが普及し始めたのが一般人に安くコミュニケーションツールが行き渡り始めた始まりだと思います。パソコンも、私が小学生くらいだと一部の人しかもっていない特殊なもの…な印象ですから30~40年ほど前に戻ると思えば不可能ではないはずです。

 

また、自動車が初めて作られたのは1769年とのことです。これまた、人の命を奪う可能性があるものですから250年ほど時代を巻き戻して全世界で一斉に廃止してみてはどうでしょうか?

 

…インターネットや自動車の廃止に「何を言っているんだ、こいつは?」と非現実性を感じた人が多くいると思います。

私も書いていて不可能ではないけれど実現する可能性は0だと断言できることだと思っています。

 

なぜできないか…それは利便性と経済性によるものです。LINEやメールがなくて飛脚が手紙を届ける時代には戻れないし、車がなくて移動や物流に困るような時代にも戻れません。

それによって怪我をする人や命を失う人がいたとしても、一定数の犠牲には目を瞑ることで人間は文化を発展させてきました。

 

さて、何が言いたいか…ぼちぼち話題の中心ではなくなり始めているコロナ問題ですね。

新型コロナウイルスは登場から時間がたったことで色々な分析がされるようになりました。

当初よりも毒性が落ち着いたのか、医療が適切な対応を取れるようになったからなのか…死亡率も下がっています。

 

連日感染者数を伝える報道に不安を覚えて自粛要請をしないのかとか、GOTOがどうなのだとの声も聞こえます。…が、今感染者が増えているのは国としては分かっていたことだと思います。いや、国というのは…日本ではなくて全世界で、こうなることはすでに分かっていたと思います。

 

アメリカのコロナ感染者数は7月末時点で約450万人。死者数は15万人だそうです。それでも、アメリカはロックダウンなどをもうしません。それは多くの死者を出したイタリアなども同様です。果たして、世界の指導者たちの間でこういった打ち合わせがあったのかどうか…は分かりませんが、全世界で同じ方向に動き出している感じがします。

 

その方向性とは「新型コロナウイルスの封じ込めは不可能。自粛やロックダウンは費用対効果が疑わしいので、経済を動かしていく」…ですね。人命がかかっているのに何を言っているのか…と怒る人もいるでしょうけれど、先に書いたように自動車事故や自殺などでも人々はなくなっています。

 

病気に絞って言うなら、毎年肺炎で10万人ほどの人が亡くなっています。それでも「肺炎で死んだ人がいるから外出自粛しよう」とはなりません。コロナも同じくくりになって、気を付けるけど過度な対応はしない…が、今の世界共通の認識だと思います。

 

では、コロナなどないものだと思って、みんな好きに生きたらいいか…と言うとそうではありません。自動車事故にしても、国は減らす努力として自動車を免許制にしていたり、道路交通法で危険な運転を取り締まったりしています。また、運転する側も法律とは別に自衛の意識を持っている人の方が事故率が低いのは間違いありません。

 

国がルール作りをするには時間がかかりますから、今のコロナ予防を車に例えるなら、道路交通法がない中で運転しているようなものです。制限速度もないので、この道を100キロで走っても取り締まられることはありません。しかし、危険なことをすれば怪我をする…最悪命を落とす可能性もあります。

 

自分で必要とリスクを天秤にかけて、必要なことには一定のリスクを背負うし、そうでないなら安全運転をすれば良いのです。GOTOも行きたい人は利用すれば良いし、危ないと思う人は行かなければ良いと思います。そもそも、人や物の交流なく自分の町だけで経済が回る都市なんて存在しないのですから…人の行き来も程度の問題でしかありません。

 

全てが自己責任…って、なんか先月もこんなコラムを書いた気がするなぁ。う~ん、掘り下げてみた?