秋が全然深まらず残暑が続く9月末。ボクはとあるマシンに夢中でした。そう、題名通りサザンアイズの設定Cを追いかけていました。

サザンアイズが導入されたのは9月中旬。当初はこれほど設定Cが使われるとは思っていませんでしたが、意外や意外、優良店に限らず普段は設定を入れているように見えないようなお客の少ないホールでも相当数の設定Cが存在しました。

しかし、設定Cはチャレンジボーナス(CB)の回数が露骨に上がるので、誰の目から見ても丸分かり。目押しの上手い下手に関わらず、1度知っている人が座ったら中々空席になるものではなく、やはり朝一からしっかり狙わないとそうそう打てるものではありません。

そして、設定C狙いに朝一からチャレンジする日々がスタートしたのですが・・・・・・

1回目 並び順のお店にて8時に並ぶもすでに先客ありで撤退。この時、先に並んでいる方とお話をして『明日は来ないからいいよー』と言ってくれたのですが、このような特殊な機種の据え置き狙いで普段は行かないお店に先にプロが入っている場合、そこに押しかける程ボクは神経が太くありません(笑)。このお店は自然と候補から消えました。
2回目 同日、近隣店舗で上げ狙いをするもスカ。この日のトライは終了。
3回目 据え置き狙いは成功するも抽選40人中38番で台を確保できず即死亡。
4回目 据え置き狙いは成功するも抽選40人中24番で先客に確保され無事死亡。
5回目 据え置き狙いは成功するも抽選55人中68番(!?)で当然のように死亡。
6回目 据え置き狙いの抽選。9人中10番(!?)で台確保には成功するも設定変更で無事あべし。

しかもこの6回目、1200G時点でBIG2回 CB8回という設定Cが見えるヒキをしていましたが、そこから800Gストレートハマリ。うん、CB中の小役からして怪しいとは思ってた。なぜそこまで追うし、って心の中では思ってた。

でも追いかけて追いかけてやっと掴めた!??という思いがボクを800Gまで連行した。

そしてこの頃には、仲間から「サザンアイズに呼ばれて無い男」との異名が定着しておりました。

しかし、3回目のトライの際、どうしてもサザンアイズが打ちたかったボクはライバルが少なそう、かつサイトセブンなどの外部サイトでデータを見られない店舗を中心にひたすら店周りをしようと決め、愛車を走らせること240km。

1日で1Gも回すことなく走り回って情報をかき集めた結果、様々な候補が浮かび上がり7回目の挑戦(上げ狙い)で無事設定Cを掴むことができました。この日は朝一は別の店舗で上げ狙いに失敗してからの2店舗目だったため、総ゲーム数は多くないですが、その時のデータがこちら。

自分はビタ押しをポンポンスピーディに押そうとすると成功率がダダ落ちするので、しっかり右リールを3~5周、時には10周くらいタイミングを計ってこの程度の成功率です。4号機を打っていた時も、ビタ押し成功率を一日単位で手集計したことがあるのですが、大体このぐらい。

その頃がもう15年以上前と考えれば衰えていないだけヨシとも言えますが、同時に自分の限界も感じる数値に落ち着きました。

そしてその後も何度か設定Cを掴む事に成功しました。

冷静に考えるとボク程度の目押し力では、精々機械割は107~108%程度。ボーナスが当たりまくるのもあって通常は時間当たり700G回すのがいいところです。単純な差枚数だけを考えればアイムジャグラーの設定6を下回る程度になるでしょう。

しかし、一旦打ちたいという気持ちが芽生えると納得いくところまで追いかけるのがボクの性分。ビタ押しや効率の良い小役奪取手順などを自分で試行錯誤して『自ら勝ち取る感』を味わえるサザンアイズに魅了されたのは至極自然な流れのように思います。
 

■サザンアイズは決してプロ専用機ではない

さて、そんなサザンアイズですが、ホールさんにとっては実に扱い甲斐のある機種のように思えます。
この機種はボーナス確率を理論値に均す事によって、打ち手のビタ押し成功率がデータから大凡分かる機種ですから、今日の打ち手が上手だったのかどうかがハッキリ分かりますし、その結果に応じて据え置き・設定変更を織り交ぜることによって打ち手の狙いをお店側がコントロールできる機種と言えるでしょう。
特にホールの敵である我々プロを手玉に取るにはもってこいな機種のように思えます。

また、過去の最高ボーナス回数が見れるデータ機の場合、設定Cを使ったことがあるかどうかが丸分かりです。
稼働の少ないお店でも「このお店は設定を入れる」という事を明確にアピールする事ができますし、それはサザンアイズ以外の機種でも高設定への期待を持たせる事に繋がると思います。

一方、打ち手側からの視点で見ると、目押しが出来れば設定1でもリスクが少ないサザンアイズの場合、「とりあえずCか確認してみるか」と気軽に触れる機種です。
そして、プロが打ってても設定Cは正直とっても疲れます(笑)。
完璧にビタ押しが出来てもそれほど機械割が高い機種ではないため、閉店1時間前くらいに空き台になる事もそこそこあり、仕事帰りのサラリーマン方でも座れる機会が無いわけではありません。

ちなみに、目押しにまだ自信が持てないという方は是非5スロ等の低貸しで設定Cを探してみてください。
この原稿を書いている10月9日現在、20スロはプロが狙うため投入率がさすがに下がってきましたが、低貸しの場合導入からCを据え置きっぱなし、なんてお店も少なくありません。
実際、ボクの知り合いのサラリーマンがそういう台を楽しそうに打っています(笑)。
ビタ押しの練習方法については こちら(別原稿へリンクを貼ってください) をご覧頂きたいのですが、低貸しならミスってもそれほど痛くありませんし練習しやすいでしょう。

何より設定Cはボーナス合算が約1/87と破格の数字である為、とにかくよく当たります。
ノーマルタイプならではのリーチ目が来る瞬間の喜びを何回も味わえますし、まだそれほど目押しが上手くないという方でも何度もトライすることで自分が上達していく過程を楽しめます。
更に、打ち込めば打ち込むほど良く出来ている台だと感じさせられます。
突然無演出でくるリーチ目もあれば、遅れからのチェリー外れもあり、強い演出はしっかり強いし、弱めの演出でも設定Cならそこそこ当たります。
液晶演出を覚えてくると対応役との法則崩れや、リールの滑りコマ数の条件付き1確・2確など様々なパターンの当たり方を楽しめるよう作られています。

もちろん設定1ではそうはいきませんが・・・・・・先ほどの低貸しでの実戦も含め、少しでも『目押し』に興味のある皆さんには是非ともオススメしたい機種と言えるでしょう。

ボクは個人的にはバジリスク絆のような目押し入らずの押し順だけという機械にはあまり魅力を感じないタイプです。
リールと目押しがあってこそ液晶も活きる、というのが持論ですがそんなのは老害の戯言。時代が違うのは分かっています。

しかし、そんな中彗星の如く現れたサザンアイズ。

この機種との狂想曲がより楽しい協奏曲となるようこれからもサザンアイズを追いかけたいと思っています。