今回のSPコラム企画の統一テーマについては、特設ページ佐々木師匠氏万回転氏の公開済みコラムにあるとおりに「Twitter上で流行ったハッシュタグ」によるものです。

 で、かくいう私も…

 

 このハッシュタグに乗っかっております(笑)。

 勿論、この時点ではまさか統一コラムのテーマがこのハッシュタグになるとは微塵も思っていませんでしたが、折角ですので、ツイートで挙げた機種をどんな意味で選んだのか、どんな思い出があるのか。と言う事を語ってみようと思います。

北斗の拳SE(Sammy)


※4.7号機:2006年7月導入

 前々回の統一コラムで書きましたが、私自身が初めてホールで「打ち込んだ」と言えるほど打ったのは、先代にあたる4.5号機の「北斗の拳(Sammy)」。

 その後継機として本機が発表され、多くのホールもプレイヤーも導入を心待ちにしていたハズが、蓋を開けてからの評価は真逆そのもの。

 最低継続率の底上げ等のプラス要素はあったものの、中段チェリーの期待度(天国滞在時の中段チェリーが非確定)・バトルボーナス1セットあたりの獲得期待枚数・設定6の勝率の全てが低下したことがマイナス評価に繋がったことが大きかったですね。

 更に言えば、比較対象となったのが「偉大過ぎる存在」である先代であったので、どう足掻いても酷評される悲しい運命にある機種だったのかな…と。

 そんな本機ゆえに、稼働率は先代には遠く及ばず、設定状況によってはホールに徐々に導入されていた5号機の方が客付きが良いこともしばしばと。

 本機が導入されてからの私はと言うと、2006年10月まで併設されていた先代ではなく、もっぱら本機の方を打ち込む日々。

 この当時の私は「高設定狙い」の立ち回りではなく「ヒキに依存」するパワープレイだったので、最低継続率が引き上げられている本機の方が自身のスタイルに合っていたが故の選択でした。

 また、本機は私にとって初めて「導入から撤去まで打ち切った機種」でもあり、今にして思えば私の中に「トレンド機種や主力機種を打つことよりも【好きな機種】を打つ」と言う意識が芽生え始めたのは、本機がきっかけだったのかな…と。

 ちなみに、個人的な思い出としては…

 一撃76連を記録したことですかね。

 画像にガラケーで加工したと思しき文字が躍っているのは、時代の名残であり若気の至り。と言う事で(笑)

逮捕しちゃうぞ(IGTジャパン)


※5号機:2006年8月導入

 まだ4号機と5号機が混在していた時期、北斗SEと並行して好んで打っていた唯一の5号機がこの「逮捕しちゃうぞ」です。

 ゲーム性としては、至ってシンプルなボーナス+RTタイプであり、本機のRT「特売タイム(純増0.3枚/1G)」は突入契機は振り分けの一番少ないボーナスである「ループボーナス」の消化後と狭き門である反面、RT自体は次回ボーナスまで継続する、所謂「無限RT」となっています。

 打ち始めたきっかけとしては、単純に「コンテンツが好き」と言う、至極シンプルな理由

 コンテンツの為に惰性で打つ日々が続いていたのですが、パチスロ情報誌等で知った「中押しDDT」を実践するようになってから、一気に面白さの虜となりました。

 と言うのも、当初実践していた順押しDDT手順は、青7狙いの所謂シンプルな「チェリー落とし」。

 ところがどっこい、中押し赤BAR(ループボーナス図柄)狙い時だと、重複スイカや単独15枚役等まで判別することが可能でした。

 北斗SEの撤去以降、ホールで「面白い機種が無いなぁ…」と思っていたところに、好きなコンテンツ+中押しの面白さを兼ね備えた本機と出会い、「5号機、面白いじゃん」と希望を見出すきっかけとなった機種です。

 そして、この機種での思い出ですが…

 出現率の低いループボーナス(設定1:約1/1,456~設定6:約1/1,192)を続けざまに4発引き当ててからの青7BBで締めくくり、一撃1,800枚強を獲得したことですね。

 ループボーナスが即連した上に、ボーナス振り分けの観点でも4連続で出てくるのは相当なレアケースなので、自身のヒキに驚きましたw

 ちなみに、リザルト画面のBB獲得枚数が360枚になっていないので、多分BB中のスイカやチェリーを取りこぼしていますね…

 今でこそビタ押しマシンが大好物な私ですが、この頃はこの程度の腕だったのはご愛敬。と言う事で…(笑)

戦国無双(山佐)


※5号機:2007年8月導入

 やがて北斗SEも姿を消し、当時通っていたホールのバラエティ島に1台残った「逮捕しちゃうぞ」でまったりと遊ぶ日々が続いている中で、大量導入されたのがこの「戦国無双」でした。

 私自身がゲーム好き故に、コンテンツは勿論知っていましたが、正直なところ、導入当初は興味が沸かない状態でした。

 だがしかし、連日ドル箱が詰まれている様子を横目で見ているうちに「あの台、出るなぁ…」と、血が騒ぐのがスロッターの宿命(笑)

 と言う事で、機種概要や打ち方等を勉強して打ってみたところ、本機の「戦略性」と「自力感」に、あっという間に魅了されました。

 本機のART「戦国RUSH」は純増約1.1枚/1Gかつ、終了契機が「BONUS成立」or「SIN入賞」となっており、「SIN回避ナビ(2択)」の有無がARTロング継続の鍵を握っています。

 そして、そのSIN回避ナビが選択キャラによって発生率固定(幸村)/小役によるナビストック抽選(半蔵)/規定回数非発生(慶次)と言うのが最大の特徴でした。

 で、私が選んでいたのは、もっぱら荒波タイプである「慶次」。

 前述のとおり、SIN回避ナビが規定回数非発生型であり、かつ、規定回数は0回~10回。

 要は、自力で2択を当て続けてナビ非発生の規定回数分のSIN入賞を回避できれば、以降はSIN回避ナビが100%発生=無限戦国RUSHとなります。

 2択を10連続と聞くと1/1,024と言う厳しい感じに聞こえますが、ボーナス当選時の内部状態やボーナス消化中の2択正解によって規定回数は変動しますので、実際は3~6回くらい頑張れれば無限戦国RUSHに持って行けることが多かったんじゃないかな…と。

 自身の戦略に沿ってキャラクターを選び、2択発生時には己の勘で勝負。と言う「設定以外の部分」で有利な展開を狙える仕様と言うのは、当時の私には衝撃でしたね。

 と同時に、本機ではスロットの怖さも知りました。。。

 と言うのも、本機の天井は「内部的に高確率状態に移行」と言うだけで、実質青天井。

 そして、私が本機で喰らったボーナス間最大ハマりですが、2,979Gとなっています。

 どのくらいのハマりなのかと言うと、最低設定のボーナス合算の分母(※約1/289)を10倍しても足りていません(汗)

 ただ、幸か不幸か判りませんが…

 そのハマりが無限戦国RUSH中だったので、事無きを得た上に、3,000枚強の出玉になってくれましたが(汗)

 この一件のおかげか、それとも慶次選択での自力無限戦国RUSH突入率が高かったせいか、知り合いのプレイヤーから「無限ART職人」と呼ばれながら、逮捕しちゃうぞと本機をメインに打つ日々がしばらく続いていました。

化物語(Sammy)


※5号機:2013年10月導入

 「逮捕しちゃうぞ」や「戦国無双」で5号機の面白さに目覚め、その後も順調に5号機ライフを楽しんでいましたが、2013年頃より1Gあたりの純増が2.5~2.8枚の、所謂「(5号機時代における)高純増AT機」が姿を見せ始めます。

 そして、そのAT機の登場により、私の中に生まれたのは「パチスロ、つまらなくなってきたな…」と言う感情

 そう思ったのは、どの機種も当たり前のように左リールにチェリー&スイカをフォローするだけの単調な打ち方で出目も制御も面白くなく、打っているよりも「打たされている」と言う感じが強いことあたりが理由だったのかな…と。

 当時は「ボーナス+ART」の機種が一番好きだったので、打ち方を工夫したり等々「自分で面白さを見出す」と言う事が出来たのですが、それが悉く潰されたワケですからね。

 そんなところに、好きなコンテンツである「化物語」がAT機としてパチスロ化されると言う報が入ってきたものだから、正直複雑な気持ちでした。

 そして迎えた導入日、仕事を終えて地元のホールに向かうと1台だけ空き台があり「まぁ、打ってからちゃんと評価しなきゃな…」と打ってみることに。

 正直「どうせAT機のテンプレのままなんだろうな…」と思っていたものの、蓋を開けると、驚きの連続

 CZ「解呪ノ儀」や疑似遊技による変則回胴停止等「世界観を活かした演出」等を含めて、作り込みから感じた「作り手の熱意」に感動すら覚えました。

 5号機時代が進むにつれ、既存コンテンツを用いた機種が増えましたが、その反作用的に「作り等が雑」と思うことや「コンテンツを用いる必然性に欠ける」と思うことが常態化しており、正直なところ嫌気が差していた状態…

 そこに、前述のAT機への拒否感も相まって、「プレイヤーであり続けるべきか否か」と言う【分岐路に立っていたのですが、そんな私を「夢の時間ヲ終わラセルな」とプレイヤー側に導いてくれた大事な機種が、この【化物語】でした。

 そして、語るまでもなく、以降の私はスロットへの想いや熱意を絶やさなかったからこそ、今ここに居る。と言う感じです。

 ちなみに、本機に関しては打ち込みまくったが為に思い出を絞ることができないので、過去の実戦記でその熱量を感じてもらえればと思います。

 

 以上が、『私』を作り上げた4機種とその意味等となります。

 ここまでに挙げた4機種以外にも、「立ち回りを強く意識するようになったきっかけ」や「ビタ押しをマスターするきっかけ」等にあたる機種はいくつもありますが、それはあくまでも「打ち手である『私』を醸成した機種」なので、機会があればまた後日語ることにしましょう。

 と言ったところで、私のテーマコラムを〆させていただきます。

 長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

☆おまけ

 ちなみに、私のパチ機種4選は以下となります。(詳細割愛)

(K.S.Yuki)


【2020年、春のSPコラム】特設ページはこちら