遊技機規則の改正がパブリックコメントを経て改正されることとなりました。内規の数字も6.5号機まで一気に進んでいましたが、水面下で動いていたようですね。まだ精査できていない部分も多々ありますが、ゲーム性に関わる一部の解釈基準や内規を含めて極秘入手したので、ちょっと触れてみたいと思います。

 

 

1)ボーナスの払い出し枚数方式は変わらず

期待値方式でリプレイハズシがあった頃は楽しかった。そう言うオッサンも多いですが、期待値方式全盛は4号機のみ。むしろ4号機のほうがイレギュラーだったんだと諦めましょう。なお、6号機のBIG最大払い出し300枚は、締め付けすぎでAT機だらけの状況を加速させてしまったからと360枚に変更。5号機の『アイムジャグラー』くらいはOKということですね。いや、普通に2400枚出るATがあるのに、BIGが300枚以下とか意味ないですね。

 

 

2)単一制御の撤廃

5号機と6号機の強フラグなどは、複数の小役を同時成立させることによって実現していました。スイカのみなら弱スイカ、スイカ+1枚なら強スイカといった塩梅ですね。これを撤廃し、スイカのみでも強スイカとできることになりました。ただし、スイカのうち64/256などといった振り分け方式はNG。弱スイカと強スイカは別フラグのままとなります。X/65536となる形。1/65536の25%など超レア役を作らせないための対処です。

これによって、随分とラクになるのがチャンス目制御です。5号機と6号機では単一制御によって“レアハズレ”を作れなくなっていましたが、ハズレとは別の強ハズレを作れることに。つまり、チャンス目です。 

なぜこのような変更となったのか。正確な役構成も非表示で良くなったため、そもそも「何が成立しているのかヒントすらない」状態が続いており、それならば同時成立させずに別フラグとしても問題なかろう……ということになったと予想します。

 

 

3)ボーナス成立ゲーム限定リール制御の復活!

アクロスなど確定1枚役との同時成立を使って、成立したボーナス絵柄を引き込まないなど、そのゲーム限定のリーチ目を作り込んでいましたね。

そもそも5号機では、成立したボーナス絵柄をちゃんと押していれば揃う。引いたのにストックされただけで終わったという悲しい遊技はもうさせない。引いたボーナスは揃えさせる。ストック機は作らせないというコンセプトで開始されました。しかし、蓋を開ければ「常にボーナスを隠し持ち続ける」ゲーム性ばかりが主流に。また、小役優先制御が認められたことにより、ボーナス当選ゲームでは、同時当選した小役を優先してボーナスを揃えられないのもよくある話に。もうたかだか1Gに限っては大勢に影響ないんじゃん? ということになったのでしょう。

左リールの枠上に青7がビタ止まってリーチ目が出て、それで青BIGのような意外性も加わることになります。なお、成立後2G目からは全力で成立したボーナス絵柄を引き込みます。左がズルンとスベって成立後だったと気付くのもよくある話。

 

 

4)役構成表示の再義務化

役構成は、ほとんどの人が見ていないからと表示義務が撤廃されていました。あまり見なくなったのは、強フラグを作るための1枚役や、押し順小役の押し順違い用など揃い方が膨大でゴチャゴチャして、ちょっと見ても分からなくなったから。単一フラグの撤廃などスッキリさせられるので、役構成表示が再義務化されます。液晶がない機種でも正面パネルか下パネルでいけるはず。

技術介入がなければならないゲームなのに、何が揃えばいいのか、それで何枚払い出されるのか分からない。どこが有効ラインなのか分からないのは、異常だったかと思います。考えて楽しむ、納得して対価としてお金を支払うものから「よく説明もされていないものに射幸心だけでお金を賭けさせられる」ものへ。ギャンブル等依存問題の対応としては真逆な方向だったかと思います。

 

 

5)第三種特別役物の創設

指示機能(ナビ)については、遊技機規則に書かれておりませんでしたが「ノーマル機のボーナスみたいなもんじゃない?」と、ここにきて明文化されることになりそうです。指示機能に従った出玉の規制など内規はありましたが、第三種特別役物といして比率などボーナスと同じような縛りが設けられることとなります。なお、そういった新たな縛りを受け入れる条件で2400枚の上限は撤廃。以前のように「2400枚の到達率」を計算して提出することになります。計算ミスが多いと警察庁に怒られないように今度は気を付けてもらいたいものです。

 

……だったら良いなあ(笑)。