今回で毎月更新という連載形式から卒業させていただくこととなりました。

こちらのサイトではしっかり書いていませんでしたが、一昨年の10月、国の指定難病ということが発覚しまして。残念ながら治療法がございません。ただ、病状自体はさほど進行しておらず、まだ余裕で日常を送れてはいるのですが、最近1000文字程度でも書き終えた後に激しい目眩に襲われていまして。文字を書くたびに寿命を削っているなと痛感する次第です。

このサイトの書き物は、ノーギャラのボランティアのような形となっています。余裕なりやりたいことがあって続けるならともかく、私の現状はまったくそのような形ではありません。いや。ここの更新を頑張って、ちゃんとオファーをいただけているお仕事に穴を開けるわけにもいかず。病気の進行と戦い、本業に専念するために連載形式からの卒業という形を取らさせていただきます。

みなさん&スタッフさんたちには、ほぼパチスロオンリーで非ガイド系の弱小雑誌出身にも関わらず温かく迎えていただいたこと、感謝申しあげます。悠遊道を辞めるわけではないですから。更新のタイミングなど空いた時には、またフラッと書かせていただければと存じます。その時はまた温かい目でお願いいたします。

※編集より:佐々木師匠連載終了に係るお知らせにつきまして、以下の通り掲載済みですので併せてご確認ください。
2024年4月以降の悠遊道公開スケジュールにつきまして(2024/2/26掲載)

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2023年3月1日をもって廃業した西陣。それから1年経って思い出を語ろうというテーマになります。西陣といえば……羽根モノというイメージでしょうか。その中でも初代『パチンコ大賞』など1990年頃の古い機種ばかり思い返されます。『CR花満開』とかもありますけどね。いずれにせよ古い(笑)。

と、その辺りを語っても何ですし。餅は餅屋ということで、最後まで私らしくパチスロの話を書かせていただければと思います。

みなさんは、ソフィアというメーカーをご存じでしょうか。

簡単に言うと子会社です。パチスロ打ちとしては、ソフィアのほうがイメージはあります。取材も西陣というよりソフィアでしたし。その中でも『ヒマワリパラダイスH1』という5号機が好きでした。

馴染みがないですよね。ええ、ほとんど設置されませんでした。導入初週、東京23区では1台だけでした。その台が埋まっていれば東京都区内は満席です。ということで、打てるまで数日通うこととなりましたよ(笑)。

ゲーム性としては、超当たりやすいノーマル機です。設定1でもボーナス確率は1/100を切ります(ほぼRBだけど)。メイン小役はヒマワリ(チェリー扱い)とベル。ボーナス成立後はベルが揃うことはなく、ヒマワリに変換されます。つまり、ヒマワリが続けばチャンスとなります。以上です。

 

この小役変換は『ヒマワリパラダイス』の前に登場した『チェリーパラダイス』と同様だったんですが。『チェリーパラダイス』のほうはジャグ系と同じボーナス確率で、その小役変換を多く拝めるものではありませんでした。だからこそ、当たりやすい『ヒマワリパラダイスH1』なのです。

羽根モノの西陣らしい当たりやすいノーマル機と思ったんですがねえ。これなら導入から間が空いても打ちやすいですし。ただ、しっかりと台を理解してプレゼンする営業がいなかった模様。会社の中の評価も低かったらしく、マトモに説明されることもありませんでした。

「同じ配列×3」だけど、切れ目のところだけ微妙に違うとか、ゲラゲラ笑って打ちまくっていたのは私くらいのものだったのかもしれません。

 

私が変わっていただけだったのか。ま、そういう機種も多かったですし、そう思っていたんですが。今は亡きレトロ機種の聖地ニューオオネに設置されていて、そこに通う人も『ヒマワリパラダイスH1』が大好きだったそう。

やっぱり私の見立ては間違っていなかった。西陣に求めていたのは、出玉よりも遊びやすいのが最低条件で、その中にある面白さだったんだなと思えたのが一番の思い出かもしれません。あの時代、遊べたからこの業界にいるんですし。そんなパチンコしか打たなかった頃も支えてくれたメーカーだと思っています。