今回はがテーマということですが、パチンコ、パチスロに絡めて色々と考えてみました。良く聞くのが神台とか、神の引きとか、神展開とか、神が降臨したとか、ああこれはパチスロでGODを引いた時の心境を表したものでしょうか。

 神がかったヒキや展開というものは長い間パチンコやパチスロを打っていれば一度や二度は経験するもので、まあ何をもって神がかったと言うのかは色々と意見もあろうかと思いますが、理論上の平均連チャン数を異様なまでに大きく上回ったり、主流の1/319の初当りを甘デジの確率並みに引きまくったとか、そんなところではないかと思います。個人的にはそういった展開になったことが何度かあったと思いますが、具体的にいつどこでどの機種でとなると、あまり記憶が定かではないんですね。今と違って、スマホなんぞは無い時代の記録はメモを取っておくくらいしかないわけで、特に意識しなければ何も記録せずにまた明日となるわけです。

 ただ、’神がかった機種’となると、わりと良く覚えているんですね。あくまでも個人的な話になるのですが (スペックが素晴らしいとか、甘すぎるとか、そういう話ではないです)、これは素晴らしい、打てるものなら毎日打とうと心に決めた機種が幾つかありました。まずは平和のミラクルシューター (1987年) という機種なんですが、まあトータルとして見ればお世辞にも完成度が高いとは言い難く、ビッグシューターの後継機と位置付けるには相当無理があると思います。ですが、そんな機種がどうして自分にとっての神機なのか(?) 単純に言うなら、役モノのクセが強すぎたんですね。

 当時、自分が通っていた店のミラクルシューターの数台は、通常時に玉を拾えばほぼVゾーンに直行するという台でして、今でも良く覚えているのが、左の羽根に拾われた玉が役モノ左奥に到達し、出てくる玉が綺麗な弧を描いてVゾーンに向かってくるという、見ていてこれほど安心する玉の動きはないだろうというものでした。ただ、いざV入賞を果たしても継続率は大したことなく、おまけにこの機種特有の欠陥 (球体役モノの中で玉が暴れ、タイムオーバー後にV入賞したりする。当然無効) があったりして、簡単に定量に達するということはあまりなかったように覚えています。

 また、そこまで台のクセが強いとなると、V入賞率が異様に高い神台の釘は悲惨なものになりがちで、2チャッカーは完シメでほぼ飾りと化し、左の1チャッカー1本での勝負となり、それも滅多に入賞しないレベルまで釘をシメられ、2ヶ月もしたら入れ替えられていたと、まあ現実はそんなものでした。個人的には今でも好きな機種ですね。色々と問題はあっても、グルグル回る球体役モノと気持ちのいい効果音など、視覚的にも聴覚的にも自分好みで、ぜひ問題点を改良して復活してほしいと願っていたものです。

 他に似たような神台として、同じ平和のスーパービンゴという機種がありました。検索すればすぐに出てくると思いますが、役モノの動きが秀逸で非常に良く考えられた羽根モノです。V入賞パターンですが、簡単に言うと役モノ中央に落ちた玉がそのままVゾーンに向かってくるというもので、役モノ左右に落ちてしまうとそのままハズレ穴に直行することがほとんどでした。ですが、羽根に拾われた玉が役モノ左側に落ち、そのまま役モノ正面左側のハズレ穴に吸い込まれると思いきや、これまた綺麗な弧を描いて中央Vゾーンに向かってくるという神台があったのです。

 前述のミラクルシューターとは違い、スーパービンゴの継続率は高く、一度の大当りで700~800個程度の出玉が得られるケースが多かったように思います。タイミング良く初当りを重ねれば、3千個程度の定量まではアッと言う間でした。そのような機種ですから、羽根に拾われればほぼVゾーン直行という神台なら、当然釘は激渋になります。これでもかと言わんばかりに寄り釘はあらぬ方向に曲げられ、2チャッカーはやはり飾りと化し、1チャッカー1本での勝負となります。それでも打止札が入ることが珍しくなかったので、新装時などは真っ先に神台を抑えに走ったものです。ちょっとでも釘が開いていればまず間違いなく定量まで行くので、安心感この上なく打つことができました。クセが良すぎる台以外はごくごく普通の羽根モノと言っていいため、それなりに設置期間は長かったような記憶があります。

 他には、一発台仕様なのに、当った後に玉が流れる部分の釘調整が上手くいかず、当たっていないのに玉が良く入賞して通常時に玉が減らないスーパーコンビ、普通に止め打ちをすればこれまた玉が減らずに大当り待つことができるキングハンタータイプなど、80年代後半から90年代前半は神台の宝庫だったと言ってしまえば言い過ぎかもしれませんが、令和の今では考えられないような機種が多かったのは事実でしょう

 ちなみにキングハンタータイプは本家以外も良く打ちましたが、マルホンにスーパーウルフという機種がありました。以前もどこかで書いたかもしれませんが、昼過ぎから打ち始め、閉店間際でついに力尽きた記憶があります。投資500円、大当りゼロ、回収は千個弱程度、一体何をやっていたのかということになりますが、普通に止め打ちをしていればこういうことも起こるということです。500分の1を射止めることはついぞ叶わず、最後の方はもう現状維持をヤメて開き直って玉増やしをしつつ、ヤメたように覚えています。今となってはいい思い出ですね。