群馬県みどり市の某チェーン店が休業するそうだが、原因は風適法違反の疑いありということで、分かりやすく言うと本来いじってはならない釘をいじったということらしい。しかし、こういうことで摘発するのなら地域による温度差を設けず、全国一斉にやった方がいいのではなかろうか。それなりに釘を曲げてる店なんて、都内近郊では幾らでもあるのだが……。http://www.p-world.co.jp/gunma/dstation-omama.htm

 パチンコ・パチスロ.comさん http://pachinkopachisro.com/archives/52737932.html に詳しく載っているのだが、正式に営業停止処分が下る前に自主的に休業を選んだということになる。何にせよ、当局の取り締まり姿勢は本気ということなのだが、だからこその設定付きパチンコということになるのかもしれない。釘は基本的にいじらない、ないし釘確認シートの範囲内で微妙に調整し、あとは6段階の設定で出玉をコントロールする。

 昔、パチコンというつまらない機械があったのだが、あれの謳い文句は6段階の設定付きで釘調整不要、電チューによる回転率補正機能付き、不公平感はナシというものだった。いざ登場してみたら、思いっきり釘が関係あるじゃないかと揶揄されていたものだが、現行機種ではそのような懸念を生じさせないようにするだけのことは可能だろう。

 設定付きパチンコは今のところ可もなく不可もなくといったところだが、釘がいじれるような状況下では設定の意味がほとんどなくなる。やがて設定付きパチンコは廃れていくと、そのような展開を行政側が望んでいるとは思えない。今回の群馬県の一件はヤル気満々の担当官がいたからという話もあるのだが、今後はもう釘はいじらせないという当局の強い意志が表れた結果なのかもしれない。

 そうなると、やはり設定付きのパチンコが今後の主流にならざるを得ない。サミーの新機種『デジハネPA北斗の拳7天破』も設定付きで出てきたし、来年以降もこのような流れが続いたら、それが当局の望むパチンコの今後の姿なのだろう。個人的には釘調整の余地を残してほしいのだが、それは本当に過去の遺物になってしまうのかもしれない。