店舗数が多い東京ゆえ、様々な意見があっただろうが、条例は2020年4月に施行となる。まあ、喫煙率は今後も下がっていくことが明らかだろうから、この条例による多大な影響はないと個人的には見ているがどうだろうか。

東京都独自の受動喫煙防止条例案が6月27日、都議会定例会本会議で可決成立した。

 パチンコホールについては、多数のものが利用する施設として、「原則屋内禁煙(喫煙専用室設置可)」とする第二種施設となり、現在、政府が国会で審議している健康増進法改正案と同様の扱いとなる。

 加熱式たばこの取扱いについては、当初の骨子案では紙巻きたばこと同様の扱いだったが、政府案と足並みをそろえる内容に変更され、「加熱式たばこ専用喫煙室」内での飲食等も可能となった。

 飲食店については、政府案よりも厳しい規制となった。条例では、店の規模にかかわらず従業員を雇っている飲食店は原則屋内禁煙となる。

 条例は東京オリンピック直前の2020年4月に全面施行する。違反者には5万円以下の過料を科す。

 都条例の成立を受けて都内のホール関係者は、「加熱式たばこの扱いが政府案と同様になったのはよかった。近県との差がなくなる」と話した。一方、「いよいよ禁煙化が現実となる。喫煙専用室の場所、広さ、設置費用など、これから検討したい」と今後の課題を挙げていた。~以上、web-greenbeltより引用~

http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010573

 法律によって禁煙となったら、もうパチンコ (パチスロ) は打たないという意見が紹介されるケースがままあるが、逆に非喫煙者がホールに向かう回数が増える可能性に関して言及している記事はあまり見かけない (パチンコ日報さんの記事参照。https://pachinko-nippo.com/?p=30818 )。休眠客となっている筆者の知人数名も、あの臭いがなくなればまた店に行ってもいいかもと言っていた。

 今後、休眠客の掘り起こしや新規ユーザー、特に若者を取り込まない限り、来店数の増加は望めない。20代の喫煙率は低下する一方であり、彼ら彼女らに来店してもらうためにはホール空間、環境を変えなければいけない。

 今までは躊躇していた業界だが、法律によって動かざるを得なくなった。日報さんの記事にもあるように、パチンコ業界にとって健康増進法はピンチではなく、客を増やすチャンスと捉えるべきであろう。