相変わらずな毎日を過ごしている中、タイトルのようなことを思いついたのはこの雑誌を手に取ったから。

批評という文字通りやや辛口なスタンスで日本と世界のサッカーを見つめ続けるこの雑誌は、昔からの愛読書。

『日本サッカーは二度死ぬ』

という刺激的なタイトルに惹かれ内容を熟読してみたところ、まぁ確かにその通りな内容だった。だが、今日はそんな話ではない。

本の中にこんなコーナーがあった。

Jリーグ(J1~J3)の2017年の順位とサッカーのFIFAランキング(グループ分け発表当時)を当てはめて、ワールドカップ対戦国との距離感を計ろうという面白い企画だ。

これによると、日本は青色で囲んだところ。

・ポーランド=横浜Fマリノス

・セネガル=水戸ホーリーホック

・コロンビア=FC東京

日本=鹿児島ユナイテッドFC

ほら、どえらい格下なのがわかったでしょ?

……え?鹿児島ユナイテッドって何って??

そらそうだ。サッカー好きを自負するボクですら選手の名前を一人も知らない。まして悠遊道の読者諸兄がピンとこなくて当然だ。

なら、これをパチンコかパチスロのランキングに照らし合わせたら、どれほどの力の差があるか、なんとなくイメージしやすいんじゃないだろうか、と思い立った。

早速、ぱちんこ広告協議会による2017年パチンコ・パチスロ大賞の人気投票ランキングを元に、照らし合わせてみよう。

★パチスロ部門

・ポーランド(6位)=北斗の拳 新伝説創造

・セネガル(32位)=タロットエンペラー・モンハン狂竜戦線(同率)

・コロンビア(13位)=エウレカセブンAO

日本(44位)=輪るピングドラム

★パチンコ部門

・ポーランド(6位)=GANTS

・セネガル(32位)=アナザーゴッドハーデスアドベント

・コロンビア(13位)=悪代官・レディガガ(同率)

日本(44位)=ドラム海物語

 

如何であろう。日本は輪るピングドラムでありドラム海物語なのである。北斗やガンツは愚か、タロエンやアナゴにも大きな力の差を感じる結果だ。

人によってはピンクドラム(日本のサッカー)の方が良い機械(良いサッカー)だ、と思う人もいるだろう。しかし、確実にパチンコ・パチスロ界のメインストリームにはいないし、主力扱いをされることもない。勝負の世界で最も大切な強さ・結果(稼動・販売数)では完全に負けている。

海・北電子というブランドを日本の経済力と見れば、中身の実力が伴っていないあたりも中々にしっくりくる。

って言うか、まさかのドラム被りだ。監督解任で空回りまくってる日本にピッタリじゃないか。

 

北斗(ポーランド)が前評判通りの稼働とはならなかったように何事も勝負はフタをあけてみなければ分からない。しかし、W杯は原則として格上との戦いであって、『俺たちのなんちゃら』とかいう相手の物量を無視した大日本帝国ばりのカミカゼ・バンザイ・特攻精神で挑めば、負けて当然の大会なのである。

ハリル監督が、機種の良し悪しを見極め、人気機種としっかり比較した上で、機種レビューを書くライターなのだとしたら、『俺たち大好き日本』は初めからバラエティコーナーに追いやられすぐに中古転売されるようなマイナ-機種をただ好きだ好きだと連呼するだけのライターなのだ。

スポーツニュースで海外の選手の良いところ“だけ”を報道するのと、メーカーワッショイ、ホールワッショイな提灯動画の根底は同じだ。

自分たちのダメなところに向き合おうとしないやり方で、それが文化として根付くわけなどない。何が『勝つ可能性を1%でも2%でも高めるため』だクソッタレ。

 

ちなみに2017年6月の文春調べによる人気お笑い芸人ランキングに例えるとこうだ。

・ポーランド(6位)=有吉弘行

・セネガル(32位)=バカリズム

・コロンビア(13位)=千鳥

日本(44位)=江頭2:50

 

……

 

 

 

『日本サッカーは二度死ぬ』

そんなこと言われたら、パチンコ・パチスロ業界なんて戦後からむこう何回死にかけたかって話なわけだが、その都度パチンコ・パチスロは這い上がってきた。

スポーツとギャンブルという全く趣の違う二つのサブカルチャーだが、ボクはそのどちらもいつか日本人が世界に誇れるカルチャーになって欲しいと願っている。

恐らくその未来は、ボクが生きてる間に実現しそうにはないのだが。