コラムのネタを考えていたつもりが、酔っぱらってうっかりツイートしてしまったんですけれども。パチスロにハマった時期から世代を分類するのも面白いかなと作ってみました。しかし、あれですね。Twitterは誤字を直せないから困ります(笑)。

もちろん、きっかけは“お笑い第7世代”です。霜降り明星のせいやさんがラジオで話したのが始まりだとか。本来は、このように若手が「俺たちの時代だ!」とアピールするために分類するのが理想かと思います。しかし、お笑いと違って往年のホールの光景を動画などで見ることはできません。なら、昔を知る人が分類しないとですね。私も第1世代の光景は見られていませんけど。

こういう分類は、短文でサッとしたほうが面白いのだとも思いますが。ちょいちょい解説を足すので、自分の世代以前はこんなんだったんだ〜くらいに知らない時代のことも楽しんでいただければ幸いです。

 

第1世代…スッと打っていた動作が止まるとREGが揃う。0号機を知る人々。(〜1984年)

法整備される前のボーナスはREGのみ。情報もまったくない中、洞察力と腕で楽しむ猛者ばかりだったと想像してはみるものの。広石さんのコラムでは10枚交換という驚愕の文字が。

 

第2世代…吸い込み方式の鉄火場に動じない1号機世代。(1985年〜)

台上カウンタもない時代に吸い込み方式(飲まれた枚数)管理の機種が中心。あの台は天井まであとどれくらい……人間データロボとなれる変態の世代。台間サンドもなかったので、誰が何回コインを借りに歩いたかをチェックするのが基本。歩くだけで視線が刺さる鉄火場でした(笑)。代表機種は『ニューペガサス』。なお、法整備とともにBIGの搭載が許されました。

 

第3世代…ファミコンキッズが2号機世代に。(1988年頃〜)

義務教育段階から任天堂のファミコンを堪能した団塊ジュニアが出入りできる年齢に。吸い込み方式は禁止され、知識の薄い初心者でも打ちやすい機種へと変化。また、当時は朝イチにBIGが仕込まれているモーニングサービスなどのビギナーホイホイに捕まった世代。山本コーラさん曰く、この頃から熱中しているのは“パチスロゆとり世代”。代表機種は『スーパーバニーガール』『スーパーセブン』『アラジン』。

 

第4世代…パキパキの裏モノだらけの3号機世代(1990年頃〜)

2号機で人気だった小役の集中(フルーツゲーム)が廃止され、BIGの純増枚数も減少。その物足りなさを埋めるべく違法改造された裏モノが席巻。同じ機種でも違う挙動を示すことも。ホールによって自分の知っているバージョンではないことも。ライバルとの洞察力勝負と荒波のスリルを楽しんでいた勝負師世代。代表機種は『ワイルドキャッツ』『ミスターマジック』『コンチネンタル』。

 

第5世代…技術介入機で堅実に勝つ世代。(1995年頃〜)

1993年より4号機へ。設定1でも出玉率104%だった『クランキーコンドル』や同107%の『タコスロ』を中心とした激アマスペックが主流に。目押し職人とリーチ目マニアの技術介入世代。1991年の「ストリートファイター2」を楽しんだゲーマーも多く参入。代表機種はほかに『ニューパルサー』(1993年)『ゲッターマウス』『レッツ』。

 

第5.5世代(追加)…ゲーム性も射幸性も。目の肥えた世代。(1998年頃〜)

規則緩和によって、BIG1回で600枚以上を見込める大量獲得機やBIGとの連鎖が魅力のCT機が登場。高設定をツモれたときの期待値が大幅に上がる。1994年発売のプレイステーション世代を取り込むためか、サウンドや演出面も大幅に進化。代表機種『大花火』『アステカ』『サンダーV』。

 

第6世代…爆裂AT機の申し子。万枚・サブ基板大好き世代。(2001年頃〜)

『獣王』の登場以降は、出目や細かい目押しよりも演出でのモード推測が重要に。時速5000枚や1日で6万枚など、もっともパチスロが壊れていた時期を謳歌した歴代でも最狂のギャンブラー世代。一見さんウェルカムな等価交換営業と大型店が台頭し、イベント営業も増え始め。この辺りから特定のホールで打つジグマスタイルが衰退。代表機種はほかに『アラジンA』『サラリーマン金太郎』『ミリオンゴッド』。全部検定取り消し(笑)

 

第7世代…史上最高の62万台。北斗世代。(2003年頃〜)

爆裂AT機の退場によりストック機が全盛に。メディアの発達により情報が入手しやすくなり。ここから先は情報をどう活かすかが問われることに。“技術よりも情報”が完全定着した世代。成立役察知のための中押しでリプレイを取りこぼすのはご愛嬌。代表機種はほかに『キングパルサー』(2001年)『吉宗S』。

 

第8世代…ストック機末期。最後の4号機世代。(2004年頃〜)

ストック機も射幸性を問題視されて、さらなる規制強化へ。とはいえ、その4.7号機もそれ以前のストック機と大差なかった印象。この頃の機種がよくリバイバルされるのは、現在も主流のボリューム世代だからかと。染め系などホールの営業スタイルも然り。ボーナスかATかの違いはあるものの、この頃のゲーム性や演出の作り方は、5号機中期以降にも引き継がれている。代表機種は『主役は銭形』『押忍!番長』『パチスロ鉄拳R』。

 

第9世代…冬の時代と称された初期5号機世代。(2006年頃〜)

ストック機も禁止され、射幸性は大幅にダウン。パチスロは怖いものと端から見ていた層や、ATやストックをあまり好まなかった第5世代が参加。出玉を除けば面白かったとの評価も。射幸性よりもリールや演出の楽しさを重視しがちな遊技世代。代表機種は『新世紀エヴァンゲリオン』『スカイラブ』『リングにかけろ1』。

 

第10世代押し順ナビの打ちやすさや展開が好きな世代。(2009年頃〜)

5号機でも押し順ナビを用いたART機が登場。射幸性もやや改善し、第8世代も復活傾向に。2011年頃からはボーナス非搭載の完全ART機やAT機が席巻。ゲーム性の似ていた第8世代と並び、現在主流となっている世代。代表機種は『パチスロ交響詩篇エウレカセブン』『モンキーターン』『バジリスク絆』(少し前後しますけどね)。

 

第11世代…一部復権したノーマルを好む新世代。(2013年頃〜)

アクロスブランドが誕生。『花火』がスマッシュヒット。ターゲットとされた第5世代だけではなく、昔を知らずともノーマルを愛する遅れてきたルーキーも登場。第5世代が老眼で苦しみだす中、凄まじい目押し力を持つ若者もチラホラ。若くて目押しが上手くてヒキも強くて羨ましい(笑)。代表機種はほかに『バーサス』『ディスクアップ』『サザンアイズ』。

 

第12世代…一撃2400枚以上とか出るわけないやん。パチスロさとり世代。(2018年頃〜)

6号機時代に突入。5.9号機から有利区間の概念ができ、押し順ナビの制限が設けられることに。とはいえ、ホールは売上の中からユーザーへの還元を捻出するのは変わりなし。全員が同じ条件なら一緒。そう思うことにしましょう(笑)。純増速度の違いなど考えることも増えるので、6号機を突き詰めて立ち回れる方は、タイムマシンで時を戻されても第6世代以降どこでも行けるはず。

 

 

代表機種は3機種に絞ったので、アレが抜けているとかはご容赦を。私は第3世代になるのかな。完全覚醒なら第5世代となりますけど。モーニングがあったり、目押しだけで勝てる時代を謳歌する。紛れもない“パチスロゆとり世代”で申し訳ございません……。

なお、だんだん年代の幅が大きくなっているのは、思い入れがないのではありません。レギュレーションが小幅改編しかしないので、ゲーム性が大きく変わることもなく。分けようがないのです。