負の連鎖。

ロッキー社(仮名:3店舗経営/一部共同、詳細は前回コラム参照)に採用後、部長兼店長として1年半くらい経った頃だろうか・・・。

時は、2011年3月11日。

そう、「東日本大震災」の発生です。

東京電量管内のホールでは、輪番休業を実施。

ちなみに、ホールが特段の事情で一斉休業するのは、昭和天皇が崩御された日、その後の国事行為である「大喪の礼」の日以来のことでした。

そして、同じく2011年において、8月1日より広告規制が徹底されることに。

イベントを打つ事が不可能となった中小ホールは、大手ホールに追随するように「等価交換」に舵を切り始めることに。

そして、メーカー・ホール共に以下のようなルーティンが色濃くなって行きました。。。

【メーカーの場合】
①機種の抱き合わせ販売
②機歴による次機種台数変動
③多台数発注に伴う先行導入

【ホールの場合】
①稼動開始日の最速導入
②稼動開始日から回収方針での運用
③一定利益の確保後、即売却

以前の記事で記しましたが、従来の販路は【メーカー(※直販分以外)→代理店割当て→各ホール】と言う流れだった為、親しい販社さえ確保しておけば、希望する台は必ずと言って良いほど導入が出来ました。

ただ、前述のようなルーティンの蔓延後は、弱小店舗・弱小系列だと調達が厳しくなっていくことに。

例えば、「CRびっくりぱちんこ 銭形平次 with チームZ」の導入時においては、当時の私が関わっていた系列の内「本店1店舗のみ」に初日導入となり、他メーカーでも同様な状態になる事が増加傾向にありました。

話は広告規制後の営業に戻りますが、所謂「イベント」が実質不可となり、そうなってくると困るのが「集客の為の手段」

例えば、技術介入で出玉を増やせる機種は販促等で【ひねり打ちで、出玉大幅アップ!!】等を謳い、他店との差別化をアピール。

要は「当店は、プロO.K.」と言うのを暗黙の了解にし、敢えて嗅覚の鋭いプロを店に集め、その稼働状況や出玉を見て「景気の良い店だ」と誤認した一般層を取り込む。と言う戦略です。

このような地道な営業努力を重ね、ようやく稼働状況が好転。

とは言え、店長として自店を見つつ、部長として他店舗の業績も気にかける必要があります。

この頃の経営陣は、基本的には自分達では何もせずに現場に丸投げ、そのくせ不満ばかり言いますが、言われっぱなしでは居られません。

経営戦略を考える為にコンサル主催の勉強会等への参加で市場動向を察知したり、財務会計への見識を広げる為に会計士と打ち合わせをしたり等、奔走することに。

(ちなみに、ここだけの話ですが、前述のような席上で他社幹部とのコネクションを作っておき、後に就活が有利になれば・・・との目論みもありました。)

そのお陰か、この頃から現場とは無関係な宴席に招かれることも多くなり、遊技場組合の理事も経験することに。

そして、本来の業務であった「稼動率の増加」から徐々に遠ざかることに。。。

退職決意。

時は流れて、2016年。

この頃になると、ベース問題によって内規が改訂となり、改訂前の機種から新規基準機に移行する必要が生じます。
※一般入賞口の戻りが投入の30%以上であることを規定

勿論、基準を満たしていない機種は撤去となり、新基準機中心の運用が始まれば売上低下は必至。

おそらく、粗利は20%前後落ちるでしょう。

それを踏まえ、内規改訂以前の平均値より下方修正した計画を策定の上、役員会議で審議することに。

すると、経営陣は誰一人としてシミュレート値を受け入れず、それどころか口々に「現状よりもっと粗利が欲しいんだが。」と言い出し、審議は紛糾。

現実的な値を出したところで「聞く耳」と「理解する頭」が無ければ、話は平行線。

勿論、当初の計画は承認されず、経営陣の説得も頓挫。

かと言って、私の信念として「部下(各支店長達)に無理な数字を押し付ける事」は出来ない。

そんな葛藤の中、現状の経営陣の「仕事はしない、口を開けば文句、それでいて高給取り。」と言う姿勢に嫌気がさし、ロッキー社(仮名)からの【退職】を決意するのでした。


▼機械の受注がパンクすると、画像のようなFAXがメーカーから販社(代理店)へ流れます。

▼全店舗の遊技機などの資産管理も把握。減価償却(P新台3年・S新台2年・中古10万以下1発)・除却など・・・

▼初代AKB48の導入時、1台ずつ異なる販促を自作。

▼各勉強会・研修にも積極参加。女性講師による「モテる上司シリーズ」講座では笑顔の練習も(笑)

▼色々な祝賀会にも参加。楽しかったかどうかは、お察しください。。

▼猫店長25年愛用の道具専用カバン

店長歴任~エピローグ~

これまで「店長歴任シリーズ」と称して、約30年の業界歴を記させていただきました。

ちなみに、契約終了後も守秘義務契約は継続されていますので、コンサル時代における関西、東北の話は控えさせていただきました。

この30年前後を回顧すると、主任時代に「お客様として来店されていた人妻と駆け落ち」したのが一番の思い出です(笑)
※詳細はこちら(前編後編

ちなみに、現在の猫店長ですが、「ごくごく平凡な駅前店の店長(地方の田舎店のおじさん店長をイメージしてください)」として現役勤務中ですので、歴任は続いていると言えば続いています(笑)。

今後のこと。

業界としては、2021年1月に「新規則機への完全移行」が予定されています。

あくまでも私の予想ですが、このタイミングでホール数が全国7,000店舗くらいまで減少するのではないかと思っています。

ちなみに、おそらく現在勤務中の自店も閉店の可能性「大」かな・・・と。

 

▼無双、絆、まどマギ、ハーデスの撤去も控えています。

そして、今後の猫店長ですが、毎回異なるテーマで「誰も書かない(書けない?)【裏側の真実】」を時々1話完結方式で綴ろうと思っています。

テーマの例としては・・・

  • 歓迎、税務署御一行様
  • 脱税行為の手口(B勘定、売上除外、架空経費計上、固定資産を減価償却させる 等)
  • 猫店長、売上金強盗に2回遭遇(まっきゃんが強く要望しています。(笑))
  • 接待について
  • これまで猫店長が出禁にした概ね30人の内訳

と言ったところでしょうか。

その他、皆様が疑問に思う事などありましたら、都度コメント等でいただければ、私が回答できるものはお答えします。
※「コンプライアンスに反するもの」、「守秘義務に抵触するもの」、「回答することが通念上望ましくないもの」、「回答が不正確であり、その内容の流布を回避したいもの」については、回答しかねますので、ご了承ください。

 

改めて、拙い文章ではありましたが「店長歴任シリーズ」を読了いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。