「婚外恋愛～不倫駆け落ち～後編完結」※1人目

不倫駆け落ち逃亡～前編～はこちら

遂に、K美と駆け落ちして街を出る事に・・

最後に地元のマブダチ3人だけにお別れを告げました。

※同業で働くW君には「僕のハンマー、ゲージ棒を形見として欲しい」と少しもったいぶってハンマーを渡して握手でバイバイ。このシーンを車内から黙って見てたK美は”辛かった”そうだ。

さて飛び出したはいいものの、お金を使えない事情もあったため、所持金は二人合わせて20万くらいしかありませんでした。

1日目は伊豆方面に向かい、ラブホで一泊。このホテルの落書き帳ノートを読むと、似たような不倫で当てもない旅に出て「彼を信じてどこまでも付いて行く・・・」。

そんな書き込みを見て、世の中には情熱的な人が居るもんだと、他人事のように関心したのを覚えています。

2日目もデート気分で観光地を巡ったり、温泉に入ったり、仕事は探さずに遊んで終わりました。

その後もドライブがてら、今度は北関東方面に向かい、道中で偶然、リニューアルオープン直後のパチ屋を見つけ、釘も甘い、空き台もある。私の指示した台を打たせ、夕方から二人で3万を稼いでしまいます。

明日からは、この店が良い限りしばらく通う!!今までの遊びじゃないから、僕の言った台を打ってくれと納得させながら二人でパチンコに興じました。

余談ですが、この時に甘かった機種は羽根物「ピンボール」「カバ丸くん」「オロチョンパ」・元祖「フルーツパンチ」でした。

結局、1週間くらい居座り、それなりに稼いだのですが、あぶく銭の為に贅沢な宿に泊まり、おいしい物を食べて使ってしまう日々。

そこから2週間くらい経った頃、リニューアルオープンの店の釘は締り、次のあてのない旅へ再出発!!仕事なんか直ぐに見つかると、安易な考えのまま数日すごし、所持金が二人で5万を切ったので、さすがにコレはマズイ!!と内心焦りが出始め た矢先、北関東の某県、温泉街近くのホールにトイレ休憩に寄った際に、大きな貼り紙で

従業員募集中!!夫婦、カップル歓迎、社宅完備、高給優遇!!こんな張り紙を見つけてしまうのです!!

内心ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!とガッツポーズ!!

二人とも少し経験があります!!伝え、即採用となりました。

※あまり仕事が出来ることをアピールするより、少し程度の方が、可愛げがあると思われ働きやすいと思った為です。

早速、マネージャーより「みんな訳ありだからね」と言われ二人は夫婦者として扱うから！苗字は何さんにする？斉藤さんの偽名に決定！

社宅「マンション」に案内され「今日は疲れたでしょ？明日からは遅番で頼むよ！足りない物は買って領収書をもらって来てね。夕飯に寿司の出前を頼んでおくから」との歓迎ぶり(笑)

※信じられないと思いますが、この頃は身分証なしでも雇う店も沢山あったのです。オウム事件までは・・・

この店で頑張って、新たな途を二人で歩もうと決めたのです。

店には似たような境遇のカップルも居て仲良くなり、とにかく可愛がられるように真面目に働きました。

そんな生活が3ヶ月くらい続いたある日、マネージャーに二人呼ばれて事務所に行くと、

業界紙に私たち二人が「尋ね人」として手配写真が掲載されていたのです。

↓当時は業界紙にこんな感じで偽名の者が手配掲載されたのです↓

この手配書は偽名の自称〇〇さんが売上を持ち逃亡した事例!!

皆が心配しています！戻る迄は毎月掲載しますと。なんてこった!!です!!

※これでは他に移っても同じです。まさかこんな手を使うとは…

僕とK美はマネージャーに促され、とりあえず元気だと電話を入れました。

このまま地元に戻れば、僕は殺されてしまうのか？恐れながら、お世話になったマネージャー、スタッフに別れを告げ、地元に戻ることにしました。

K美は離婚協議に入り家を出て(もちろん弁護士が介入、私が慰謝料の分割払いを記載した公正証書も作成)、慰謝料を払い終えるまでは離婚はしない!!など色々条件付きの大人の話がありました。

その後、地元の以前の勤務先の専務を頼り、私たち二人を歓迎して受け入れてくれたのです。即マンションを借りてくれ、しかも主任待遇としてだから驚きでした！

ですが・・・

地元で晴れて堂々と一緒に働き、暮らせる生活から4ヵ月くらい経った頃、私の気持ちがK美から離れて行ったのです。時期を同じくK美の旦那さんが、K美に頭を下げ、帰って来て欲しいとの話があり・・・

あんなに燃えたのに、その3ヶ月後に破局を迎えたのでした。

私は熱しやすく冷めやすいのです。今でも(笑)

この偽名で働いていた時にお世話になったマネージャーとは、この7年後くらいに展示会のショールームで再会しました。お店も4店舗まで増え常務に昇進!!(現在は9店舗)今でもお付き合いをさせていただいております。

 

 

終