前回は風車上の寄り釘について解説しました。今回はまず、もう少し盤面の上、バラ釘について記してみます。

☆ご存じの方も多いと思いますが、もう20年以上前から、バラ釘で玉をこぼすゲージが一般化しています。
そして、機種によってはこれが案外と効く!
ゆえに風車の絡みが良いと安心していると、「気持ち良くヘソに向かう玉があるので追う~でも、その割合が少なくて入賞率は足りなかった」なんてやらかしが頻発します。

☆さて、バラ釘の見方ですが、自分はポイントを絞るようにしています。
理由は釘の本数が多くて、全部を見切れないから。結局、一番こぼれやすい部分を玉の動きで見つけて、影響力が大きいその部分が良い(最近はプラスが望めないから無調整で十分というのもありがちです)台、またはホールを探す形になりますね。

☆例を挙げます。
・海シリーズだと伝統的にここが急所になっています。

「急所」と記した釘が内側へ向かう玉の流れをせき止める意味を持っているのがわかるでしょう。
ちなみに、大海4ではここが少し甘い(急所の釘の打たれた位置が良い)のですが、その分ヨロイの上の2カ所の隙間から玉が逃げやすくなっています。
右打ちが沖縄4より効きにくいのは、ここが原因と自分は踏んでますけど、どうかな。

・慶次2シリーズも似てますね。上の海よりわかりやすくて、ワープの下側とヨロイの上が位置(角度)的に厳しくなっています。そこの通り具合を見て予測するだけ。
玉を出す気がないホールでは、全台ここをマイナスにして(ヨロイの上が内へ逃げて狭い)ヘソは立派な見た目というパターンが非常に多いです。さすがにこれは見え見えだっちゅうの!
これは昔のエヴァシリーズでも良く見かけたものです。今のエヴァは触らないから知りませんが…。

☆最後に追記
バラ釘は1本1本見てもいいのですが、自分は「形で見る」見方を使うことが多いです。
多くは逆三角形で作られる3本の間の辺の長さのバランスを見る方法ですね(慶次の図に入れた三角もそう)。
これはすごく応用が効くので、次回以降に例題を挙げるまで、皆さんで意識して見ていただけると嬉しいです。