その昔、3大パチンコメーカーに数えられていた平和(他に三共、西陣)が、パチンコファンのためにまだ市場に出回る前に最新台が打てる、という催しをされていたことがありました。

ただ最新台が打てるだけではなく、大当たり回数を競うという競技制も加味されていて好奇心からこれに応募。首尾よく当選、参加の運びとなりました。

当時は「スキップ」という業界初の素晴らしい機能を持ったブラボーファイブ、笑点という台がこの平和から登場をした直後であり、スキップ機が打てるという期待感でもって、大会ではスキップしまくってやろうという魂胆がありました。

ちなみに「スキップ」とは、タッチセンサーに手をかざすだけで長々とした演出が省略され、即図柄が停止をする機能。スキップ機の第1号機であるブラボーファイブでは、スキップした刹那「ドガーン!」の爆発音が大当たりの合図となっていました。

時は2003年10月25日。AM11時の受け付けに間に合うよう山陰から大阪元町にある平和大阪支社へ馳せ参じました。

好天の中到着し緊張をしつつ入場。会場では、平和のHPでおなじみだった、ドンスペシャルやゼロタイガーが好きという村長さん、花満開が好きという液蔵さん、キングホー助が好きというワルガメさん、ブラボーファイブが好きというしおこんぶさん、Fパワフルが好きという豚ジャスさんらが応対をされていました。

当日、現地で発表をされた試打ができる最新台は『CRゴルゴ13』。残念ながらスキップ機能は無し。まあ、参加者が皆、演出を飛ばしてスキップしまくればちょっと異様な光景。せっかくの「俺の背後に立つな」などの演出の見せ場が台無しになってしまうし・・・

また、事前にいくつかの質問を考えてきていたり、もしクイズ大会などあれば対応できるよう好んで打ったキャットジラ、お天気スタジオ、笑点、ブラボーファイブ、キングホー助、ほっかほか銭湯の他、新綱取物語、ヤッターマン、和風彩祭、縁起マン、サンダーゾーン、神龍物語、ブラボー絶好鳥、バットマン、ルパンザサード、ラッキーシアター、チキチキマシン、黄門ちゃま、ブンドリキングなどの情報収集もしていました。

試打対象のゴルゴ13(1/315.4、確変1/2、時短100回)はココでは大当たり確率がアップされていると予想できましたので、近くにおられた液蔵さんに伺ってみると「もしかして業界の方ですか?」と言われたのを覚えています。そこでは、大当たりの意図した波の話なども伺いました。

大会は、二人一組で一人1時間づつの試打。計10組で大当たり回数を競いました。参加者の中にはじゃじゃもれ掲示板でお世話になっている凄腕M氏がおり、彼は私をかなり意識されているように感じました。

私はちっちさんと組み、ようやく後攻めの私の番。緊張の中打ち出す。どうやら右打ちの効果はないみたいながら時間効率は時速300回転以上と優秀に感じました。

結果は、大当たり回数8回で10組中8位。そしてM氏の組はF組との争いを制し、見事1位になりました。

さて、会場にはラジオ局のクルーも来ていて、優勝したM氏へ女性インタビュアーがこんな質問をしていました。

「これから、このゴルゴ13が導入されたら打ちたいと思いますか?」

対してM氏。

「打ちたいと思いません」

一瞬絶句した女性インタビュアー。「そ、それはなぜですか?」

対してM氏。

「見た目は違えど、中身は金太郎あめな台には興味がないので」

普段から辛口の論客でならすM氏ならではの回答に苦笑したものでした。いや~笑わせ過ぎです。

最後は、持ちきれないくらいの平和グッズをいただき、平和のロゴ入り紙バッグを提げてM氏の案内で、まだ大阪に残っているというレア台設置店巡りへと移っていきました。