ちょっと前に某先生が「スマパチ化の流れのなかでパチンコ屋さんが閉店するのは脱税が出来なくなったから」というコラムを書いててプチ炎上してた。

今更某先生について色々語るのもアレなので詳しい考察(?)はじゃじゃさんに譲るとして、巨額のお金が行き来するパチンコにはこのような「陰謀論」がつきまといがちなのも事実。たいていの人はパチンコやり始めて2年くらいで卒業するし、例えば「わたし幽霊がみえるんだよね」とかと同じようなノリで本人もウソっことわかった状態の、ファン同士の駄弁で語るのは楽しいもんだし全然いいと思うんだけども、御大のように影響力をもった完全にラインのあっち側の人間がそれをいっちゃうのは、絶対良くないよね。

あの記事はそういう意味でインシデントに近い。なぜそうなったのか、というのはメディアに携わる人間として真面目に考えるべき類のもので、内容はおいといても事例としてはちょっとおもしろいなと思った次第。

件のサイトがどういう立ち位置でどういう運営がなされてるかは分からないけど、どうもサイト全体を見る限り某先生のためにあるサイトのように感じる。あくまでも俺がそう感じるだけであって別に目的があるのかもしれないけど──……。

 

トップページの更新一覧もランキングも某先生推しがパねぇ以上、やっぱこのサイトは先生ありきのものだと判断せざるを得ず、また「毎日コラム」である事を考えても、もしかしてこれ先生が書くものなら何でもそのまま掲載してる、という可能性がなにげに高い気がする。また「話題になってからも消えてない」というのも熟考するべきポイントのひとつで、要するにこれ「谷村先生の立場が強すぎて」「内容に問題があっても玉稿を承らざるをえず」「また編集者サイドでは勝手に消せねえ」という事なんじゃねえかと思う。単純に「こんな炎上なんぞ屁でもねぇから消してねぇ」というのであれば全然いいんだけど、そうじゃなくて俺の危惧通りだとするとだいぶまずい状況だと思う。そんなもん何か問題が発生したときにそのまんま雑誌の評価にダイレクトアタックを食らうハメになるわけで、咥えタバコの状態でダイナマイトをお手玉してるみたいなもんだし、実際既に(明らかにまずい内容で)炎上しとるもの。

これと同じ徹を踏まぬためには、「たとえ会社にとっての大恩人であったとしても、ちゃんと内容を精査する」あるいは「内容にダメ出ししたら深刻にキレる人であっても、勇気をもって修正する」というのが必要になる。これ当たり前のことなんだけど、信じられない事にそれが出来てない。これは運営会社が、というよりこのコーナーを担当してる人の話かもしれんけどね。

んで、ちょっと指さして「バッカでぇ!」って笑うのもちょっと違って、これはほんとに読んでる側の我々にだってある話だ。

俺だって仕事上でどうしても偉い人に話を聴かなきゃ行けない場合があって、それがめっちゃ的外れで「なに言っとんコイツ」とか思うことってあるけども、これをどれくらい修正するかというのは結構気を使う。もう何も考えずに全部作り直し、シレっと「確認してね」ってやる場合もあるけども、内心キレられないか不安だったりする。俺の場合はずっとそういうことばっかりやっとるので「実際にその人がいいそうな事を、よりかっこよく面白くキレイに書く」というスキルが染み付いとる。だから大体「ありがとう!」って言われるけども、中には「俺はこんな事いってない」って言う人もいるかもしれない。んでそういう事を言いそうな人の原稿なりインタビュー音声とかは、祈るような気持ちで受け取るし、全然使えねぇぞこれってなった時には天を仰ぐような気分になる。

谷村ひとし先生がどういう人かはサッパリ知らんけど、もしかしたら誤字脱字の修正すら嫌がるタイプで、さらにそれをやると関係性に致命的な傷ができちゃう、センシティブな人なのかもしれない。それに忖度した結果の今回の炎上だとすると、マジで合掌としかいえない。深く同情する。編集のひとに。

とにかく件の原稿は普通では絶対に掲載されるハズがないものであるし(これは陰謀論抜きにして、単純に事実誤認も甚だしいから)、それが掲載されて衆目に晒され、かつ晒され続けてる、という事実は、色々と考察と議論の余地があるとマジで思うあしのなのです。

ねぇ、なんでだと思う?