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※本コラムは対談動画「安田一彦のここだけの話」を書き起こしたものです。動画はこちら
ドラゴン広石と安田一彦の今昔 これから
ドラ広 今では信じられないような台が山ほどありました。いまって、パチスロって液晶ついているのが当たり前じゃないですか
昔はもう出目だけでしたよね。出目演出ありき、ある時を境にそれがもう出目と液晶の共存みたいになって、いまではもう液晶のウエイトが8割くらいになっているのかな、もしかすると
まあ、そんな話を30年分用意しております
安田 面白いですね。あの昔話ですとヘンテコな挙動をする台とかも結構あったじゃないすか、いつまでたっても当たらないとかw
ドラ広 ありましたね^^
安田 またそれとは別に激しいゲーム性にされていたりとか、そういうことなんかもリアルタイムで経験した世代は、やっぱり「懐かしい…♪」と思うだろうし、いま40代以下の人たちっていうのは、「へーそんな時代があったんだ」と
まあ「旧きを知ってなんとかなんとか」って言葉もありますけど、それもまた大事だと思うんですよね
僕らが何でこんな業界の中でさ…、別にみんながそんなに持ち上げてくれるわけじゃないですよ、ギャラがいいわけでもないですしw
ドラ広 w
安田 でも、でも、なんかこう残っていると、読者の人が必要としてくれているっていうのは、そういう積み重ねがあったからじゃないのかなあと
ドラ広 ありがたいことです。もう僕21年もやらしていただいて…
最初ねえ、この業界に入ったときは、こんな20年後の事なんかまったく想像できなかったんですよ、安田さんはいかがですか、たとえば20年先の自分がこうなっているとか
安田 ちゅうか来年のことも考えて無かったですね、ただパチンコ屋さんに行ったらお金がもらえて、帰りたくなったら帰って、眠くなったら寝て、起きたら夜だった、じゃあ今日はもう行かない~みたいな暮らしがずっと続くんだろうな、と
そのかわりに、社会的に僕公務員辞めているから、あの、なんか肩書とか、安定とかそういうものを捨てた代わりに、のんべんだらりとした人生がずっと続くんだろうな、と…やっぱバカだったから
ドラ広 …いや、それはある意味、『夢のような世界』ですよね
安田 うん。ただ、いまはひっそりと世俗にまみれず端っこの方でね、小銭を頂く生活すらも努力しないとやっていけないから
ドラ広 そこらへんなんか立ち位置同じように感じるんですよね^^
もうだって、若い力って出てくるじゃないですか、雑誌のなかには
世代交代っていうものを認めたくはないですが、あるわけですよ、ある程度は
安田 だってさ、僕らが若いころに言ったことを当たり前のこととして消化して来るんだから、そら、上手い下手でいったら、僕らが試行錯誤して身に付けたものを、最初から教科書に載っているんだから、そっちの方が普通に消化して来るんだから上手ですよ
ドラ広 そりゃそうですよねぇ、今の若い人たちってのは
安田 でも、違うところがあって、やっぱり。文章の世界でいうと『味』みたいなものは、広石さんなんかは特にそうだと思うんですけど
ドラ広 ああ、それだけはね、やっぱり長いことやってないと出てこない部分ありますよね。安田さんの文章とかもずっと読んでいて…でもね、結構変わりましたよ、若いころの文章と、今の文章とね
安田 ですか
ドラ広 若いときの方が、攻撃的でした
安田 尖ってた?^^;
ドラ広 尖ってた!^^
安田 いや、それは調子乗ってたんですよ!(照
ドラ広 ははははw
安田 みんなね、あとから気付くってば!w
安田 一生パチンコがあれば食うに困らないとか思ったものが、やっぱり幻想で、のんべんだらりとしていたんじゃ、やっていけなくなっているっていうのは、いま、ひしひしと感じて、若い衆に追いつく、ぴったりと追いつかなくても、あとの方くっ付いていける程度にはしなきゃいけないと思って…
ドラ広 実力的にですね。まあでも、そのさっきの話に戻しますけど、長いこと、やっていないとそういった『味』っていうのは出てこないと思うんですよね
そう言う意味では安田さんとかは、物凄く貴重な存在ですんで、これからも30年、40年とずっと長くやって…
安田 んな生きてるかどうかもわかんないですよw40年経ったら90ですけどw
ドラ広 いや、それ言ったら、だからもう、おしまいなんですよねw
やれるとこまでやって僕はもう…、んー、たとえば明日死んじゃう…いやわかんないですけど、でも、でも死ぬ前の日まで打ってるつもりです
安田 おお。うん、僕もそれは一緒
必要だからっていうのもあるんですけど、結婚とかするじゃないですか、ある程度の年齢になったら。そしたらもう残すものも残さなきゃいけないし、あの、お金が無くなりましたじゃまずいから、やっぱり。僕ね、最近、年金貰った後もパチンコ打たなきゃけないのかな、とw
後期高齢者みたいになってからも、なんかこう捻ったり止めたりさ、みんなと違うところを打つとか、そういうことをやんなきゃいけなくなるのかな、とか気が重いところもあるけど、それはそれで自分が選んだ人生だからいいのかな、とも思ったりします^^;
決してね、悪いことではない、うん
ただ、プロになれ、とかは僕は思わない。メディアに出てくるのは別にいいと思うんですけど、一つの職種としてね。ただ、先は安定してないです
パチンコ・パチスロ“技術介入”の変遷
ドラ広 うーん、プロになれってのはどうなんですかね、プロを目指している人っているんですかね、今
安田 うーん、最近減ってるよ。パチは多い。スロから流れてきた人もいる
ドラ広 ああ!
安田 スロが勝ちにくくなって、パチやり出した人なんかはいると思う
ドラ広 昔と逆ですね。昔はスロの方が技術さえ持っていれば割と簡単に勝てたんで
安田 うん
ドラ広 いまはもうほんと、スペック的にかなりきつくなってて、むしろパチンコの方がいいやって流れていく人も結構いますよね
安田 うん。現実問題、今のスロットってどうなんでしょうね。勝ち方を楽しむような。その努力して収支出ることを楽しんでいる層ってどれくらいいるんですかね
ドラ広 すごい一握りだと思いますよ。あの、少ないけど、あることはあるんです技術介入機っていうのが
安田 うん
ドラ広 つい最近出た『サザンアイズ』っていう大都技研さんの台なんですけど
※3×3EYES~聖魔覚醒~(大都技研) 2016年9月登場。近年には珍しくボーナス中の目押しが獲得枚数に直結する。ビタ押しが何度も要求される設定『C』を搭載したことでも注目を集めた。
(上記動画内解説/万回転)
※以前コラムで取り上げています!こちらもぜひ!!【3×3EYES狂想曲】
ドラ広 これ、すごいビタ押し必須の台で、機械割が素人が打つのと、きっちり押せる人が打つのとで、もう7%8%違います
安田 ほー。んじゃ、いっときの、やることによって設定1が設定6になるみたいな台…
ドラ広 んー、それとは根本的に違うんですよね。花火という台があります五号機で
あれは、きっちりやれば機械割100%になるって言われてるんですけど、その、要するに、目押し力っていうものが全然違うんですよね
もう一コマでもミスしたら、それもう直結するんですよマイナスに
安田 へー
ドラ広 獲得枚数で。あのー、設定C…たぶんチャレンジって意味なんだと思うんですけど、あのレギュラー、レギュラーボーナス、一般でいう、それが1/100くらいで成立するんですよね、その設定Cだけ
だから、わかるんですよ見てたら。あ、この店設定C入れてるって。
7000ゲーム回したら70回平均付くわけですから、一日
安田 ふんふん
ドラ広 で、そのきっちりやれる人は毎回それ112枚取れるんです、ビタ押しで
安田 じゃあ、それ設定6よりも、設定Cのほうが上手い人は得なんですか?
ドラ広 若干下がります。ただ設定6ってわからないじゃないですか、打ってて
ただきっちりやれる人であれば設定Cってあからさまに分かるんで、それはもう確実に結果は出ますけど、きっちりやれて、ボーナス112枚取れるのが、全然目押しできなかったら60枚弱になってしまうんです
安田 半分以下じゃないですか
ドラ広 そう、だからそれくらいシビアなんです
安田 ほぉー
ドラ広 しかも、フラグ察知が遅れるとその分無駄な投資が、言うてみればパチンコの止め打ちみたいなもんですよね
安田 ほお。いや、でも止め打ちでも出玉半分にはならないw
ドラ広 はははははw
安田 増やせる人と減らせる人でも、…半分まではいかないかな
ドラ広 だから、それくらいシビアな機種もあるんですけど、打ち手を選びすぎるんですよね。だから、あんまりやっぱりそれ、人気あるといっても氷山の一角的なもので
安田 うんうん
ドラ広 全体的に技術介入機って、1割、2割くらいしかないんじゃないかな
あとそう、アクロスの名機復刻って、『花火』という機種がいま凄い人気ですね。花火、バーサスって出て、一番新しいのはクランキーセレブレーションっていう台、もうじき出ます (注、撮影時2016年10月)
250枚くらいビッグで取れて…
安田 なんか動画でチャレンジしてみたらどうです?^^
ドラ広 それね、もう、あの、賭けですよw
自分のアイデンティティを失くすかどうかっていうw
安田 練習してからやればいいじゃないですかw
ドラ広 練習って…、でもあのそういうのありません?たとえば普段やっている時にはキッチリできるんだけど…
安田 カメラがあると違う!
ドラ広 そう、カメラがあると、これはね、なかなかね^^;
自分の人生かけてやる気概は僕にはないですw
安田 僕なんかはさ、そこまで失敗がはっきりしないから、パチンコでは、捻ったり止めたりすんのは、…こういうサイトでね、動画で見せてもいいかな、と
むかしね、スカパーで、ほら超一流のプロたちが勝負するっていう番組では、手元をうつさなかったんですよ
それはなぜかといと、ファンの人にそればっかり勧めるような形になるっていう事だったんだけど、もうそういう時代でもないし、みんなやっているから、僕はもう見せてもいいかなと思う
玉の動き見せたり、あと、…ほら昔ってさ、捻るときでも トン、タンタン、タン(手首から先を大きく動かしての捻る動作)と、なんかこうロボットみたいな動きでやっていたんだけどさ、最近、もうそんなの許されないんですよ
クイクイって(ハンドルを持ったまま小指や薬指のみで捻る動作)捻るとか、人差し指を返してグググググって(手の全体を動かしてないように)、玉をなんていうのかな、なだれ込むようにまとめていくとか、そういう作業になってきているから…
ドラ広 わからないようにってことですよね
安田 そうそうそうそう。あの、あれなんですよ。できるようになるとみんな嬉しいからさ、あれなんですよ…
ドラ広 これ見よがしに^^
安田 そうそうそうそう!!僕も若いころそうだったからさw ボタン攻略のときなんかもバシッッ!(ボタンを大きく押す動作)とか押してたねw^^
いま思うと恥ずかしかったなと、ピッと小さく押せよって話なんだけどw
そういうところもあってね、ちょっとジジイなりに僕は挑戦をして、見せられるものは見せていきたい。それは、プロの人は当たり前なんですよ
で、考える思考の原動力みたいなものを文章で書いていきたいと思う
つづく
この対談動画はこちら♪