いよいよもってカジノ開設に向けて一直線というわけだが、強行採決してでも今決めることなのかは疑問が残る。先週末の共同通信の世論調査でも、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案を今国会で成立させる必要はないとの回答は69・0%に上っている。

 カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案が15日の衆院内閣委員会で、自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決された。立憲民主党など野党が強く抗議する中、与党が採決を強行した。与党は19日の衆院本会議で可決し、20日までの会期を延長したうえで今国会での成立を図る。~以上、6月16日付朝日新聞デジタルより引用~ https://www.asahi.com/articles/DA3S13542381.html

 依存症やマネーロンダリングなど、様々な問題点が指摘される中、それでも今国会で成立させたいという強硬な姿勢の裏には、様々な思惑があるのだろう。まあ、ここでは詳しく触れないが、ギャンブルに頼らないと経済成長が望めないというのも情けない話ではある。

 ちょっと話は変わるが、8日に放送されたNHKドキュメント72時間では「1円パチンコに哀歓あり」と題されたもので、なかなか興味深い内容だった。ホールの中に人それぞれの世界があり、誰に邪魔されるわけでもなく、パチンコ、パチスロを楽しむ様子が見て取れた。

 カジノとは一線を画する世界観であり、パチンコ店の原点を見たような気にさせられた。番組に出てきたようなユーザーを大切にする姿勢を持ち続ければ、この業界もまだまだ伸びる余地はあるだろう。http://www4.nhk.or.jp/72hours/x/2018-06-08/21/27309/1199219/