昨日公開されたこちらの動画は、オリ術などを中心にメディアでも活躍されているミネッチさんと安田さんがタンポポを全力攻略したらどうなるのか、という動画です。

申し訳ありませんが「オリ術」という雑誌は一度も購入した事のないボクにとって、ミネッチさんがどれほどの知名度をお持ちなのかという点は分かりません。

でも、個人的にはこの企画を思いついた時点で「超見たい」と思いました。というのも、ボクも15年という決して短くないパチプロ生活をしてきましたが、その中で見聞きした人物では間違いなくNo.1の腕前を持っている方だからです。

と言う事で、今日はそんなミネッチさんとの思い出話でも一つ。

ボクがミネッチさんの存在を始めて知ったのはスカパーで2010年頃やっていた「ガチプロ」という番組。これは、ホール実戦をする中で、結果として球が出た・出ないという時の運に大きく左右されるような、巷にあふれるバラエティ番組と違って、パチプロとして最も重要な「期待値」「仕事量」をベースに優劣をつけるという番組でした。

その番組のシーズン５だったかな？ミネッチさんを見たのは。

それまでパチスロ専門だったボクが銭形平次の捻り打ちを覚え、パチプロとしての基礎を学び始めた時に、TVでそんなガチなやつをやっている……当然かじりつくように見たものです。

中でもボクの印象に残ったのは、マコトさん、ヨースケさん、トヨマルさん、そしてミネッチさん。ボクの中では皆リスペクトの対象でしかない存在でした。そして、TVの中にいるだけの遠い存在でした。

 

そんな折、様々な縁があってボクは安田さんと知り合い、パチプロ仲間が集まる忘年会にも誘って頂けるようになったわけですが、その中にミネッチさんがいました。

初対面の印象は、なんだか掴みどころのない人、そしていつもヘラヘラしてる天然さん？みたいな印象（失礼）ｗ

「海外にパチンコを広めたいんすよｗ」

ってヘラヘラ(失礼)しながら言ってる時は「何いってだこいつ」状態だったわけですが、パチプロが集まる会で当然パチンコの話ばかりの中、

「球にスピンをかける」

なんて言葉が飛び出してきた時、得も言われぬ衝撃を受けたのを今でも覚えています。

いや、これが名もなき無名なプロが言うなら「ふーん、そんなもん言うだけなら妄想レベルで言えるよね」って思う程度なんですが、「ガチプロ」での立ち回りやトーク、そして安田さんからの話を聞いていただけに「この人ならマジでやるんだろうな……」と思ったわけです。

それから先、安田さん経由ではありますが、ミネッチさんの稼働の一端を伝聞するにつれ、率直に「ああ、世の中には化け物がいる。ボクには到底踏み入れられない領域にいる」と素直に思えた存在。それがミネッチさんでした。

 

その後、オリ術で誌面デビューした時には

「おいおい、ガッチガチのネタプロが何オモテに出てんねんｗｗｗｗ」

と草を生やしたり、某雷龍で〇ン〇ョ〇さんを怒らせた話を聞いては

「だからあなたは表に出ちゃダメなんだってｗｗｗ」

って更に草を生やしたりしたものですが、裏を返せばそれだけ物議を醸すような、とんでもない事をやらかせる人という事を改めて認識したりしたわけです。

 

勿論、ミネッチさんはミネッチさんで「この人には敵わない」と思うようなパチプロがきっといると思います。

どんな世界にでも言える事として、上には上がいるし、パチプロという括りはあまりに幅広い為、矜持の問題やらも含めて誰が１番かなんて決められるものでもありません。

ただ、確かな事があるとしたら本当にヤバイ連中は決して表に出てこない、という事だったり、能ある鷹はツイッターやnoteで勝ち方を喧伝・販売なんてしない、って事だったり、自分の能力との距離を測れず承認欲求を満たそうとする連中なんてそいつはその程度って事だったり。

それなのに、ミネッチさんは表に出てきた。

多分、心底パチンコに向き合った人でなければミネッチさんの凄さは分からない。でも、そんな人がメディアに出てきてて、これはもう時代なんだろうな、と思います。

 

そんなミネッチさんとの邂逅から数年。

 

お昼ご飯を食べてる時に

「時給5,000円以下のパチンコがどうしても受け入れられなくて……」

なんて話を聞いて、うん、やっぱりこの人化け物だって事を再確認しました。

そして、今回の収録で、超久々の再会を果たす前、ミネッチさんはわざわざボクのツイッターにDMでご連絡をくれました。ボクみたいな木っ端な元パチプロなんてもうとっくに忘れてるもんだと思ってましたが……そんな義理堅さもある方なんですよね。それが純粋に嬉しかったです。

そんなミネッチさんが一度も打ったことのない過去の台を目の前にした時の奮闘ぶり、是非とも見て頂きたいです。例えこの先(の動画で)、ミネッチさんに地獄が待っているとしても……ｗ

少なくともミネッチさんが日々何を考え、どうやって勝とうとするのか、その一端が垣間見えるのは間違いないし、その上で過去の名機たちが現代の若いパチプロが思うほど簡単じゃないって事も分かる内容になっていると思うので。

そして、安田さんとの暖かい関係性もこの先出てきます。

現場で、後ろでカメラを構えているだけのボクは、二人の会話とかが聞こえないので、第二回以降の動画編集が超楽しみなんです。

ミネッチさん、ご出演頂き本当にありがとうございます！

■万回転　プロフィール

  • 1978年生まれ　♂　
  • 累計15年間パチプロを経験
  • CR銭形平次の捻り打ち動画をアップしてしまいネットでプチ炎上した事を機に安田プロと個人的な親交が生まれ、悠遊道へ寄稿する事に
  • 色々あって完全にパチプロを引退。
  • 現在は悠遊道動画チャンネルの総合プロデューサー兼ライター

万回転記事一覧はこちら