皆様ご機嫌いかがでしょうか。夾竹です。

もう世間は夏まる出しの暑さですので、今回はそんな夏に相応しい感じのアレをアレさせてください。

以前「賃貸マンション管理」の仕事に就いていたことがありまして、今回はその頃に経験したエピソードを2つほど紹介します。

序章:サダム似のBOSS

その会社は賃貸マンション管理と併せてパチンコ店も経営しており、自分にとっては好条件(笑)な会社でもありました。ゆえに、当時は毎日機嫌よく労働に勤しんでいたことを憶えています。

小規模な会社でしたので、サダム・フセインによく似た顔立ちの社長以下全員が同じフロアにデスクを並べておりました。

ある日、サダム社長に呼ばれて様々な案件について訊かれていたのですが、その内容がまた初歩的な疑問ばかりで、内心鼻くそほじりながら応えてたんですよ。

したらば!「ネオプラネットXX」のパチンコ店用の販促物がサダムのデスク上にあーるじゃないですか‼
僕はサダム(現地風に言うとサッダーム)の質問をわざと無視してして、そのパンフやカレンダー物欲しそうに見てやりました。

まんまと優しいサッダームからそれらをせしめたのち、諸々の説明を済まして、日々の業務である空室の見回りへ出掛けることに。
と言うのも、空室になってる部屋に鍵をかけないで賃貸営業マンにいつでも「案内」してもらえるようにしているがために、ソレに気が付いた無法者が時折現れて部屋を荒らすんですよ。
てなわけで、毎日空室を巡回する業務が有ったんですよね。

 

EP1:空室の見回り開始‼

大阪市内のあるマンションに到着し、最上階までEV(エレベーター)に乗るつもりで廊下を歩いてると、突然スーツの上着を思い切り引っ張られる僕。

咄嗟にココが「やたらと人懐っこい婆さんの部屋の近く」である事を思い出して「もお~やめてよォ~」って万回転氏の様な裏声寸前の変な声を出しながら振り返ると、少し長めの廊下には誰も居ない。

EVに乗った瞬間に「アレ?なんか変…っつーか気持ち悪い」と言う感覚が押し寄せ、内心もう「怖い」しか無いのに、声に出して「ははは、噓だぁ~」とか言ったりして。

空室のあるフロアを順番に階段で降りようと踊り場まで来た刹那、階下へ向けて一歩踏み出した僕の背中を結構なパワーで押す奴がいて、階段10段飛び(下り)に「うをっ!」とか言いながら無意識に挑戦する羽目に。

無事に着地成功して(非公認記録だったのかメダルはもらえず)先程まで自分がいた場所を睨み付けたけど、最悪な予想通り誰も居ない。。。

足の裏をジンジンさせながら、何が起こったのか理解出来ずにいましたが、とっととパチ屋にさぼりに行きました。

ちなみに、この物件に関しては後日談もあるんですが、それはまたいずれ…

 

EP2:終業定時直前の電話

真夏日が続くある夕方の事。

退社時間が迫って来て、事務員さんと山佐さんのELヴィジョンの話なんかをしていると、ふと電話が鳴り響く。

みんなで「絶対ロクな要件じゃないよね」とか言いながら電話を受けると、結果「上の部屋は空室のはずなのに、やけにうるさい、鍵がかかって無いから誰か入り込んで遊んでるに違いない」と4階建マンションの3階部分にお住まいの入居者様からの「今から来てください」コール。

当該物件に到着し、まずはお電話をくれたお宅を訪問。挨拶だけ済ませて上の部屋へ。

結果ごみの1つも落ちて無いし、足跡も付いている訳でもなく異常は見当たらない。

・・・たったひとつ、真夏の夕方の締め切った部屋なのに冷凍食品の倉庫並みに寒い事を除けば・・・。

もう嫌過ぎる気分しかなく「早く帰りたい」に支配されてた僕は、階下の部屋に戻る。すると何故かリビングまで招かれた。

誰も入った形跡はない事、斜め上の部屋の音が響いてる説(そんな説僕も初めて聞いたけど)等々、口から出まかせをまき散らしていたのよね。

その時、まるでそれを聞いていた何者かが激しく怒りだしたかのように、ドーン‼ドーン‼って音と共に天井が揺れ、吊るしてある照明器具が有り得ない勢いで回りはじめ、最後は「嫌ですねえ」しか言えなくなりましたとさ。。。

 

勿論、その後は脱兎のごとく逃げ帰りました。さすがに激おこぷんぷん丸な「何か」とは戦えませんでしたのでね。

あの部屋のご家族の皆様には、ほんとに悪い事したと反省してます。

だって、落ち着いて考えたら照明器具を見ながら「凄い廻りますね、1Kで40回はありますよね」とか言えたのに…

そして、「そもそもボーダーいくつなんだよ!」とか突っ込んでもらえたかも知れないのにね…。