一昨日、依存症対策の現在地という記事の中で取り上げた、業界側のギャンブル等依存症対策の中、対応が見えないと記述した18歳未満入場禁止について進展があった。

 

18歳未満の立入禁止の表示、4段階で徹底へ(Greenbelt)

(1)出入口での18歳未満立入禁止の表示、(2)店内での18歳未満立入禁止・遊技禁止のポスター掲示、(3)玉・メダル貸出機への18歳未満遊技禁止シールの貼付、(4)賞品カウンターでの年齢確認シートの活用——、の4段階で18歳未満者に対する注意喚起を徹底する。

(中略)

会見で大野副理事長は、「18歳未満と分かった場合の対応については、弁護士からアドバイスを受けた。遊技料金を返金すると、玉を買い取ったと誤解されるおそれがあるため返金には応じず、賞品への交換もしないことにした。そのためにも一連の流れの中で18歳未満の立入禁止、遊技禁止を示していく必要がある」と述べた。

―――引用ここまで

 

遊技中は基本的にホールスタッフが通る通路には皆、背を向けている。

入退店にチェック機能が無いパチンコ店において、年齢確認ができるとすればやはり景品交換時になるのだろう。

 

昭和生まれの世代は、子どもの頃親に連れられてというパターンがパチンコへの入り口だった人も多い。

中・高校生時代に少し背伸びして、なんて人もいただろうか。

かく言う自分も、本格的にホールでお金を使ったのは高校生の時だ。

牧歌的な時代が懐かしくもあり、世相がそれを許さない事に一抹の寂しさは感じる。

 

しかし、業界の方向性としては正しい。

他人の顔写真が無い身分証明で年齢確認が突破できてしまうザル体制とも言えなく無いが、そもそも今のパチンコ・パチスロは学生がお小遣いで遊びに行ける範囲とは言えなくなっている。

景品交換が出来ない、というリスクを抱えてまでわざわざ行こうという若者も少ないだろう。

 

若年層の入り口が狭まる事は業界にとって辛いことかもしれないが、健全化への大切な一歩だ。

(万回転)