ヤバい眠いぞ

季節外れの暑さかと思ったら、急に寒くなってきましたね。

行きつけのスーパーである『LIFE』のタリーズブラックも、気付けばレジに運ぶのが厄介なくらいに熱くなった今日この頃、このタイミングで満を持して【流浪のハイエース】シリーズ再開と行きましょうか!

…とは云うものの、極一部の方はご存じの通り、今日の僕はめちゃくちゃねぶい。【眠い】を【ねぶい】と書いてしまうくらいに眠い竹だし、『今日の僕』がいつなのかが伝わってないだろうと言うトコまで気が回らん竹なほどにねぶい…

ともあれ、思わずしてなった、この状況。これをなんとか利用して書けるテキヤのエピソードといえば、連日明け方まで商売をして寝ないで80時間くらい起きていられる効果を得られるちょっと危ない〇〇〇の話…とかではなく(当たり前)、富山から単独&下道で南大阪の置き場といわれる場所まで帰った話です。

これはクジ引きといえるのだろうか?

その日は、早朝から石川県の某所で店を出し、その後に富山県へと移動したのですが、この時点で既に露天商稼業にも慣れたモノ。

何度も現場で顔を合わせている同業と軽口を叩き名ながら商売に精を出しておりました。

向かい合わせの屋台と屋台の間が2メートルくらいなのが、大きな神社の初詣でもない限りお客さんに声を掛けるのも丁度イイって事も、もう会得しています。

その丁度良さを最大限に活かすべく、自分の限界を超えるまで、自身の屋台の前を通る人全員を呼び止めるかの如く勢いで呼び込みを続けていると、大抵は満足のいく売り上げが達成出来るんですよね。

この時は、ノリノリで北陸人に訳の分からない『可愛いくま』のヌイグルミをハッタリ(=滅多に当たらない)にし、来る客に千円単位でクジ引きを引かせまくっておりました。本来1回300円のクジ引きを3回千円にして、その代わりに『当たりが出なくてもヌイグルミあげるよ』なーんてのが、僕の常套手段です。

そうする事で、祭りのあちらこちらで派手な蛍光色のクマやらウサギやらを抱いた子供が散見される事になり、『あそこのクジはオイシイ』と思い込んでくれるような良い宣伝効果になるワケで、目論見通りに客足が途絶えません。なんなら、大人の客に至っては『千円払うからヌイグルミちょーだい』なんて事も多々ありましたね。

まぁ、時折ヌイグルミを渡した子供が親と一緒に戻ってきて『3回引いたのに、賞品を一つしか渡して貰っていない!』とか顔を真っ赤にして喚かれるのが面倒でしたが、『あー。それだとハズレが3つだよ、クマちゃんじゃなくてこっちになちゃうね。』なんて言って鉛筆三本を見せてあげると、大抵は納得されて帰って行かれました。そりゃ、一度抱っこしたフワフワのクマちゃんと引き換えに鉛筆を持って帰る子は皆無でしょうね。

子供さんだけだと、どうしても説明が理解出来ないというか、どういった仕組みでヌイグルミを貰ったのかを巧く親御さんに説明出来ないというか。で、結果的に親が勝手に早とちりしてイチャモンつけに来ちゃう。って感じなんですよね。

んで、持って行った巨大な段ボール箱を何個も空にして、クジ引きのハズが最早『ヌイグルミを販売している屋台の人』みたいな気分になるのですが、ヌイグルミがはける事で『帰りにもう一度段ボール箱を積み込むと言う作業をやらなてイイってのが嬉しいんですよね。

チャイナから届いたであろう段ボール箱は異常に弱くてボロボロになっちゃうから、ハイエースの中が段ボール片だらけになって鬱陶しいのよね。

でも、ゴミであれば捨てて帰れますからね。もはや『クジを売るため』ではなく『箱を捨てるため』に一日中頑張って喋りたおしていた。と言っても過言ではないのかな…w

ほら、もうすぐだよ

ンで、その日の帰り一緒に帰る予定だったオッサンと呼ばれるオバハンが、何故か急遽居残る事に。

このあたりの事情は、親方が達者に女関係の事を姐さん(悠遊道の校正職人に非ず)に気取られない様に誤魔化す為に仕組んだ感じだったので、『元気やな~、そのうち刺されるで?ゲラゲラ』とか言い残して独りで帰阪することに。

夜中に石川県とクソ長い福井県を越えて、琵琶湖もパスしたら京都。

この辺りでやうやう白きなりゆく空を眼に、大阪の外環状線に突入するんだけど、途中で皆既日食なんかがあったからか、はたまた普段から良く知る外環に入って気が緩んだからからなのか、視界がグニャグニャにw

片側2車線の道路に引かれたそれぞれの白線たちが、まるで第14使徒「ゼルエル」の腕のように波打って迫ってきやがる。

こちらが乗ってるのはエヴァ初号機ではなくポンコツハイエースだし、勿論パレットライフルもプログナイフも無い素手喧嘩(すてごろ)竹

気を抜いたらゼルエルの腕にハイエースが巻き込まれそうになりかねない状況ながらも、僕はなんとか逃げ帰ることに成功しましたとさ。

もういつ使徒が出てもおかしくないくらいにねぶい(眠い)ので、また来週。