相続登記とは、土地や家屋の不動産について、亡くなった方から相続者への名義変更のことです。
今年の4月に母が亡くなったことで、改めて土地家屋の所有者状況を調べたら、29年前に他界した父名義の土地、家屋があることが確認できました。いつまでも、不動産が既に他界してる人の名義のままでは何かと不都合だ、ということで相続登記は令和6年4月からその申請が義務化されました。3年経てば罰則も?よって、自分でこの相続登記なるものをやってみましたので、どんな感じだったのか書いてみたいと思います。
手続きなど難しい面もあり、司法書士に頼む人もいますが、かかる費用の相場が何故か私が住む近畿地方が全国的に1番高く約8万。こりゃ、自分でやらねば、という感じ。
まず、生まれて初めて法務局という所へ行き、相続登記と書いてある窓口へ行き、申請手続きに必要な書類とその手配や記入時の注意点を聞きました。そして申請の予約を入れました。最短でもおおよそ1か月後です。まあ、受付で対応された年配男性の方は愛想の欠片もなく仏頂面で、いかにもお役所仕事な感じではありました。
用意すべき書類はたくさんあります。まず、亡くなった両親それぞれの出生から死亡までがわかる戸籍謄本。市役所、市民課で貰うのですが、この必要書類リストをそのまま見てもらうのが手っ取り早いです。この戸籍謄本はそれぞれ4部ほど必要で、かなり費用がかかりました。
市役所での手配は、子供全ての印鑑証明も要ります。取得には印鑑登録証(カード)が要りますね。私は3人兄弟ですが弟が東京在住のため、そちらで用意してもらう必要がありました。必要リストを提示したことで本来はできない戸籍抄本をこちらで作ってもらうことができました。
名寄帳(土地や家屋を所有者ごとにまとめた書類で、現在の評価額も記載)も市役所で取り寄せます。特に家屋の価値が随分下がっていることが分かりましたし、土地価格も下がっていました。
そして、遺産分割協議書を作成します。今回、長男である私の住んでいる土地、家屋の名義変更のため、全て父名義から私名義に変更しますので特に子供同士で話し合うことはないのですが、それぞれ自筆で住所、名前を書き、実印を押印する必要があります。なので四十九日に帰省する弟に対し、事前に手続きの準備をしてもらう必要がありました。
今回の相続登記と遺産相続のため、用意してもらう書類、実印を連絡しました。相続という意味では、遺産相続で揉めないように普段から連絡を密にして親しい関係を、配偶者共々築くことが大事です。凍結された母の口座から弟の別銀行の口座振替の手続きは、事前に銀行に行ってその方法を聞き、弟の帰省時には私も同行して銀行に行き、ややもすれば詐欺疑いで面倒くさくなりがちな金銭の扱いもスムーズに完了しました。
ちなみに、口座の多額なお金の現金化はこのご時世ほぼ不可能、とのことでした。
弟は、こんなに貰っていいの?と言っていましたね。いや、母の介護に携わった妹の方がもっと多いと告げると納得していました。
そして、親と子の関係図も見本を見て手書きで作成します。
もし1字でも違えば、修正に子全ての実印を押印する必要がありますので、新しく書き直した方がいいです。
そして必要書類を全て揃え、予約した法務局へ再度行きます。そこでは書類の内容を入念にチェックされます、不愛想な担当の方に。もっとも、皆が皆不愛想というわけではないでしょうし、まあたまたまでしょう。というか、長くお店をやってきた身にとってお役所の感覚はある意味新鮮。お客と店員、ではなくいわば市民と役員、か。
土地、家屋を同時に申請する段取りでしたが、途中でやはり分けることにする、とのことでかなり時間がかかりました。3階建ての家屋、それぞれの階の面積など記載する必要があるため、不動産登記証明書の内容などいろいろ調査することに。それらの過程で新たに用意すべき書類が発生し、再度次回の予約を入れることに。まあ、そんな簡単には終わらないとは思ってました。駐車場へ向かい、車に乗り込もうとしてたら担当者さんが小走りでやってきて、これこれが、と用意すべき物や記載法など言われました。
そして3回目の法務局。登録免許税なるものを計算し、隣の窓口へ行き、収入印紙を購入し、戻って貼り付けます。けっこうな額の収入印紙であり、もし隣の窓口に無ければ郵便局まで行かねばなりませんでしたが、幸い在庫がありました。
親の名義の土地など、遠くに複数あったりする話や、未開の地にあったりの話など大変な人もある中で、私の場合はまだ相続内容が分かりやすいのでマシでした。
そして最後に手にしたのは登録完了証と登記識別情報通知。今回、父名義の土地、家屋の権利書も乱雑だった書類群から探し出し、一応用意してましたが不要でした。今後はこれがいわば権利書で、売買などの時に必要になります。
今住んでる土地は大半の部分が借地。それに加え私と父名義の土地があったのを一つに。将来、子供の負担の事を考えれば、地代、固定資産税や水道光熱費がかかり過ぎる家屋をなんとかする必要がある。今回の相続登記はそのため第一歩。既に代替わりしてる地主さんとの関係の構築も進めているところです。
皆様も、まず名寄帳を取り寄せ、改めて不動産の名義人や評価額を確認することをお勧めします。亡くなった方のままになってないように。
そしてパチンコの話も少し。
パチンコ殆どしたことがない友人に対し、あまり投資をせず、できるだけ早く大当たりを体感してもらいたい。これには仕込みが要りますが、その仕込みも投資は少なく留めたい。
なら、その対象機種(現行)とその方法はどうしましょうか?
遠くない将来に発生しそうな話題で、ためになります。なるほど、かなりイロイロあるんですね。
兄弟すべての実印とか・・・オンラインで完結できるようになると楽そうですね。
白いシローさん、コメントありがとうございます。
こういった手続きは旧態依然。手間の簡略化に目を向けず、何かと面倒なことばかり。1字のミスの訂正に遠方に居る兄弟の実印が要る、なんてその典型かもしれません。