2018年の初打ちは5日の『ウルトラバトル列伝』の甘。
爆裂させたものの、打ち出したのが夕方で、台もエンジンかかるのが遅かったせいで連チャン中に閉店時間となり、大事な確変を捨ててしましました。しましましたと書いてしまいました。
取り切れなかったとはいえパチンコ始めも勝利し、年末年始はよい感じと喜び、そこから緩やかに勝ったり負けたりしながら迎えた1月11日。パチンコ日和がいつなのか全然わかりませんが、とりあえずゾロ目のこの日、パチンコ人生(と言っても3年ほどしかありませんが)で初めて、パチンコが嫌いになりかけた日として記録されるのです。
今までの最高負け金額は、高尾の『ダークフォース』というこれまたトリッキーな機種で55,000円というものでした。負けてるのに”最高”と書かねばならない苦しみとおかしみ。
まぁ、ダークフォースでした……て。
でしたあ?!
そうです、記録を更新したからです。
まっきゃんの熱い1.11は、何だかパチプロたちにとっても人気があるような感じの『めぞん一刻 ~約束~ 』の初打ちで幕を開けました。
1パチ時代に甘の旧台をよく打った事を思い出しました。エグイはまりと共に「爆発力があった」うまみ部分が脳裏によぎります。いま思うに、これがいけなかったのではないか。当たれば爆発するだろうという何の保証もない単なる記憶からきた思い込み。
パチンコで経験したい事が沢山あります。その中のひとつ
回る台に当たったら、閉店までブン回す
憧れにも似たこの「ブン回す」というフレーズ。
昼前から座っためぞん一刻。千円あたりの回転数は最高で34回転。だいたい28回くらいで安定しています。この時、ボーダーはわからず、まぁでも24回以上回っていればいいんじゃないだろうかねという安直な考えでもって、どんどん回します。
それで、ハマるまでは行かないけれど、確率近辺でボヤッと当たる。それが単発か4ラウンドの連チャンくらいで、とにかくみ~んな単発祭り。
いやらしい。
いやらし過ぎるこの当たり方。微妙なさじ加減で左右に揺さぶられた私。おまけに一発告知モードのせいなのかわかりませんが、展開が地味すぎてやもすると眠ってしまいそうです。
パチンコの強豪たちを魅了するのが一体どこなのか自分も知りたい。ふと、とことんまで闘って勝利するも立ち上がれず、リングに倒れたままのレスラーの腹にレフェリーがそっとベルトを置くようなシーンが浮かびます。ブン回したぜ!と思えるまで打ち切りたい。
そうこうしている内に両隣台が爆裂し、何度も心が折れそうになりました。というかもう泣き出しそうです。でも一度は経験したかったことだからとひたすらに回しました。
なじみの店員さんたちに普段と違う尻の長さを珍しいねと驚かれました。煙草を吸わない私には店内環境が辛いというのも短期決戦の理由のひとつですが、自分は朝から行くと負けると思って(実際負けて)いて、普段は夕方くらいからちょろっと行く事がほとんどなのです。どんどん深みにはまっていった後半には 隣のおばあちゃんやみんなに慰められつつ、ひたすらに回しました。
そして戦い済んで日が暮れて、閉店近くになって能面のような顔のままお店を後にしました。
ああ、もし私がお酒が飲める人間だったら、テキーラだか日本酒だかあおりにあおったあげく路上に倒れて寝ていたでしょう。くし切りのレモンがマウスピース、手の甲には塩が付いたまま。
そうね、もしかしたら警察24時とかの撮影があって、「熊のようなものが路上にいると通報有り。現場に向かいます!」かなんかあって
おや、どうやら熊ではなく太った中年女性のようですねぇ
おいおいどうしたこんな路上で、手に塩付けてさあ。
みのもんたの声で再生されてしまう不思議。つってね。バーロー!つったりしてね。暴れたら承知せんぞの勢いで沢山の巡査たちに肩をつかまれてたりしてね。
はああああああああああ!
たぶん、もう、二度と、めぞん一刻は打たないでしょう。まぁ喉元過ぎれば熱さを忘れるとも言うので、わかりませんが。そういやカイジも
「もういや!カイジいや!もう二度とカイジは打たないッ」
と心に決めても、やっぱりカイジの元に行ってしまう私ですものね。 あのヒトのこと、みんな悪く言うけどそんなヒトじゃないの!つってね。バカなアタシ。
というわけで、所謂「洗礼を受けた」というわけで。わけでわけで。
ちょっとカッチョイイ表現して、負けボロ雑巾。しかもこぼした牛乳を拭いた後のような、とてつもなく破壊力のある雑巾のようになった自分を慰めるのでした。
いやーもう、こんな感じが日常なのだとしたら、プロって大変!わてほんまによう言わんわ。無理やこんなん。
でも疲労感と共に、たとえようのない高揚感がわいたのも事実です。「アホほど金つこたな」という、大きな買い物したような感覚。買い物したのに何も残ってないという詐欺に遭ったみたいなものだけど、でも「思いっきり回してやったぜ!」という何か勝ち誇ったような気持ち。負けてんのにね。くすくす。
でも警察24時の私は酔いつぶれて、ちょっとおばさん!と若いお巡りさんに怒られながらも、満面の笑みを浮かべている気がします。んにゃろ、バーロ~ぃと言いながらもゲラゲラ笑っている気がします。
帰ってテレビを点けると、今季最強の寒波が到来すると、雪が降りしきる中を若い女性がお天気情報を伝えていました。うわうわ、路上で寝たらもうあかんやん凍死やん。
などと思いながら、あれ?待てよ。ブン回したはいいけど、これって翌日も打たなきゃいけないって事なのかな?どうしたらいいの?
どうしていいかわからず、とりあえず翌朝、店を見てみると案の定、事情(というより前日の惨状)を知る者なのか、若い男性がいち早く座って打っておりました。 でまたしてもハマッているのでした。みんなを苦しめて、悪い子ね管理人さん。および五代くん。
で、無理やりオチとするならば、回るやんかいさと思っていたその台は、ボーダーをよくよく調べてみると、とりわけよく回っていたわけでもなく「普通だった」が判明した事でしょうか。
いやいや30回転超え何回もあったし!と自分を慰めるしかないのでした。凍死。
次回なんかないんじゃあ!とわめきつつ、やっぱりその後も諦めきれずに少し打って(やっぱり)、7000玉近くだけ取り戻しました。でもこの週末 「稼ぎにくい機種ではあるが」という安田プロの言葉が浮かびながらもまたまた打っちゃって(全然回らなくなってました)負けました……て、めぞんもう二度と打たない宣言は何やったんやあ!
そんなわけで昨年後半のような幸運は訪れないままに、1月は大きなマイナスとなりそうです。心の旅。