依存症関係だが、一定の成果は上がっているようで、今後も依存問題の取り組みを強化していくようだ。これは素直に評価していいと思う。また、会の中で第1期出向者の原田修士氏(光明興業株式会社)が活動報告を行っているのだが、これが興味深いものだった。

━━原田さんはRSNでの業務を報告する中で、「多数の電話相談を受け、相談者の問題点を整理していくと、パチンコ・パチスロにのめり込まざるを得なかった原因が相談者によって全く違う点に気づいた。問題の根本は孤独さ、仕事等によるストレス、家庭・育児の問題であり、最優先するべきはパチンコ・パチスロとの付き合い方ではなく、心の問題や生活環境の問題であるということ。依存問題で困ったときに相談する人がいなければ、ますます心のよりどころをパチンコ・パチスロに求め続けてしまい、生活や人間関係に支障をきたしてしまう。大切なお客様がそうならないためにも、安心パチンコ・パチスロアドバイザーを中心とした我々ホールスタッフの役割が重要だと感じた。困っているお客様がいたら声掛けをして、抱えている心の問題が改善するように導いてあげる。そうすれば、心のバランスをうまくコントロールできるようになり、パチンコ・パチスロとも上手く付き合うことができるようになる」などと述べた━━

~以上、web-greenbeltより抜粋~http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010204

 何かに依存するということは何か問題を抱えているということで、その手助けをしたいと考えているのなら、それは大いに意義のあることと言っていいだろう。最優先するべきはパチンコ・パチスロとの付き合い方ではなく、心の問題や生活環境の問題とまで踏み込んだのは注目していい。

 ただ、この問題は根が深く、一筋縄ではいかないのも事実である。政府もIRカジノに躍起になっているが、この問題を放置しておくと後々大変なことになると分かっているので、法案に対する付帯決議でギャンブル等依存症患者への対策を抜本的に強化することという項目を設けたくらいだ。

 業界が本気で考えているのであれば、今後も様々な方策を提案、実行して欲しい。そのような姿勢を続けることにより、この業界に対する一般社会からの見方も変わってくるというものだ。