今回は前回の続きを書かせてください。

前回のおさらいすると…本来年齢制限で受けられない日本プロ麻雀連盟のプロテストを特例で受験しますとご報告しました。

そして、どうして今なのか…など、自分の考えを説明させてもらいました。

 

さて、続きということでまずは結果の報告から。

これはTwitterですでにご存じの方も多いと思います。

無事に「正規合格」することができました。

合格には研修合格もあり、こちらは半年ほど研修を受けてから再試験の流れ。

今年43歳になる自分としては半年の遠回りは何としても避けたかったのでホッとしました(これだけ遅れておいて、今更半年で騒ぐなって話ですけど)。

 

試験の内容について聞かれることも多いので軽く説明すると、二日間に渡って行われる試験は初日が実技試験。

これは実際に麻雀を打ちますが、勝った負けたなどの内容よりもプロに相応しい所作ができる(またはできる素養がある)かを見るものです。

また、自分は面接も初日を希望したので、初日は実技試験→面接の流れでした。

 

面接は志望動機(なぜ今なのかも含む)や合格したらどんなことをしたいかなどを質問されました。

自分の場合は年齢的なものもあっての質問だと思うので、他の受験者がどんな内容だったのかは少し気になるところですね。

 

そして、二日目が筆記試験…合否の決定はこれ次第というくらい、比重の大きなものだと聞いていたので気合を入れて挑みました!!

…が、試験の終了直前に試験勉強でもしなかったような凡ミスをしているのが発覚して、ものすごく焦ることに。

何だったら、私の試験は終わってしまったのではと思っていたくらいなのですが、どうやら大半は直せていたようで

す。

危うく、人生最大の後悔をするところでした。

 

ところで、今期は若獅子戦と桜蕾戦という新人合格者が参加できるタイトル戦が用意されていました。

…が、若獅子戦は20代男子限定、また桜蕾戦は20代の女性限定だったため、私は参加できず…ちょっと残念なような、ムズムズした気持ちで同期の仲間達の対局を観戦することに。

 

正直なところ、色々なところに粗さもあって、ミスも多くて…一線級のプロの対局を放送で見慣れているので、まだまだだなぁと感じる部分が多かったです。

しかし、それは視聴者の目線で見た場合で、自分がプロになってあそこに座ることを考えたら、同じだけの麻雀はきっとできないだろうと感じました。

また、失敗した人もその経験がこれからの麻雀人生に活きるわけで、そこが何ともうらやましかったです。

失敗するチャンス、欲しかったなぁ…。

 

そんなわけで、無事に麻雀プロ人生がスタートしました。

人生初の公式戦は㋃4日…果たしてどんな結果になるのか、自分でも楽しみです。

4日までは麻雀に集中したいですね。

 

さて、最後に…私が仲良くしているガリぞうさんが何度説明しても分かってくれないので、ここに書いておきたいことがあります。

ガリぞうさんには飲む度に「ポロリさんは麻雀界に行ってしまって…」と言われています。

その度に、麻雀は喰えなくて(特に男子)、ほとんどの人が本業を持ちつつプロ活動をしていることを説明していますが、どうにも分かってもらえません。

 

自分の立場で言えば、飽くまでも本業はスロット。

麻雀は副業…と言うか、年会費やタイトル戦の参加費など出費の対象にしかなりません。

タイトル戦で優勝に絡むくらいの成績を残せれば賞金も出ますが…そんなのは夢のまた夢ですし。

麻雀で喰っていけるのはMリーガーを筆頭とする一握りの超一流のプロだけなんです。

だから、どっぷり麻雀漬けの生活は物理的にできません。

それならなんで、特例受験をしてまでプロになりたかったのか…と言うと、昔のスロット界に似ているからだと思います。

自分が業界に入った頃のスロット界は、メディア仕事は雑誌しかなく、スロットで勝たないと生活なんてできない収入にしかなりませんでした。

雑誌の仕事をするよりも、スロットを打っていた方がお金になった時代です。

 

それならなんでライターになったかと言うと、スロットが好きだったからです。

スロットの面白さを他の伝えたい気持ちが、メディア仕事に繋がって。

その情熱があるから面白い企画に繋がってファンが増えたのだと思います(時代的に機種も良かったけれど)。

 

同じような空気感を麻雀から感じます。

「好きだから」と一年で360日くらい麻雀を打っているプロを見ると、若いころの自分を見るような気持になります。

麻雀好きとして、プロの肩書を得てその中に混ぜてもらえるのはとても嬉しく思います。

 

スロットが盛り上がったように、麻雀界も多くのプロが食べていけるくらい盛り上がると良いなぁ。

そして、その時は私のようなポッと出のプロではなくずっと頑張っていたプロが報われると良いなぁ…と本気で思っています。

 

そんなわけで、私は軸足をしっかりスロットに置いたまま、許される範囲で麻雀を頑張ろうと思います。

今で言うなら、スロットの来店はコロナの影響で落ち着いているし、新台の6号機は5号機が無くならない限り必要とされないし…で、麻雀に比重を置いていても良いのかなって感じです。

 

もちろん、どんなにスロットが忙しくなってもリーグ戦など麻雀プロとして絶対の活動はしていく所存ですけどね!!

まあ、どんなことになるのか生暖かく見守ってやってください。