別れの挨拶が「良いお年を」になるこの季節も残すところあと一日。
明日になれば「明けましておめでとうございます」を出会った時の挨拶として2022年がやってきます。
昨日と今日には大きな違いはないのに、今日と明日には目に見えない大きな線が引かれているのは、日本人のメンタリティとして面白いですね。
自分もそれにあやかって2021年がどんな年だったか考えてみました。
…正直、気持ちがあまり前を向かない一年だったかな…一番の原因は皆さんご存じの新型コロナですね。
スロット業界も大きな打撃を受けたし、「人を集めちゃいけない」ような中で自粛ムードが高まり、自分の仕事にも影響がかなりあります。
これはおそらく、来年も継続。
…と言うか、この先何年も新しい〇〇株が出続けて同じことの繰り返しになると思います。
ただ、このコロナ騒ぎの中で新しい出会いがあったのは嬉しいことです。
スロット関係の仕事が減ったことで麻雀にチャレンジする余裕ができて、麻雀を介して色々な方と新しい交流がありました。
麻雀業界はまだ未成熟な状態で、それで食べていけるのは一握りの人だけ。
これは、自分がライター業ではなくスロットで勝った収入で生きていた頃に似ています。
麻雀プロはギラギラしていたり、不遜だったり、孤独だったり、諦めかけていたり…どこか懐かしい感じがして、共感する部分がとても多いです。
だから、普通に出会うよりも大分早く仲良くなれている気がします。
馬が合うというのか…これは人と仲良くするのが苦手な自分的に、とっては画期的なことですね。
ちょっと脱線しましたが、そんなわけでスロット的によろしくない状況でも、新しくチャレンジしている麻雀で多くの発見があった一年でした。
そんなわけで、自分的な2021年良かったことランキングも麻雀関係から二つ紹介しておきましょう。
今年、一番感動した、嬉しかったのは「瀬戸熊プロの最強位獲得」です。
ランキング1位が自分のことじゃないのには忸怩たる思いがありますが、事実だから仕方ないですね。
瀬戸熊さんは自分が麻雀のプロになるきっかけを作った人。
パチンコ業界で言うなら、自分にとっての田山さんのような存在です。
苦しくても悔しくてもずっと麻雀と正面から向き合ってきた瀬戸熊プロが、あの場面でも蜘蛛の糸よりも細い希望を諦めることなく、勝利を掴み取ったことにはとてつもない感慨がありました。
瀬戸熊プロには同じ勝負師の匂いを感じるのもあって、色々な感情がごちゃ混ぜになりました。
そして、今年2番目に嬉しかったことは…WRCというリーグ戦で岡崎涼太プロと同卓した時の何気ない出来事。
まず前提として、岡崎プロは連盟の若手のホープ…と言うか、すでに実績も風格もあり連盟のエース的な方です。
スロット関係だと木村魚拓氏のきむチャンネルなどにも出演しているので、そちらでご存じの方も多いと思います。
また、二つ目の前提。
プロの対局では半荘が始まる前に場所決めがあります。
一人が6枚の牌を裏返して混ぜて、その向かいに座っている人がサイコロを振る…というやりとりがあります。
何気ないことですがこれにはちょっとしたマナーがあり、牌を混ぜるのはその卓内で目下に当たる者、サイコロを振るのは目上の者…となっています。
仮の座り順によって状況は様々になりますが、そんな暗黙の了解があります。
つまり、本来ならプロ入り半年程度の自分が牌を作るところ。
しかし、自分が卓についた時には、すでに自分の上家(左側の人)が6枚の牌を用意していました。
この場合、上家の方にお任せするのが自然です。
そこに、岡崎プロが到着して、自分の向かいに座りました。
そして、上家の人が作っていた6枚の牌を受け取り、私にサイコロを振るように促したんです。
つまり、岡崎プロは自分に対して敬意を示してくれたわけです。
わざわざ上家の作った牌を受け取っているから、意図して行ったのは明らか。
自分はサイコロを振りながら、高揚感としっかりやらなきゃという気合いに包まれたのですが、空回りしてしょぼい麻雀を打ってしまいました。
名のある方から敬意を示してもらえるのは嬉しいものです。
来年は、それに応えられるだけの実力をつけていきたいですね。
さて、そんなわけで2021年もあと僅か。
皆さんにおかれましても、一年を振り返りつつ良いお年をお迎えください!!