「ぱ ぱ ぱちんこって したこと ありますか?」

どこかのタイミングで、どうしても切り出さなければならないフレーズ。

絶対、赤面していました、そして返答を待つ時間は無限にも思える永さ・・

30年前くらいのお話。何度かお見合いをしました。私の伴侶となってくれる方は、私の生粋のパチンコ好きを容認していただけることが絶対条件。

しかし、最初から「趣味:パチンコ」を声高に謳うことは無粋。まずは無難に仕事の話、そして趣味の話。音楽、ドライブなど無難な線から、と今は思うけど当時はそうでもなかったみたい。多分宇宙の話、宇宙人の話などしたかもしれません。

その日、紺ブレにネクタイ姿でお相手の家まで車ではせ参じる。そして初対面のMさんと簡単な挨拶の後、車に乗ってもらい、ドライブ。目的地である見晴らしのいい山頂の途中、休憩する喫茶店はパチンコ店の隣にある所としたのは予定通り。

入店しまずは飲料を注文。大抵の女性はジュースが無難だろうと思ってたら違いました。コーヒーがご所望のようでした。この時はジュース2つ、と先走るというやらかし。

この時何をしゃべったか、なんて憶えてるハズもないですが、全てに緊張が勝ったのは言うまでもありません。

プライベートでは、この年(1993年)は攻略機ブラボーキングダムと、攻略機スカイキッズ3でバリバリ勝っていましたが、一般の人に言わせたら「それが何か?」レベルな事。なので、個人的本題の切り出しは慎重にならざるを得ません。

喫茶店からすぐそこに見えるパチンコ店。意を決して「パ パ パチンコって・・」の返答は「父に連れていってもらったことがある」はい、内心ホっとしましたね。このタイミングでパチンコ好きであることを明かしました。

その後のデートに、パチンコデートを入れることが増えました。今は無き、上中町にあるP店までドライブ兼ねてよく行きました。Mさんは私が勧めるより打つ台は自分で選びたいタイプ。私が「トランプ物語SP」を打つ後ろの島から「よござんすね」の声がよく聞こえてきました。「羽根物お竜さん」を彼女はよく打ってました。

京都へ遊びに行く途中、10時を迎えたタイミングでパチンコ店へ入店。「春夏秋冬」の朝一リーチ2回鳴かせ、も織り交ぜていました。

そしてめでたくゴールインした後もパチンコデートを織り交ぜ。しかし子供ができてからは、ペースダウン。今は連れパチ年に1,2度レベルにて私が今でもパチンコを続けていられるのは家内のお陰に他なりません。そして、パチンコを続けるためには勝ち続けてそのお金を入れることも絶対条件。

例えば同窓会でパチンコの話を切り出すことは言わば恥さらしになりかねない。ここは封印。しかし、初対面の方へ恥を忍んで切り出さなければならないあの時。

そして、ひな祭りのこの時期、ちょっと折り紙作って今度の2月26日は29回目の結婚記念日。