今回のテーマはメーカーないし機種単品についての好き嫌いについて語るというもので、テーマを最初に聞いた時の印象は

「ん~~……うん、ぶっちゃけ特に無いw」

というものでした。勿論、機種単品の好みはかなりあります。ただ、パチであれスロであれ、思い入れのある機種についてはこれまで既に語ってきた分、二番煎じになっちゃう。とするとメーカーかぁ……意識した事があるのは、00年前後のユニバのパチスロが甘かったとか、2010年代初頭の京楽機種は異常に甘かった、というプロ寄りの視点ばかりになってしまいます。

で、ふと思ったのが老舗メーカーの一つ。三共さんについてです。

ボクが初めて打った三共の台は初代FクィーンⅡです。そして、CRFダウンタウン劇場、CRFビーチなども触った記憶があります。クィーンは後々になればなるほど「名機」だったんだなぁ、と実感していきつつそれ以外はナスカ枠の印象が残ったくらい。

その後パチスロメインに転向していったボクは、当時まだスロ界隈には進出していなかった三共の印象はしばらく無くなりました。

それから約10年。特に三共への印象は無いまま過ごしていた中で強烈なインパクトを残した機種がありました。それがこちら

CRFマクロスフロンティア お前達が俺の翼だ!/2011年

当時、パチプロ仲間に「これはちょっと期待値とか度外視で一度打ってみて欲しい」と言われ、マクロスシリーズのアニメの事とか何も知らないまま打ってみたところ

リーチ演出から大当たり中まで歌(BGM)が一連の流れとして続くあの演出

に心底ヤラれてしまいました。そしてこの時「メーカーは……へぇ、三共か」と意識したのを強く覚えています。

 

さらに時は流れて約10年。

 

マクロス以降の三共への印象は「う~~ん、確かに音は抜群に良いんだけど食えねぇ機種ばっかなんだよなぁ」というものw

そして、CRサンダードラゴンZの攻略打ちで、既に面識のあったミネッ〇さんが何やら相当メーカーから怒られている、なんて話を聞いた時には「なんだこのク〇メーカー」くらいに思ったのが正直なところです。

だって、決して違法行為をしているわけではない止め打ちを攻略誌にスッパ抜かれたからといって、元はと言えばそんなもの設計を詰め切れていない作り手側の問題なんですよ。でもそれをゴト扱いするとか、ミ〇ッチさんが所属している媒体に圧力をかけるとか、テメエのミスを棚上げして何言ってんの?としか思いませんでした。

だから、三共のそういった姿勢は大嫌い。

まぁ、ボクは「勝ちたくてパチンコを打つ人間」だったわけで、利益相反の関係であるパチプロvsメーカー(ホール)という関係性な以上、三共に限らずこうなる事は当たり前の事だと思っています。

 

一方、ユーチューバーとして活動し始めた最近のボクは

「やっぱり三共のサウンドはNo.1」

という思いを深めるばかりな毎日です。

例えば羽根物の最終ラウンドに必ず別のBGMを用意していたり、他機種よりも耳に強く残るインパクト重視な音質のチョイスだったり……。

羽根物、デジパチ、一発台等々、ジャンルを問わずどの機種にも並々ならぬサウンドへの拘りを感じるのは三共で、マクロスFに出会った時に感じた“好き”という直感は間違っていなかったんだなぁ、と思わざるを得ませんでした。そして、初めて打った時から、Fクィーンのサウンドをいつでも思い起こせてしまうのは、なるほどそういう事だったのか……と独り言ちるのです。

 

三共のサウンドが好き。でも打ち手に優しくないところが大嫌い。

 

それはつまり、ユーザーを如何にして躍らせるかに長けている証左なんだと納得せざるを得ません。

今年で創業56年を迎える老舗が今も変わらずトップメーカーの一翼を担っているのはそういう底力のなせる業なんだ、と改めて深く思いつつ、だからこそ「悔しい……でも///」という感情が生まれる。そんな愛憎溢れるメーカー、それが三共さんなんだと思っています。


■万回転 プロフィール

  • 1978年生まれ ♂ 
  • 累計15年間パチプロを経験
  • CR銭形平次の捻り打ち動画をアップしてしまいネットでプチ炎上した事を機に安田プロと個人的な親交が生まれ、悠遊道へ寄稿する事に
  • 色々あって完全にパチプロを引退。
  • 現在は悠遊道動画チャンネルの何でも屋

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