日遊協(一般社団法人日本遊技関連事業協会)が、遊技業界データブック2022を公開いたしました。2019年から始まったこのシリーズ、毎年恒例になりつつありますね。なお、2021年の遊技人口は去年のデータですが、レジャー白書2022(日本生産性本部)の発表をもって差し替えるそうです。

 

2021年末現在のホール軒数は8458店。1995年の1万8244店をピークに26年連続の減少となっています。確かに物凄く減りました。パチンコ業界が縮小傾向や斜陽産業と言われても返す言葉がございません。ただ、個人的には「遊び方の質が変わった」とも思うんですよね。

1995年といえば『クランキーコンドル』が発表された年。パチンコもCR機はありましたが、まだまだ遊びやすい現金機や羽根モノが多く設置されていました。まさに「国民の娯楽」フラッと歩いて行ける&大火傷せず毎日のように遊べることが大事だったように思えます。

そこから機種の射幸性が増していき「体力のあるホールのほうが安心できる」「近所の人に荒い機種を打ってアツくなっているところを見られたくない」などという理由もあって、ちょっと離れていても大型店まで出向くプレイヤーが増えていったんですね。なので、大型店は増加傾向。昔ながらの中小ホールは減少傾向で、パチンコ台・パチスロ台の総設置台数は横ばいというのがこの20年くらいの傾向でした。

 

そんな感じに思っていたら、100台以下の超小型店の軒数は増えているのね(笑)。データブックの解説によりますと……

これは、100台以下の新規店が各地にできたわけではなく、遊技機規則の改正による旧規則機の撤去期限に 関する経過措置期間にあって、101台以上の店舗で減台を図った店舗が相当数あったことが窺われる。これは、100台以下の新規店が各地にできたわけではなく、遊技機規則の改正による旧規則機の撤去期限に 関する経過措置期間にあって、101台以上の店舗で減台を図った店舗が相当数あったことが窺われる。

納得です。確かに5号機撤去の際には、新機種を買いきれずにベニヤ板などで誤魔化していたホールも見かけました。110台くらいあったところが、100台以下になっちゃったということですね。というか、このご時世に新規店は考えにくいです。これしかありませんね。

 

でも実は、射幸性が下がったなら、少台数のほうが有利というか逆転の目はあると思っていたりします。例えばジャグ系。繁華街の巨大ホールの50台シマで狙い台を作れますか? それだけあると、設定を入れるほうも、ベース設定を作っておいてお宝台を上げ下げするのみとなってしまいます。そうしなければ終わりません(笑)。

一方の中小店。常連のお客さんが「そろそろこの台が出るのではないか?」と座る姿も把握しやすいです。出す余力は確かに少ないけれど、人を見て微妙な上げ下げができる、手を掛けることもできるんですね。というか、1万8000軒もあった時代はそんなホールばかりでした。そうしないと常連客を獲得できないから。

……と、思っていたのですが、6.5号機にスマスロに。そうやって射幸性が回復していったら、また大型店が優勢になりますな。ちなみに2022年もホールの数はまだまだ減ります。聞いた話だと閉店は過去イチだとか。今年中ではないでしょうが、近いうちに6000軒台まではいくでしょう。