今回のテーマコラム、運営から候補案が提示されて選んだのは自分です。パチンコあるあるなら多くのライターさんが、軽い気持ちで参加できるかなと思ってね。

それで、自分としても「爆音打ち手=ボタン強打の法則」とか、「貯玉をたくさん下ろした時に限って大負けする」なんて具合のトホホネタを連作でやろうかな? と思ってたんだけど…。

ちょうどホールで海コーナーのファンの方々の会話で、「なんで当たったら(1万円入れてから)急に回らなくなるのかねえ」なんて話を聞いちまったんですよ。
これって当たり前なんだけど、案外と皆さんわかってない誤解。大事なことだから、ここで私的回答を示しておこうかな、と。過去に同じような話を書いていたとしたら済みませんね。でも、パチンコと打ち手の根幹に関係するテーマだから、何度でもやりますよ。

では、回らなくなる原因から。
考えられるのは3つ。
1)謎の力が働いて(磁力や電気、ネカセの変更等)アナタの台の入賞率をホールが下げる
2)もともと回らない台なのに、たまたま偶然が続いてる間に回ると勘違いしていただけ
3)本来回る台が確率のムラで回らない状態を迎えた

冷静に考察すると、これらのどれかってことになる。
1に関しては店の操作を疑う層には、「ゴメン、自分の語る範疇にないです」って感じ。
もしそう思うなら、ネカセや磁力、電流等を現場で測定する方法を考えましょう。愚痴っていても状況は変わらないんで。
もしくは店を替えてみる。それでも同じ現象がどのホールでも起こるなら、アナタは全国的にパチンコ屋から狙われているので、パチンコはやめた方がよいでしょう。
自然発生的な経時変化(合わせの微妙な違いや玉の汚れ、バネの変化)だけはありえるものの、台が別人になるほどではないし、対策も特にないんで。

2は大本命。だって、今時のホールには回る台って殆ど存在しないですよ。特定日のサービスする機種以外では。
平常の高換金率店では現金投資のボーダーを割り込んで普通(持ち玉の有無に関わらず常にマイナス計算)。低換金率でも持ち玉のボーダーは超えるかもしれないが、現金投資のボーダーには届かずに、持ち玉にならないとどんどん計算上の負けが嵩むのがありがちな営業でしょう。

そんな中でプロ的な台選びもせずに何台打とうが、それは回らない台をその時その時のムラに翻弄されながら粘ったりやめたりしてるだけ。そりゃあ、最初回っても、すぐに自然発生的な確率の帳尻合わせで回らなくなるはず。
要するに「回らない台を回ると錯覚していて、あとで馬脚を現した台にアタフタ」ってだけなんです。

だから、「回らなくなった」と嘆いていいのは3だけ。そして、その場合は最終的に回る台なので回転率は落ち着くところへ落ち着くもの。
数字というのは残酷なもんで、千円、5千円、1万円(自分は持ち玉では千発や、当り1回とかドル箱1つも使います)単位のラップを毎日面倒がらずに採り続けていると、みんなが想定している範囲以上のムラが発生し(千円22回転の台が1万円で190回なり、230回なんてのは十分ありうる)、それなのに丸一日打つと日々千円1回転とかの誤差内へ落ち着くのがわかります。

厳しい話ですが、「回らなくなった」が口癖の人に限って回る台を打った経験が極端に少ない。いつも回る台に座れていないのに、同じ店&台選びで回る台に座れると思う方が不思議なんですよ。それなのに、なんでみんな自信たっぷりなのかな?
まずは回る台を日常的に打ててから。話はそこから。「仕事じゃないんだから、自己評価くらい甘めにさせてよ」という方には耳が痛いコラムでした。メンゴ!