今回のテーマはトラブル。自分は打ち手としてはかなりの穏健派なのだけど、この歳までやってますからね。それなりにありますよ。
とはいえ、1本丸々コラムにするほどのネタは思いつかないや。覚えている物を列記する形でいきましょう。

☆一番ムカついたのは…
これは以前書いていたパチンコ機種回顧録のモンスターハウス編で記事にしたっけ。玉泥棒事件の時のことです。

この時は離席中にドル箱の山を盗まれましたね。盗っ人にも腹を立てたけど、追い打ちをかけるがの如くな店員の言葉にキレた。
盗難の報告をすると
「出玉の管理はお客様の責任ですので」
そりゃそうだ。警察を呼んでくれると思ったけど、面倒なんだろうと納得して
「はいはい、とっとと帰りますよ」
と一言嫌みを返すと、
「いえ、この後もご遊技なさるかはご自由に」
ってさぁ、また盗まれても何もしてくれない店で、誰が打つかっての。当然、そのホールは何年も前に潰れました。

☆なんで俺の台でお前が打ってんだよ事件
去年だったかな、攻略で名を馳せたミネッチ君(ヒラ打ちも凄い)が、「離席して戻ると、知らないオッサンが自分の台で打ってたことがある」と話してくれた。当然そのオッサンはミネッチの持ち玉で遊技中だったそう。

「それ、僕が打ってる台ですけど」と言うと、オッサンは「そうか」とだけ言って去っていったらしい。これって絶対確信犯だよね。
何も言えない人だったら、それこそ出玉を交換(窃盗)してたろう。

しかし、ミネッチも人がいいよね。実は自分も駆け出しの頃に羽根モノで同じことがあって、その時は後ろから椅子(今のホールと違い、固定式ではなかった)を蹴りあげて、「何やってんだゴラァ!」とやったもん。
犯人のオヤジは「悪い、悪い」と笑って逃げてったけど、当時まだ痩せていた自分はそんなに弱々しく見えたのだろうか…(笑)。

☆ゴト師事件(犯人は見ていないけど)
これもジグマ時代の話。小さい店だったから、スタッフもみんな顔見知り。負けて帰る日は「スカジャンの背中の虎が、今日はネコに見えるね」なんて軽口を叩かれる程度には雑談できる仲だったなあ。

そんなホールである日、店員さん数人がダッシュして、のどかな店内に緊張が走ったことがあるんだよ。
後で話を聞くと、どうやらゴト師の捕り物だったらしい。結局、逃げられたようだけど、最初からメドをつけていたとのことで、「それなら俺にも教えてくれれば、いいネタができたのに」なんて思ったよ。まあ、ただのお客さんの自分に言うわけないけどね。

ゴト師といえば、ある日常連のオバサンに「安田君、今日ゴト師が来てたのよ。なんか台に突っ込んでてね」とか相談されたっけ。セル使いか?
いやいや、自分はただの打ち手ですから。名作漫画「銀玉マサやん」なら一肌脱ぐところでも、「うん、それは店員さんに言った方がいいね」としか言えんわな。君子危うき日かよらず。

☆客同士のケンカ
これは口ゲンカは良く見るものの、殴り合いは見ないっすね。
自分は…。ほぼ無いです。いくつかはあっても、武勇伝みたいな格好よいもんじゃなく、いい歳をして恥ずかしい話になっちゃうから言いたくない(笑)。

☆出禁関係
これもトラブルの内に入るのかな。「アンタは出禁だ!」という100%の形はないけど、自分もキャリアが長いから、お断り(「その打ち方はご遠慮ください」等)はそれなりにある。
・もう10年以上前に「ステージ止めしてますよね。やめてください」の店は、同地区のベテラン誌上プロ氏が去年だかに保3止めを咎められた某チェーン。
にたような話は枚挙にいとまなしですよ。
・また、あるチェーンでは割と近年に
「ひねり打ちは他のお客さんから苦情が来たのでやめてください」といわれ、素直にやらないでいると、
「止め打ちも同じく苦情が…」と言われ、
「えっ、すごい俺にだけ粘着する客がいるなあ。連れて来てよ。話をするから」と応じてみた。
でも、これには店員さんは口ごもるばかり。
「もしかして、苦情ってアンタの所の店長じゃないの?(ニヤニヤ)」と言うと、答えられない。
あげくには、「回り過ぎでスタート異常が出ていますので」って、どんどん理由が変わってくじゃん(笑)。

建前はもちろん大事だ。スジが通らない商売は追いはぎと一緒になってしまうから。でもね、その為に平気で嘘をつくのはどうかと思う。しかも、架空の客をダシにしてのでっち上げは、自分のところが責任を負いたくないだけで卑怯じゃね。
たとえ、「ツラが気にいらねえんだよ」を理由にされても、それは一旦受け入れましょう。許せない場合は「じゃあ、出るとこ出ましょう」ってだけだ。

パチンコで勝つなら、日陰者として分をわきまえるべきなのはわかってる。「文句を言われるのは打ち手として未熟だから」との指摘も甘んじて受けよう。
でも、「黙ってお金だけ置いていくのがパチンコ」という流れが進んでいるのは、長くパチンコというジャンルを見てきた者として悲しいことです。