株主間契約を終了とのことで、これで果たして良かったのかは現時点では判断しかねるが、フィールズも業績回復に向けて色々と考えるところがあるのだろう。

フィールズは8月9日、ユニバーサルエンターテインメントと、遊技機メーカーのミズホを通じて結んでいた株主間契約を、7月13日付けで終了したことを明らかにした。両社が今後の運営方針を協議した結果、ミズホを通じた遊技機関連の合弁事業を目的とした株主間契約を終了することに合意した。

契約終了に伴い、同社が保有するミズホおよび日本アミューズメント放送の全株式を譲渡する。これにより、ミズホおよび日本アミューズメント放送が同社の持分法適用関連会社でなくなる一方、第2四半期で13億4,800万円の特別利益が計上されるという。なお、同日発表された同社の第1四半期決算では、四半期純損失マイナス29億5,700万円の赤字が計上されている。

同社は2012年、ユニバーサルの100%子会社だったミズホによる第三者割当増資を引き受けることで、ミズホ株の49.75%を約10億円で取得し、ユニバーサルと株主間契約を締結。それぞれが保有する経営資源を活用しながら、新製品の企画・開発・販売などで協力体制を敷く方針を掲げていた。これまでに、ミズホ製の遊技機は、パチンコ約5万台、パチスロ約5万8,000台がフィールズ総発として販売されている。~以上、遊技通信webより引用~ https://www.yugitsushin.jp/category/maker/

 フィールズは立ち位置的に言ったら販社なのだが、版権を獲得し、それをメーカーに販売することで大きくなった。以降、京楽と提携して、影響力を更に強めようとした時期もあったのだが、結果は今ひとつ。そして、ユニバーサルグループの一角であるミズホと提携したのだが、これも今ひとつうまくいかず、結果的には今回のように株主間契約の終了となる。

 まあ、フィールズはそれでもスパイキーやクロスアルファといったメーカーを所有しているので、これらをうまく活用し、自社で全てをコントロールできる体制を本格化させていく心算なのだろう。端的に言ったら遊技機メーカーになるということだが、販売ビジネス、版権ビジネスよりも、直接遊技機を開発、販売できる方が何かと都合がいい。個人的にはフィールズ=エヴァの印象が未だ強いのだが、今後はオリジナリティあふれる機種の開発を期待したいところだ。