話題の管理遊技機だが、メダルレスパチスロとともに今年6月には申請を開始したい意向のようだ。いずれは管理遊技機を中心としたパチンコ、パチスロ業界を目指すのだろうが、果たして目論見通りとなるのだろうか。

同友会は2月20日、都内台東区のオーラムで理事会終了後の記者会見を開催し、理事会前に日工組、日電協の代表者から管理遊技機およびメダルレスパチスロについての説明を受けたことを明らかにした。

報告によるとメーカー団体からの説明は、主に遊技データをセンターに集約する通信方式や、専用ユニットの仕様などシステム全般に関する内容だったとのことで、同友会側から質問の挙がったコスト、市場投入時期については、管理遊技機の枠本体価格はおよそ10万円になると回答した。導入時期については管理遊技機、メダルレスパチスロともに6月を目途に申請を開始する予定であること、遅くとも旧基準機が使えなくなる2021年初頭までに市場投入したい意向が示されたという。会見で金光淳用副代表理事は「およそ30分という短い時間のなかで、日工組、日電協からはシステム概要や依存対策を中心とした導入目的などについて、答えられる範囲で簡便に伝えていただいた」と述べた。~以上、遊技通信webより引用 https://www.yugitsushin.jp/category/news/dantai/

 管理遊技機に関してのキナ臭い話は昨年2月22日の当欄でも掲載しているのだが、(規則改正の裏で動く管理遊技機(封入式)を巡る疑惑) 警察行政の不可解な動きはかつてのCR機導入時期と類似している。当時、CR機の製造はメーカーも全く乗り気ではなく、警察行政からの指導もあってか、仕方なく参考出品のようなカタチで各メーカーのCR機1号機が発表されたように記憶している。また、カードシステムそのものの普及が全く進まず、これがないのならCR機は絵に描いた餅にすぎないので、このまま消滅するのではないかと危惧されてもいたのである。

 その後の流れはここで言うまでもないのだろうが、前回も書いた通り、いわゆる爆裂CR機の登場で状況は一変する。堅いメーカーとして定評のあった某メーカーがどうしてあんな機械を作ったのかは定かではないのだが、これでパチンコがパチンコでなくなったのは確かである。本来なら、カードユニット+従来機という形式が筋だろう。カードシステム専用機を作る必然性はなく、ましてや確率変動という飴を与える必要性もなかった。

 さすがに警察行政も馬鹿ではないので、管理遊技機がCR機と同じ轍を踏むことはないだろうが、普及が進まないとなったら、どのような手段に出るかは分からない。まあ、オリンピックも控え、依存症問題も真剣に取り組まなくてはならないことであるゆえ、今後遊技機規則に関わるような大きな動きがあるとは思えないが、しばらくは注視しておく必要はあるだろう。