カジノ問題に関連して一般社会に浸透したとも言えるギャンブル依存症という症例だが、それに関しての専門書が発行される。日本ではギャンブル依存に関する専門書の類がほとんどない状況と思われるので、海外で定評のある専門書が翻訳、刊行されるのは歓迎すべきことと言っていい。

 公益財団法人日工組社会安全研究財団(社安研)はこのほど、ワイリー・ブラックウェル社から版権を取得し、ギャンブリング障害に関する専門書『Disordered Gambling』を翻訳、刊行した。

 同書を監訳したのは同財団で研究会員を務め、ぱちんこ依存問題相談機関リカバリーサポート・ネットワーク代表理事を務める西村直之氏。ギャンブリング障害に関する専門書の日本語翻訳は同書が初となる。

 同書では第1から第3セクションに分類し、それぞれ第1セクションでは「基礎的見解と疾患の特徴の説明」、第2セクションでは「事例の概念化や評価、治療」、第3セクションでは「高齢者、インターネットのギャンブリング」など、ギャンブリングに関する幅広い各論が展開されている。~以上、web-greenbeltより抜粋~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010356

 カジノが日本に定着するためには依存症問題をクリアしておかなくてはならないわけで、今後は行政も民間も今以上に様々な対策や支援策を打ち出してくるだろう。

 パチンコ業界も自己申告プログラム等、やれるだけのことはやっているわけだが、もっと効果的な方策を求められるかもしれない。ファン人口が減り、店舗数も減少の一途を辿っているのが現状だが、業界にとってはまだまだ試練の日々が続きそうである。