この機種が登場したのは2010年。美空ひばりに始まり、水戸黄門~銭形平次でピークを迎えた京楽系機種の玉増やしブームが下火になり始めた頃だった。

まあ、店からは苦情も行ったろうし、出玉関係のハードルをメーカーが上げるのも当然といえば当然。この機種は電チューの開放パターンが3通りになり、それぞれが不規則という面倒臭い仕様だった。
自分なんて初打ち実戦を日記にしたけれど、その時は小デジ回転中を止めるので精一杯でしたよ。

でも、上手い人はいるもんで、当時必勝ガイドの若手ライターだったマリブ鈴木君は毎開放をきっちり止めて狙っていて、それを誌面で発表していた。自分のページで密着取材をさせてもらった時も、この機種で内容を残していたしね。
また、悠遊道の万回転も、その頃やっていた個人ブログ(銭形の動画を公開して物議を醸したやつ)で、ちょっと打って「ああ、3個ひねりと1個打ちを組み合わせるだけでしょ」と、事もなげに書いてたんだよな。

正直、「ああ、俺はもう技術介入の世界についていけないかも?」と思いましたよ。それまで何度も泣きそうになったのと同じくね。
でも、去年の冬ソナ(ミドルも甘も3パターン)やめぞん一刻約束の甘(これは6パターン)等、今では1個打ちながら太王四神記と似た機種に対応している。
やっぱ努力っすね。スケバン刑事のひねりも、火曜サスペンスや先代の009のような速い止め打ちも、練習している間にいつの間にかできるようになるもん。

今の機種は電チュー賞球は1個が主流になった。これをもって「小細工に意味はなくなった」と言う人もいよう。できない人は差がつかなくなって良いと思いたくて。
でも、実際は仕置人ターボのように、小技を駆使しないとダダ減りする機種が増えている。
勝ちたい、あるいは負けを少なくしたいなら、増えないと否定するのではなく、
「減らない、もしくは減りを抑えることができたら、他人と差がついて勝ちやすくなる」
と考えるのをお勧めしますよ。

あっ、この機種の演出ですが、全く覚えておりません(汗)。初打ちでけっこう勝ったけれど、以降は「出玉関係をしっかり取れない人間には、打つ資格なし」と敬遠してたんで。
肉体改造までした主演のペさん、冬ソナしか記憶になくてごめんなさい!