「立ち見立ち話はご遠慮ください」という注意書きが、ほとんどのお店に貼ってある

 

が、線引きが曖昧なためか、実際にはそんなことで注意を受ける人なんざ見たことない

 

なもんで、自分は後ろで立ち止まられると電サポ中だろうが平気で打ち出しをとめ、それでも去らなければスマホでも眺め出し、それでも諦めなければ散歩に出かけたりなんかしている

 

大人げないなーとも、器が小さいなー、とも思うのだけれど、嫌なもんは嫌なのだからしょうがない

 

 

で、

 

普段通り、際どい台を打っていると、通路の奥からグレーのスウェットにからし色のジャンパーを着たお爺ちゃん

 

カクカク、プルプルしながら左右のデータランプをチェックしつつ歩いてくる

 

そうして珍しく当たっている自分のところで案の定立ち止まり、おおぅ！とオーバーリアクション気味にちょっとのけ反り、まるでベンチで休憩でもするかのように、身体をこちらに向けたまま後ろの台に着席

 

で、そのまま自分の台の観賞スタート

 

 

だ～、か～、ら～～～～、、、、

 

 

ゆっくりしていって下さいね！！！(*´ω｀*)♡

 

 

あ、いや、「っぽい」人とかなら屁でもぶっぱなしてやるとこなんですが、高齢者なら話は別

 

70まではニコニコ眺め、80を越えるとそれだけで友人、90越えると無条件で親友と勝手に認識するような自分としては、こういうお爺ちゃんには出来るだけ楽しい時間を過ごしてほしいのですよ

 

なので、見やすいように、軽く身体をずらして差しあげる

 

すると杖に重心を置きながら傾けていた身体を少し戻し、ちょっと生きてるか心配になるほど、静止しながら一緒にパチを楽しんでくれる

 

よかったよかった

 

けれど、このときは折悪く、リーチもほとんどかからず、かかっても泡すら出ない

 

ほどなくして、横のお母さんと話しながらの観賞になってしまい、申し訳ないな、と思っていると、待望の泡が出ての渦リーチ

 

来たよ、お父さん！！と盤面越しに見てみると、お母さんとの話に夢中でまったく気付く様子がない

 

おい！！ｗ

 

いや、まあどんな形にせよ楽しく過ごしてくれているならいいんすけどね

 

だけれど、もしかしたら耳が遠くて気付いていないだけかもしれないな、と思い、念のため音量を上げてみる

 

すると、さっきまで話に夢中だったお父さんが、リーチのたびにこちらを見てくれるようになる

 

やっぱ、そういうことだったか

 

気が回るな、自分

 

で、その後の小一時間は、ときに横のお母さんに浮気をしつつも、自分のパチを一緒に堪能してもらい、夕暮れ時になると、ちょっと漏らしちゃったんじゃないかと心配になるような中腰の姿勢で、帰って行かれました

 

良いことしたな

 

ああ、良いことをした

 

で、数時間後には、このような善行に相応しい結果が待っている筈

 

ね？

 

9.5ｈ　-14000

 

 

…

 

 

気をまわしていた時に損した数発、かえせやゴラァ！！！щ(ﾟДﾟщ#)

 

 

くそ、今日は、もう来ても絶対見せてやんねーかんな！！

 

クソジジイ！！！

 

長生きしろよっ！！！！！！！

 

※自分の台を見ながら、途中たぶん寝てましたｗ

 

 

日替わりブログ日曜枠担当　ポチ蝮三太夫

二十数年、パチンコ屋さんで玉を拾い続け、昨年念願の廃屋(倒壊寸前)を購入したものの、ハネモノで夢を見過ぎて家計が破綻寸前となり、現在必死に立て直し中の無類の老人愛好家