ツイッター上で泉屋さんというアカウントを持つ人がいる。先日福生のゲームセンタータンポポでお会いしたのだが、会ってびっくり。なんと彼は昔一緒に仕事をしたことがある元業界人。自分の著書「パチンコ黙示録」の編集もやってくれたんだよなあ。

それで、彼のツイッターを見たのだが、しっかりタンポポの常連さん。ブラボー10とキャプテンルーキー(いずれも昭和60年の名機)の攻略を解説していて、それが詳しいこと詳しいこと! 泉屋さんは年齢にして自分の2個下。そりゃあ、当時の機種に情熱も深いはずだわ。
「きっと彼のツイートを読んで、攻略に挑戦する往年のファンもいるのだろうな」と思い、ツイッターで事の是非を調べた上で、自分も悠遊道チャンネル内の動画でよく打つスーパーセブンPARTⅢを解説してみることにした。
タンポポでは人気薄との噂があるスーパーセブンだし、少しでも遊技するファンが増えてくれないと、「ぜひ入れましょうよ」と何度もお願いした身としては形見も狭いしね。

というわけで、2回に分けてスーパーセブンの攻略法をこの連載で書いてみよう。
1回目はストップボタンを使わない、比較的簡単な打法からだ。

☆攻略の前提となるのは、追加入賞がない連続回転中。
要するに、打ち始めてデジタル回転中にできるだけたくさん玉を入れ、あとはデジタルの連続回転が止まるまで打たずに待つ。その保留分が攻略対象になるわけだ。
注意点としては、左デジタルが止まり始めてからチャッカーに玉が入ると、デジタルの規則性が失われるので、1回転目が止まるまで打つのではなく、ランプの点滅(全ての飾りランプは同調しているので、どこを見てもOK)9回あたりを目安に打ち出しを止めるべし。

☆上記の状態(保留消化分)にはデジタルにほぼ完全な規則性が現れる。
・左中右のデジタルそれぞれの奇数&偶数の並びは、一周おきに同じ並びが返ってくる。
例)打ち出し前の出目の並びが奇奇奇だった場合、1回転目の並びが何だろうと、保留消化待ちした2回転目の並びは奇奇奇となる。
これは3周目以降も変わらない。

余談だが、たまに右デジタルだけ奇数偶数が裏返ってしまうことがある。これは左&中デジタルのカウンターと中&右デジタルのそれ(多分単純に自然停止までのデジタル回転時間で管理されているのだと思う)がケタ上がりの関係で起こる現象だと思われる。

☆以上の法則性から、左~右デジタルがオール奇数の出目が出たら、その時点からできるだけ保留をたくさんつけて、あとは保留消化を見守り、オール奇数の出目が途切れる回転から打ち出しを再開する。これで2回転に一度はオール奇数の出目をキープ可能だ。大当たりは1、3、5、7、9のゾロ目だから、オール奇数の出目を効率よく出せれば、当りは近い!
・これが昭和の時代に週刊プレイボーイに掲載された、いわゆる2個回しに当たる。
もちろん、この打法上で偶然にもオール奇数の出目が2回転連続で出現する場合もある。これは毎回転当たるチャンスがあるのでラッキーだ。
・攻略の効果はオール奇数が出る度に単純計算で1/25。(左と中が揃うのが1/5で中と右が揃うのも1/5だから)
現実には自由自在に保留を追加させるのは無理だが、これだけでも確率アップするし、出目で効果の実感も持てるはずだ。

☆さらなる追求
・実はスーパーセブンは奇数偶数の並びだけでなく、同じ保留消化待ち状態では中&右デジタルにも法則がある。
自分がこれを知ったのは、攻略を手掛けるきっかけとなったムック本だ(テンオクロック工房名義なので、パチマガ編集部の前身の編プロが作っていた)。
更に言うと、本当は左&中デジタルにも法則はあり、ボーダーライン理論提唱者の石橋達也さんは「2回転させれば、以降は全部見抜ける」と言っていたのをつけ加えておく。

・キーワードは「4の倍数」だ。
どういうことかと言うと、スーパーセブンPARTⅢでは「中デジタルの数」―「右デジタルの数」が、既に述べた保留消化待ち状態では4つずつ増える。
(PARTⅠではこの関係が逆で「右デジタル」―「中デジタル」)
例)最初の出目が「A91」だとして(Aはany=不特定)、次の目が「A28」と来たら、中&右出目の差(ズレ)は8~4となり、次の保留消化した出目では中&右出目は4つ差(4ズレ)が表示される。そして、その次は8つ差になる。
補足説明)8ズレから4(14)ズレに移行=ズレが6つ足されたことになり、次回転ではその6にさらに4を足した0(10)が足される=ズレが4で変わらないということ
当時の攻略の基礎である「係数」(現在出目に足されて次回出目を決める数)の中右の差が、1回転ごとに4つずつ増加すると言えば理解する人も多いかもしれない。
攻略に慣れ始めたら、保留消化待ちをして、自分の目でも確認してほしい。

・もちろん、大当りには中&右が同数(ゾロ目)が必要だ。そこで、打ち始めの中右のズレ差を覚えておき、デジタルが回り始めたらできるだけ玉をたくさん入れ、1回転目の出目の中&右の差との移行から、その後に中右にゾロ目が出現するか否かを判断する。
ゾロ目が期待できるならそのまま消化待ち、ゾロ目が出ないなら、先の2個回し開始のオール奇数の後に打ち始めて追加入賞をさせていくだけだ。

・実際の攻略では最終的に中右デジタルがゾロ目になるパターンを暗記して、打つか打たないかを判断することになる。
自分で紙にでも中右のズレの移行を書き出すと早いのだが、保留消化待ちの最高5回転内にゾロ目(差が0)になるパターンは限られている。
偶数ズレパターン
A)0~0~4~2~4~0~0~繰り返し
B)0~2~8~8~2~0~2~繰り返し
C)0~6~6~0~8~0~6~繰り返し
奇数ズレを挟むパターン
D)5~0~9~2~9~0~5~4~7~4~5~0~繰り返し
(Aの奇数挟み版。途中で0=ゾロ目が二度出現)
E)2~3~8~7~0
(Bの奇数挟み版。ループは長いが、5周内では0は1回なので、これだけ覚えればOK)
F)8~5~6~1~0~3~0
(Cの奇数挟み版)

以上、A~Fの6つのループのみを暗記すれば、今現在どの位置にいて、残り保留数との逆算からゾロ目まで到達できるかの判断はできる。他はゾロ目にならないので、追加入賞させて出目の流れを変えるだけだ。

☆実際の手順
・オール奇数の並びが出るまでは、6つのループに該当するかに注意しつつ普通に連続打ち。
・該当する流れに当たったら、残り保留数との兼ね合いで、「オール奇数、かつ中右デジタルがゾロ目になる」状態なら待つ。

非常に長くなりましたが、消化待ち攻略は以上。自己流ではこれ以上簡潔にまとめられなかったので、そこはご容赦ください。
次回はストップボタン使用で毎回中右デジタルを揃える攻略を書きます。