安心娯楽通信のダウンロード

 

P.1 IRの入場規制に関する詳細

P.2 「パチンコ・パチスロ遊技障害全国調査」、調査結果の概要

P.3 ホールの現場から、業界が進める依存問題対策に寄せて

寄稿者:現役パチンコホール店長 楽太郎氏 (同氏のウェブサイト:http://jyavit.minibird.jp/)

P.4 公営競技の依存対策状況について

 

今回目を引いたのは3ページ目の現役店長の視点から見た依存対策についての寄稿だ。

中でも自己申告プログラムに関しての疑問は、多くのホールで日々汗を流しているスタッフのほとんどが抱える思いであろう。

未だ巨大産業であるパチンコ業界には、取り纏めの自主団体だけでも100近い組織がある。

国との絡み、警察庁との絡み、そして業界団体と現場の絡み……依存問題に限らず、そういった流れの中では必ずしも現場に則した形の案が進められるとは限らない。それは何もパチンコ業界に限った話ではない。

 

稀に、パチンコは「いかがわしいものであるべき」といった昭和の感性を良しとする言説を見かける事がある。

私自身も昭和の香りを残す時代のパチンコ屋を見てきた人間であるし、その気持ちは分からないでもない。どこか入場を躊躇われるような、中に入れば強面のお客が幅を利かせているような、そんな怪しい場所に魅かれる人々がいたのも事実だろう。

しかし、世間は変わっていく。

ギャンブルしかり、タバコしかり、ブラック企業の問題しかり、様々なグレーゾーンに白か黒かを求める世の中の流れは変わらない。

ならば徹底的に健全化をやるしかないのであろう。

 

安心娯楽通信の中では、カジノの競合相手としてパチンコ業界があげられていたが、パチンコがギャンブルとしての魅力を削がれていく事は今後避けられない流れの中で、どこに着地点を見い出していくのか。

依存問題の進捗と合わせて、引き続き注視していきたい。