まいどおおきに、水曜日の夾竹です。

枕とか掴みとか呼ばれるもの

この『まいど!』に関しては、未だに日常の挨拶として使われています。(それがどないしてん)

この手の事を書くと『聞いたことがない』とか、モノであれば『見たことがない』とか、脊髄反射的にのたまう方がいらっしゃいますが、本来の意味合いで『自分は知らなかった』ではなく『ホントかよ、大げさに言ってんじゃねーのー』的に使う人も居ますよね。

ただ、そういうのを見たり聞いたりすると、言わなくて良いのに『手前様のアンテナの感度が低いのでしょうな』的な事を言いたくなるようなお年頃竹だったりします。

寒い夜に…

と、のっけから『老害系の戯言』で始まってしまいましたが、気を取り直して…。

先日夜中に散歩していた時の事です。その日はどエライ強風&気温が低くて、ダウンジャケットのファスナーも首まで上げて、HOTコーヒーの自販機まで辿り着くのが目的みたいになってました。

その時、ふと【小学生時代の同級生の事】を思い出したんですよ。

ちなみに、自分の卒業した小学校は6年生の時に二つの学校から校区を再編成して新設されたため、通ったのはたった1年間。でも、それでも思い出がたっぷり山盛りでした。

そんな新設校で出会ったY君にはある特徴がありまして。

真夏に彼と会っても全く普通なのですが、季節が移り変わり真冬になっても、全く変わらないんですよ。彼の服装が…。

 

この支配(短パン)からの卒業

当時、自分の生まれ育ったエリア内だけかも知れませんが、別に校則でもなんでもないのに【男子児童は短パン!】って不文律のようなものがありました。

それゆえ、真冬に上半身はゴツイ上着やらなんやらを着込み、下半身は寒くて太ももが紫色と言う血色になっていようが短パン!っていう、ハードゲイことレイザーラモンHG氏も真っ青な謎のファッションで過ごすのが当たり前でした。

しかし、僕らは新設校に通う6年生!とか思ったのかどうかは知りませんが、誰かが普通にGパンを履きだしたんですよ。これぞ破天荒!(違和感を感じた人は検索してね💛)

そこから一気に男子のGパン化が進みます。

或る者はリーバイス、また或る者はボブソン…等、小6男子たちは各々好きなGパンを履き始め、僕らの太ももは「Gパン(=鉱夫の作業着)と言う強化装甲」で守られるのが徐々に当たり前になっていました。

がしかし件の彼ことY君だけは当たり前のように短パンのまま過ごしているのです。

勿論、彼以外の全員が長ズボン化した訳ではありません。短パン勢は他にも勿論存在しています。

しかし、ここまで読んでくれている皆さんに衝撃的なお報せがあります。

残存する短パン勢の中で、Y君だけが上半身もタンクトップオンリーなのです。。。

マリネラ王国でもそんなヤツ居ない気がしますが、1年間、四季を通して【タンパーン&タンクトーップ!】なのです。
※編集注記:魔夜峰央 著「パタリロ!」の舞台である、バミューダトライアングルの中央に位置する常春の国。

もう今の自身の年齢でソレを想像すると体調崩しそうです。

あ!念の為言っておきますが、彼の家ははどちらかというと【裕福な家庭】でしたので、アレな感じの理由ではありません。

そんな愉快な子供達に無情ともいえる事件が勃発します。

その日は夜明け前から雪が降り続け、朝の登校時間になっても積りこそしても止む気配がありません。

 

僕らが少し大人になった瞬間

雪の中、肩を震わせながら登校した朝。

教室で顔を合わせたみんなの脳裏にフトよぎる『流石に今日はY君も上着とか着てんだろ』と言う思いと期待。

少しドキドキしながらY君のいる隣のクラスに向かう僕ら…

そして、その日のY君が着ていたものは…Tシャツ!布チョイ増⁉

「…肩が冷えると困るもんね…」とか小声で言いながら、何故だか皆少し俯きかげんで、自分達の教室に戻るのでした…。