2/28付で安田さんが青春の音楽としてエルレガーデンさんの楽曲を紹介されていた事でちょっと書きたくなってしまいました。

ボクを知っている人はこの出だしの時点で「あぁ、またか……」と思うでしょうが、ブログだからね。ブログ。Weblogっていうか日記。

青春の音楽と言われて真っ先に思い浮かぶのは、マイラバなんです。

マイラバと言えば白いカイトやHello,Againが有名ですが、アルバムの最後に収められていたこの音楽の空気感、透明感が大好きでしたねぇ。

元々はミスチルのプロデューサーだった小林武史氏のプロデュ-スって事で聞いただけなんですけど、この時気づいたのが

 

ボク声フェチ

 

って事だったんですね。男性ボーカルは勿論、女性ボーカルでも声質がアレだとハマらないって事を発見しました。

 

少し話は戻ります。中学生時代を軽いイジメに合いつつヲタ道を邁進していたボクですが、幼少の頃からピアノをやっていた事もあって、音楽の成績は良かったんです。

そこで、なぜかボクをイジメていた人に誘われ、ほんの数週間だけバンドをやらされた事がありました。

中学生でバンドって言ったらアレですよ。クラスでモテモテのカースト上位の方々がやられる神々の遊び。そこになぜかキーボードが弾けるからと無理やり入れられたボク。

勿論、やってて楽しいわけがありません。

そして、この時バンドで練習していた曲がこちら

男子校だった中学の文化祭で「ズンズン、チャッ!ズンズン、チャッ!」

ズンズンしてるの野郎だけやんけ!なんやこれ!!

大体、歌詞の意味もよく分からないのに雰囲気だけで聞いたり歌ったりしてカッコイイとかそれ歌じゃなくてBGMだよね。意味わかんないんだよね。それから20数年。そういや曲名どんな意味や??

 

 

訳せや!!www

 

ボク洋楽ワカンナイ

 

が、根付いていきました。勿論、クイーンの偉大さは大人になってから分かりましたけどねw

時を進めて大学生時代。

中高の貴重な青春を男子校で過ごしたボクは、初めての彼女を作る事に燃えていました。高校時代はそこそこガチな体育会系の部活で過ごしたお陰で、テニスの腕はまぁまぁやれる。

サークル程度のノリだったら「あの人カッコイイ!」までは言われなくとも恥をかかないでいられるレベルという自負はあったので、+αのモテポイントはどこだ!?と探していた時に見つけたのがカラオケでした。

幼少期から(略)のお陰で、音程は苦にしない。かつ、音域が人より高いということで見つけたモテ曲がこちらでした

カラオケ採点で80点台くらいならなんとか出せるボクがちょっと背伸びしてこんなラブバラードをガチで歌う。そこで気付く。

 

ボクそういうキャラじゃない

 

いい歌詞だしいい歌だと思うんです。

でも、当時人気絶頂のビジュアル系バンド。自分のキャラとはかけ離れているTeruさん。無理するのいくない。なんか違う感はありました。

そして、当時はこんな人にもハマっていました。

もっすごい小柄なのにパワフルな声。その歌唱力。

なんか今まで出会った事のないジャズ的?ボサノヴァ的?音楽性を感じて、一時期えらいハマってました。この当時はオレンジペコーとかも好きでした。

ただ……

 

オシャレ過ぎる

 

いや、今見てもカッコイイと思うんですけどね。これまで知らなかった世界ですし、初めてライブに行ったのもbird。初めて音楽DVDを買ったのもbird。

ただ、心の底のどこかで「カッコイイ」が強すぎたというか、自分の延長線上にはいない人に感じたのか。

「俺、こんな曲も知ってるぜ?」的な?

「birdの歌唱力わかんないの?」的な?

中二病か。うん。長続きしなかった。

 

 

んで、そこからしばらくは友人とカラオケに行っても

「お前はスピッツ歌っとけ」

と言われたら、デスヨネー、そうすりゃそこそこ点数出ますしねー、くらいに音楽はその場その場のモノでしかなかった。その時その時の流行りで音楽を聞き流していただけの人間でした。

と、まぁ盛大な前振りありーので「あぁ…結局それね」な話になるんですが、まだCDをレンタルで借りてきてカセットテープに録音しては、裏紙に自筆で曲名と歌手の名前を書き込んでいたボクの青春時代にはすでにデビューしていたaikoさん。

「夏の星座にぶら下がって上から花火を見下ろして」ってどういう事?な花火や

「はいはいテトラポッド登るやつね」と言われるボーイフレンドや

「歌詞意味わからん」と言われるカブトムシなど、aikoさんがバズった時代からレンタルしてはいたんですが、当時はそれほど好きではなかったんですよね。

それから10年以上がたち、なんかふとした瞬間に声フェチ感が目覚めたのか、aikoの声を聞きたくなりたまたまその時NHKのSONGSという番組で動くaikoを知り、パーソナリティを知り、感性の近さを感じつつも、それでも自分とは比べ物にならない強い意思を持って進んでいるaikoに憧れ今に至るわけです。

・このご時世でも99%は日本語の歌詞を貫いている

・詞先(シセン)で後からメロディが生まれるという世界観

・それゆえの音楽的セオリーを覆すコード進行

・愚直なまでの恋愛観

・関西人ならではのMCの面白さ

・いつまでたっても自信のない謙虚さ

この辺の昔は全く知らなかったパーソナリティに引き込まれました。そうして知れば知るほど、アルバムの1曲目が毎回名曲だったり、アルバムの3曲目に必ずシングルを持ってくる意味とか、そういうのを勝手に感じ入るわけです。

とっても好きな「二時頃」という曲をYoutubeで探したら、PVが無いアルバム中の一曲にも拘わらずカバーした素人さんの動画がズラっと並ぶ。

直近のアルバム「May Dream」の一曲目、「何時何分」をカバーする素人さんの動画があがる。

そして申し訳ないけれど、素人さんとはシンプルに歌唱力が圧倒的に違う。

色んな人に「aiko歌ってくださいよー」とカラオケでリクエストしても、「aiko難しくて無理」って言われるくらいメロディラインが複雑な曲を歌いこなす。

それでもカバーしたくなる。

そりゃ、恋愛ソングを歌い続けて15年以上。第一線で活躍し続けるわけだ、と。

で、改めて

 

ボクにちょうどイイ

 

という事に気付くわけです。

デビュー当時にライブとかを見ていたとしてもそこまで好きになれなかったと思います。昔のDVD見ると、今とクオリティが全然違うんで、そういう意味でもaikoの円熟感と自分のタイミングがズバっと刺さったんでしょうね。

と、なるとあの鼻フック感も含めて全部が好きに見えてきちゃう不思議。パチプ仲間には散々ブスいじりされてますし、最近はaikoのアの字を出すだけで、LINEのレスが止まるというネタ扱いをされてますが、色々な変遷をへて、本当に自身が傾倒できるアーティストに出会えた、と思っています。

それってステキやん?

誰かに認めてもらう必要なんてないやん?

誰にも伝えられてないのは切ないけど。

 

こういった話って特定の歌手に限らない話やと思うんです。例えば

公式にカバーとかしないaikoがラジオなんかでたまに歌う他人の曲。

元のファンからすれば、雰囲気を壊すな、と言う。

aikoファンからすれば、最初のブレスで一気にaikoの曲にしてしまってる。それがプロだと言う。

 

別にどっちが間違っているとも思わない。

それは、決して誰にも否定できない世界で、それでいいんだと思います。

 

パチンコ・パチスロの世界でもきっとそれぞれにそんな世界がある。昔ながらの実戦記やコラムが中々若い世代に通じない現実がある。

確かに動画は分かりやすい。でも動画では伝えきれない世界もある。

そして、それらを否定する流れもある。

ただ、少なくとも自分が“好きな物”に対して、人からどう見られる事なんて気にしなくていい。そして、それを肯定する事も否定する事も両方があって初めてお互いの理解が深まるものだと思うので、こんな駄文を書き連ねてしまうわけです。

了。