6月3日はムーミンの日(日記内ノータッチ) /ぽち。

というか、ガーナ戦後の万ちゃんのブログが事故るのを楽しみにしていたのに、

自分に合うお店と高設定の探し方/万回転

投稿日 : 2018年6月1日

今日のブログは何を語ろうかと考えた時に、真っ先に浮かぶのはサッカー日本代表ガーナ戦の話しなんですが、ここでそんなことを書いても仕方ないので~

と、あの男が日和ったので代わりに事故ってあげました

ぽちさんに煽られたからってことで、事故ったらぽちさんのせいにします。

本日は、きっとぽちさんが煽ったのを後悔するような、深くて暗い、サッカーの話。

……

という書き出しで、一切パチンコ・パチスロが絡まない5000文字を超える長文を書いたのは、パラグアイ戦前日の6/11。西野ジャパンに変わって以降のガーナ戦後は勿論、スイス戦を経てもなおなんの希望も持てず、ただでさえハリル解任超否定派だったボクは、もうこれでもかというほどのダークウェブを書きました。

もうなんなら読者全員ヒかせてやる、くらいの勢いで。場違いを承知で。

勿論、6/12にパラグアイ戦が控えていて、それ次第とは思っていましたが、世界中の歴史を紐解いても、このような形で本大会に臨んで劇的にチームが良くなった例などありません。アフリカや中東の王族・独裁大統領が、独断の現場介入でメチャクチャにした例なら数多く知っていますが。

パラグアイ戦もどうせ、メチャクチャな内容だろう、と。スコアどうこうではなく、4-2-3-1に回帰する=4年前からの劣化ジャパンでしかないという思いが強くあったもので、どうしてもポジティブな気持ちになれませんでした。

が、6/12に行われたパラグアイ戦。あんなに良いサッカーができるとは露ほども思わなかった。

戦術云々は門外漢なので放っておくとして、岡崎・香川・武藤のハイプレスからは、勝つんだという気持ちが見えました。

ガーナ戦・スイス戦では、その点が特に不満でした。

一部、ボツ原稿の下書きから抜粋(というには長文)すると

思えばかつてはアジアですら勝てなかった日本が、Jリーグ創設以降いつしかアジアでは勝って当然のチームになっていきました。今の代表は史上最も海外組の数が多いことから分かるように、全体のレベルは確実に底上げされてきました。

その成長の柱にはいつも日本代表がありました。

フランス大会の予選当時、岡田武史さんは

『負けたら日本に帰れない。家族ごと海外に引っ越さなければならない。それでも許してくれるか?』

と家族に問うて加茂監督の後任を引き受けました。そんな岡田さんが最近トークショーで語っていたのは

「美学を持つのはいいが、それを勝負への言い訳にしている。例えば(ヨハン・)クライフが言った“醜く勝つくらいなら美しく負けたほうがいい”。この言葉を一番好きなのが日本人。

 オランダ人は負けるのが嫌。これを言う人は勝った時には絶対に言わない。負けた時の言い訳として使う。ところが日本人はみんな好き。例えば“点が入らない。あとは決定力だけ。決定力さえあれば”とよく言うが、それは“そこまでのサッカーは素晴らしい”といった美学を持って言っている。

 点を入れなかったら勝てないのに、そこまでの美学で満足している。あとは決定力と言うけど、そこが一番大事」

こんな話。

別の記事では前回大会の監督であったザッケローニさんに対し、本大会前の緩んだ空気を感じ取り『おい、ザック、このままじゃヤバイぞ』と岡田さんが伝えたところ、ザッケローニは『そんなことない!』と怒ったそうです。

しかし、惨敗したのち『岡田の言っていたことが分かったよ』と語っていたそうです。ラグビー日本代表のエディコーチも日本人の理解できない点として負けの美学をあげていたそうです。

今、そのザッケローニさんが率いた選手たちが主力なままです。

 

日本代表は、一体いつから『勝つこと』への執着を忘れてしまったのか。

選手たちもコーチ陣も、当然勝つ為にやっていると思っているでしょう。でも、そこに『日本サッカー界のために』という気持ちや覚悟がすっかり抜け落ちたように思えます。

日本サッカーはJリーグが出来ただけで成功したわけではありません。

今まで出れなかったワールドカップに出場し、日韓大会で決勝トーナメントに進出し、そんな『勝利という結果』をサッカー界の柱である日本代表が体現してきたからこそ、人もお金も注目も、全てが集まるようになり、有形無形の力となって右肩上がりの成長を支えてきました。

そこには、下手くそだったかもしれないけれど、『日本サッカー界を盛り上げたい』という矜持や『負けたら日本サッカーが消えて無くなる』くらいの覚悟を持った選手や監督が、名前をあげるまでもなく沢山いました。世界の中での弱者として、強者に挑んでいく姿がありました。

そんな彼らからは、やりたいサッカーなんて聞いたことがない。ただがむしゃらに勝利を求める選手たちがそこにはいて、だからこそ多くの人が魂を感じ、胸を打たれたわけです。

今の代表には残念ながらそれがない。そのことが試合内容よりも何よりもただただ悲しく寂しく思うわけです。

とまぁ、心底ガッカリしていたわけです。

ところが、パラグアイ戦の気持ちが見える戦いで、本当に久しぶりの勝利。日本代表が勝つことがこんなに嬉しいなんてなぁ……と深くシミジミしました。

これで、何とか気持ちを前向きに本大会を見ることができそうです。

 

勿論、未だ最も濃厚なのは3戦全敗のシナリオ。

1試合良い試合をしたからといって、チームの熟成度・個人の力・ラッキーボーイになり得る存在、これらがない日本がW杯のグループリーグを突破するのは至難の業。

特に、今回は対戦順も良くありません。

日本が一番苦手とする南米のチームが初戦というのも厄介だし、日本を除いた三ヵ国の力も拮抗しているので、3戦目のポーランド戦の時点でポーランドの勝ち抜けが決まっているケースも想定しづらい。

短期決戦のW杯で、弱小チームが旋風を巻き起こすには何よりも勢いが大事なので、初戦さえ何とかなればという展望はありますが、それが最も難関なミッションです。

 

また、今回のハリル解任の件は、結果に関わらず悪手であることは間違いありません。なぜなら、ハリルが持ち込んだ日本が今後目指すべきサッカーを、検証なしに放り投げてしまったからです。

そして、もしこのW杯で結果を出そうものなら、ハリル解任の悪手は忘れ去られ、日本が『俺たちのサッカー』にこだわり続ける未来が肯定される気配すら生まれる恐れがあるからです。それは積み上げたものでもなんでもない、ただのギャンブルでしかなかったという事実。それは忘れちゃいけない。

旧ユーゴスラビアの英雄、ストイコビッチはブラジル大会ののち、こう言いました。

ストイコビッチインタビュー(サッカーダイジェスト記事)※2014年大会後

あえて言うが日本が(ブラジルW杯で)最も酷いチームだった 誰一人として良い印象を持てなかった
攻撃の意図が全く見えない 何をしたいのかわからない 
豊田を落としたのにパワープレーの連発を始めたの悪い冗談でしかない

「勝てるがつまらないサッカーは見たくない」と日本人は言う 
では聞くがいつ「勝った」のだ?2010年BEST16止まりだったじゃないか
勝てるサッカーとはW杯のベスト8常連になり、韓国と20回戦えば20回圧勝するようになって初めて「勝てるサッカー」なんだ

日本がやっているのは「弱くてつまらないサッカー」
日本人が面白い面白くないを問うには早過ぎる。もちろん我がセルビアだって同じだ

この時代に攻撃的守備的の二元論で語るべきではない 
現在のサッカーは全員がFWでありDFでもある 
そして攻守の切り替えの早さだ。
勤勉で戦術理解力のある日本人は必ずそういうサッカーが出来るようになる
ザッケローニもそれをやろうとしていたが、本番で意図の見えない策をとってしまった

日本人は外国に負ける度に、身体の差をあげるが、これほどみっともない言い訳はない
平均身長が185もあった韓国の試合はどうだったか。平均身長の日本以下のチリやメキシコの試合はどうだったか
フィジカルの問題ではなく、インサイドキックの精度、利き足以外でミドルシュートが打てるか、クロスをできるか
そういった初歩的な部分で大きく劣っているんだ
本田がゴールエリア前で右足で打たず、左足に切り替えたためシュートチャンスが無くなったシーンを何度も見ただろう?日本人の平均身長が200になってもこのままでは常勝チームにはなれないよ

日本が、ベスト8に行くのが当たり前と見られるまでには相当の年月が必要なのは間違いなく、そのためには土台であるJリーグがもっともっと世界から注目されるリーグにならなければなりません。世間からの注目・お金が自然に流れる国でなければなりません。

ワイドショーで大谷に割かれるのと同じくらいの時間をサッカーに自然に割くような、そんな国にならなければ優勝なんて夢のまた夢なわけです。

 

しかし

 

もしも、好成績を収めることができたなら、全力で掌返しをしよう。監督・選手の頑張りを褒め称えたい。田嶋会長を除いて。そこだけは、結果に関わらず是々非々で成行を見守る必要はあると思っています。

全てが決まる運命のコロンビア戦は19日 20:45~ NHKで生放送。

最後に、名将イビチャ・オシム氏の言葉を添えて、来るべき決戦を心待ちにしたいと思います。

(パラグアイ戦の)ゴールはいずれも素晴らしかった。とりわけ1点目は素晴らしい位置取りから、乾がループ気味のシュートをゴールの隅に放ち、キーパーは触ることができなかった。日本が実践するチキタカ(バルセロナ流のショートパススタイル)は、実は私はもう時代遅れだと思っていた。バヒド(ハリルホジッチ前監督)の実践する縦に速いスタイルが、今は世界の主流であるからだ。

だが、ワールドカップでは、それが本当に過去のものかどうかが分かる。

~中略~

勇気を持つのも、自分に自信を持つのも、すべては頭の中で生じることだ。頭の中がすべてと言ってもいい。そして相手も頭の中で同じことを考えている。だからこそそこで負けることなく、強い気持ちをもって戦いに臨んでほしい。

全文はこちらから:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180614-00000000-sph-socc

慈愛と薫陶に満ちた素晴らしいメッセージを受け取り、ボクたちも前を向ける。ガンバレ!日本!!